東京駅「東京野菜のいろどり寿司」(1250円)〜タッチパネルで心“踊る”旅のスタート!「駅弁屋 踊」がリニューアルオープン!
東京駅の「駅弁屋 踊」が新装開店! 満を持して登場した新店舗の看板駅弁です。
【ライター望月の駅弁膝栗毛】
東京・新宿〜伊豆急下田間を結ぶ、特急「サフィール踊り子」。
今年(2020年)3月14日から営業運転を開始した新型のE261系電車が、8両編成で颯爽と東海道本線を駆け抜けて行きます。
新しい車両もさることながら、そのスタイリッシュな外観を一目見れば、旅心がくすぐられて、心“踊る”ひとときとなりますね。
そんな旅のワクワクが始まる東京駅の中央通路にある駅弁売店、「JR東日本フーズ」の「駅弁屋 踊(おどり)」が、6月17日にリニューアルオープンしました。
屋号の下には、デジタルサイネージが設けられ、最新の駅弁情報が常時スクロールされており、とても近未来的な雰囲気。
各レジには、利用者が操作できるタッチパネルが設置されています。
JR東日本フーズによると、「駅弁屋 踊」は“クイック&スマート”をテーマに、おなじみの「駅弁屋 祭(まつり)」から厳選された駅弁を取り揃えているとのこと。
ラインアップは、「駅弁屋 祭」における、前の月の販売数を反映させていると言います。
つまり、「祭」の人気駅弁に絞り込むことで、「迷わず、焦らず利用できる」と言うんですね。
いままで「祭」で迷っていたアナタ、「踊」なら“ハズレがない”駅弁選びができますよ!
私が興味を惹かれたのが、「駅弁屋 踊」の左端に2台設置された「セルフオーダー端末」。
こちらは利用者がタッチパネルを操作し、駅弁選びから決済までできてしまう機械です。
「お持ち帰り」の画面をタッチしてスタート、表示された駅弁画像をタッチして購入。
画面左には「おすすめ」「駅弁屋祭 人気商品」「定番商品」「サンド・おつまみ」「お飲み物」「お持ち帰り用袋」の表示があり、これらに触れると画面の切り替えができます。
今回はお店の方の「おすすめ」に乗っかって、「日本ばし大増」が製造する「東京野菜のいろどり寿司」(1250円)をチョイスしてみました。
この「メニューをお選びください」の画面で駅弁を選ぶと、次の画面で「注文個数」を決定。
「+・−」の記号をタッチしていくと、個数を増やしたり、減らしたりできます。
その後、画面下部にある「買い物かごに入れる」をタッチしていきます。
さらに、別の駅弁を一緒に買うときは、左下の「商品を追加」をタッチしていきます。
選択が終わったら、右下の「この内容で注文する」をタッチして、決済に進みます。
セルフオーダー端末では、Suicaなどの交通系電子マネーとクレジットカードの2択。
モバイルSuica歴15年目の私は、サクッとスマホをかざして、ピッ! と決済。
端末から呼出し番号が書かれたレシートが出てきますので、忘れずに受け取ります。
「74番のお客様〜?」
端末の右隣にある「商品お受け取り口」から、スグに店員さんの声が聞こえてきました。
レシートの番号を見せると、こちらの商品でよろしいですかと確認。
マイバッグを持参している場合は、「これに入れて下さい」と、店員さんに手渡します。
なお、レジ袋が必要な場合は、端末操作時に購入(5円〜)をお忘れなく!
「お待たせいたしました〜!」と、マイバッグに駅弁を入れていただきました。
とくに旅慣れている方にとっては、サクッとしたテンポ感が心地よい買い物になりそう。
奇しくも混みやすい祭の「密」を避け、店員さんとの現金やり取りはなく、接触時間も短く、「新しい生活様式」にマッチしたリニューアルとなった格好です。
ちなみに、このマイバッグは、6月16日から50万個の予定で配布されているJR東日本・スノーピーク・日本環境設計の共同開発によるエコバッグです。
(参考)JR東日本ニュースリリース・2020年6月5日分
今回登場した「東京野菜のいろどり寿司」は、「駅弁屋 踊」の限定駅弁!
これまで東京駅構内の一部売店で販売されたことがありましたが、「駅弁屋 踊」のリニューアルに合わせ、満を持して、新しい店舗の看板駅弁として登場しました。
さわやかな青地に水玉模様の掛け紙には、野菜が一緒に描かれています。
女の方が「かわいい〜!」と声を上げそうなデザインですね。
【おしながき】
- 鯖寿司(〆鯖・東京産小松菜漬・唐辛子)
- 小肌寿司(小肌甘酢漬・馬込半白キュウリ甘酢漬・いくら醤油漬)
- 海老寿司(海老甘酢漬、馬込半白キュウリ甘酢漬・わさび漬)
- サーモン寿司(サーモントラウト甘酢漬・東京都産大根甘酢漬・生姜甘酢漬)
- 寺島ナス寿司(寺島ナス揚・人参甘酢漬)
- 小鯛寿司(小鯛甘酢漬・東京都産大根甘酢漬・人参甘酢漬・柚子)
- 福神漬(東京都産野菜使用)
※馬込半白キュウリ、寺島ナス…「江戸東京野菜」
日本橋・築地・豊洲と続く魚河岸の伝統を感じさせるにぎり寿司に、「江戸東京野菜・東京産野菜」を組み合わせた、彩り華やかな、東京らしい寿司駅弁が誕生しました。
ちなみに「江戸東京野菜」とは、江戸時代から昭和にかけて江戸・東京で誕生した品種で、JA東京中央会によって認証されており、1つ1つの丁寧な作りに心惹かれます。
“東京の香り”を漂わせながら、各都市へ下っていく旅は、何となくウキウキしますね!
山手線の電車が進化するように、駅弁屋さんのお店も進化を遂げています。
東京駅の新しい「駅弁屋 踊」は昔からの対面販売の1つの進化系である一方、「祭」の混雑緩和に寄与しつつ、駅弁のトレンド発信基地としての可能性も秘めていると感じます。
とくに駅弁選びで「迷う方」、「中味を見たい方」にはお薦めできるお店です。
次回は、「新しい駅弁の買い方」にもチャレンジしてまいります。
連載情報
ライター望月の駅弁膝栗毛
「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介!
著者:望月崇史
昭和50(1975)年、静岡県生まれ。早稲田大学在学中から、放送作家に。ラジオ番組をきっかけに始めた全国の駅弁食べ歩きは15年以上、およそ5000個!放送の合間に、ひたすら鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。ニッポン放送「ライター望月の駅弁膝栗毛」における1日1駅弁のウェブサイト連載をはじめ、「鉄道のある旅」をテーマとした記事の連載を行っている。日本旅のペンクラブ理事。
駅弁ブログ・ライター望月の駅弁いい気分 https://ameblo.jp/ekiben-e-kibun/
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