「何か最後に残したい」 小室哲哉、2年4カ月ぶりにメディア出演 楽曲制作に意欲

「オンラインの中で生きる曲を一曲残してみたい」と小室さん。

» 2020年06月12日 18時29分 公開
[百合野綾ねとらぼ]

 2018年1月に芸能界引退を表明した音楽プロデューサーの小室哲哉さんが、6月11日放送のラジオ番組「TOKYO SPEAKEASY」(TOKYO FM)にゲストとして登場。2年4カ月ぶりのメディア出演で、引退後の生活や楽曲制作への思いについてトークを繰り広げました。

小室哲哉 ラジオ TOKYOFM 小室哲哉さん(画像は小室哲哉公式サイトから)

 友人で音楽プロデューサーの秋元康さんが同番組のプロデュースを担当していることから声を掛けられ、同番組に出演した小室さん。引退後の生活について、「鍵盤やピアノも触ってもいなかった」など音楽から離れていたことを回顧。2019年になってからはアートや建築に音楽をつけることに興味が沸いてきたとしつつも、ピアノを弾く程度で作曲はしていなかったと明かしました。

小室哲哉 ラジオ TOKYOFM 引退会見以来、約1年半ぶりの公の場での小室さん(画像は関連記事から)

 その後、COVID-19(新型コロナウイルス感染症)が世界を席巻し始める直前に、友人であるエイベックスの松浦勝人会長からスタジオに遊びに来るよう誘われたという小室さん。実際にスタジオへ足を運び、そこに居合わせた人たちの前で戯れにシンセサイザーを弾いたとき、「僕の勝手な感覚だけど小室哲哉がシンセ弾いてるっていうのを背中に感じて(笑)。あー楽しいなぁ、意外とみたいな感じで」と高揚したエピソードも明かしました。

 これと同時期に秋元さんから作曲のオファーがあり、2年以上ぶりに作曲に取り掛かるも「3曲作って、3曲ともダメ」とNGを出されたそう。これまでのキャリアでも「僕基本1回も一発OKってない」と明かしながら、「最初は1人にいいですねって言われるためにやっていたので。ほとんどというよりは、全曲そうだと思う」と自身のポリシーを語りました。

 引退会見時、もう曲は作らないと明言していたことには「本当に思ってたけどね。創作意欲ともまた違うかもしれない」とコメント。「オリンピック・パラリンピックが無事成功して、ちょっと日本が落ち着いて、それから何か考えようかなという風にボヤっと思っていた」と自身の胸の内を吐露しつつ、「それが全部早回しになっていった時期だったので、ちょっと僕の気持ちもガラッと変わったかもしれない。このままのんびりしている場合じゃないかなって」と心境の変化があったことを明かしています。

 今後の楽曲制作について、小室さんは「J-POPじゃないかもしれないし、普通の曲じゃないかもしれないけど、何か最後に残したいなという気持ちは出てきた」とイメージを語り、「一言で言っちゃうとオンライン。オフラインじゃなくてオンラインの中で生きる曲を一曲残してみたい」と抱負を説明。既に何かが決まっているというわけではないとしつつも、「レコーディングっていうのはやっぱり楽しいんだなって」と曲作りの楽しさを再確認した様子でした。

 なお、最近好きなアーティストを聞かれると、「King Gnuとかすごい好き。シンセの音が結構出ている。そこらへんがちょっと懐かしい感じで」と絶賛。さらに、音楽業界がオンラインの時代に移行していることに、「1000万、2000万人の人がドカッていいねって言ってくれるのはいい時代」とし、前述のようにオンラインで存在感のある楽曲の制作意欲があることをあらためて語りました。

 この放送で同じくゲストとして出演していた古市憲寿さんは、「復帰宣言じゃないですか!」とツッコミを入れるも、小室さんは「復帰宣言じゃない……」と否定。「復帰するのは勇気がいるし、批判もあるだろうし、簡単に“はい”というわけにはいかないと思う。メディアに出ていくのは、年齢も年齢だし全く(可能性は)ゼロ。でも楽曲は、若干違うのかなって心のどこかでは思っているかもしれない」と現在の心境を明かしていました。

 番組終盤では、秋元さんから「もう復帰しましょうよ」と連絡が来たことを知らせると、小室さんは「秋元ちゃんのダメ出しが終わらない限り復帰はできないよ! 永遠にダメ出しが続くかもしれない(笑)」と笑って締めくくっていました。


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

先週の総合アクセスTOP10
  1. 小1娘、ペンギンの卵を楽しみに育ててみたら…… 期待を裏切る生き物の爆誕に「声出して笑ってしまったw」「反応がめちゃくちゃ可愛い」
  2. 富山県警のX投稿に登場の女性白バイ隊員に過去一注目集まる「可愛い過ぎて、取締り情報が入ってこない」
  3. 2カ月赤ちゃん、おばあちゃんに少々強引な寝かしつけをされると…… コントのようなオチに「爆笑!」「可愛すぎて無事昇天」
  4. 異世界転生したローソン出現 ラスボスに挑む前のショップみたいで「合成かと思った」「日本にあるんだ」
  5. 【今日の計算】「8+9÷3−5」を計算せよ
  6. 21歳の無名アイドル、ビジュアル拡散で「あの頃の橋本環奈すぎる」とSNS騒然 「実物の方が可愛い」「見つかっちゃったなー」の声も
  7. 1歳赤ちゃん、寝る時間に現れないと思ったら…… 思わぬお仲間連れとご紹介が「めっちゃくちゃ可愛い」と220万再生
  8. 業務スーパーで買ったアサリに豆乳を与えて育てたら…… 数日後の摩訶不思議な変化に「面白い」「ちゃんと豆乳を食べてた?」
  9. 祖母から継いだ築80年の古家で「謎の箱」を発見→開けてみると…… 驚きの中身に「うわー!スゴッ」「かなり高価だと思いますよ!」
  10. 「妹が入学式に着るワンピース作ってみた!」 こだわり満載のクラシカルな一着に「すごすぎて意味わからない」「涙が出ました」
先月の総合アクセスTOP10
  1. フワちゃん、弟の結婚式で卑劣な行為に「席次見て名前覚えたからな」 めでたい場でのひんしゅく行為に「プライベート守ろうよ!」の声
  2. 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
  3. 水道検針員から直筆の手紙、驚き確認すると…… メーターボックスで起きた珍事が300万再生「これはびっくり」「生命の逞しさ」
  4. フワちゃん、収録中に見えてはいけない“部位”が映る まさかの露出に「拡大しちゃったじゃん」「またか」の声
  5. スーパーで売れ残っていた半額のカニを水槽に入れてみたら…… 220万再生された涙の結末に「切なくなった」「凄く感動」
  6. 桐朋高等学校、78期卒業生の答辞に賛辞やまず 「只者ではない」「感動のあまり泣いて10回読み直した」
  7. 「これは悲劇」 ヤマザキ“春のパンまつり”シールを集めていたはずなのに…… 途中で気づいたまさかの現実
  8. 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
  9. がん闘病中の見栄晴、20回以上の放射線治療を受け変化が…… 「痛がゆくなって来ました」
  10. 食べ終わったパイナップルの葉を土に植えたら…… 3年半後、目を疑う結果に「もう、ただただ感動です」「ちょっと泣きそう」