本格的に暑くなる前にチェックしたい　ダイキンがエアコンの試運転をレクチャー

熱中症になったことがある人の3割が「室内」と回答

[谷町邦子，ねとらぼ]

　エアコンメーカーのダイキンが、本格的に暑くなる前にエアコンをチェックすることを促す「エアコンのスイッチオン！」キャンペーンを開始しました。

　緊急事態宣言が開けてもテレワークなどで在宅時間が長くなることが予想されるとして、外出自粛で家にいることが多い今だからこそできる、エアコンの試運転やお手入れを教えています。

ダイキンのキャラクター、ぴちょんくんもスイッチ、オン！「スイッチオン！キャンペーン」サイトより

エアコンの試運転とお手入れ

　試運転のタイミングは、5月～6月前半がおすすめ。多くの人がエアコンを使い始める6月～7月は、不具合に関する問い合わせが集中するからです。まずはコンセントがささっているか、リモコンの乾電池の有無などを確認してから、「冷房」の最低温度に設定して10分程度運転。異常を知らせるランプが点滅していないかを見ます。その後、さらに30分運転し、水漏れや異臭・異音がないかをチェックしましょう。

コンセントをさしてから3分待ちます（提供：ダイキン工業）

リモコンの乾電池は入っているか、切れていないかも確認

モードを「冷房」に。最低温度で運転しましょう

異常を知らせるランプ点滅や、異音・異臭、冷えない、水が漏れてくるなどの異常を発見したら、販売店などに相談

　また節電のため、フィルターの掃除は2週間に1回とこまめに行うのがよいとダイキン。。ホコリは掃除機で吸い取るか、水で洗い流して除きます。室外機は室内の熱を放出するため放熱しているので、カバーをかけたり、近くにものを置いたりしてはいけません。なお設定温度は28度が目安で、暑く感じた場合は設定温度を下げる前に風量を強くしてみることを勧めています。

2週間に1回、フィルターを外して掃除しましょう。汚れがひどいときは、中性洗剤を溶かしたぬるま湯で洗うのがオススメ

熱交換器のお手入れは難しいので、メーカーか業者に依頼しましょう

室外機は室内の暖かい空気を外に排出する役割があります。室外機から熱を逃がせるように、周辺には物を置かずに整理整頓

熱中症経験者の34％が「室内」で

　ダイキンのエアコン所有者を対象にした調査では、熱中症経験者の34％が「室内」で熱中症になったと回答しています。屋外で起こるイメージのある熱中症ですが、室内も多いもよう。さらに、東京都福祉保健局の「平成30年夏期の熱中症死亡者（屋内）のクーラー使用状況」によると、死亡した人の約8割がクーラーを使用していなかったという結果になっており、室内の温度管理は、時として命に関わることが分かります。

約2割の人が熱中症を経験

知り合いやご家族の熱中症になったという人も約2割。そして約44%が屋内。

　温度管理に欠かせないエアコンですが、いざ使おうとしたら故障していた、という事態を避けるため、ダイキンは2016年から「エアコンのスイッチオン！」キャンペーンでエアコンの試運転を勧めています。調査によると実施経験のある人は36％。2018年の31％、2019年の32％に比べて増加しているものの、半数以下にとどまっているといいます。