ニュース
» 2020年08月02日 19時30分 公開

同人誌印刷会社を応援したい → 白紙の本『虚無』を作るユーザーが現る 「素晴らしい作品」と完売する人気に (1/2)

その“虚無”は同志を動かす……!

[宮原れい,ねとらぼ]

 同人誌印刷会社を応援したいという思いから、『虚無』という名の中身が白紙の本を生み出すTwitterユーザーが現れ注目を集めています。これぞ同人作品……!

印刷所 支援 応援 同人誌 白紙 虚無 本 小説 貢ぐ 生み出された『虚無』本

印刷所 支援 応援 同人誌 白紙 虚無 本 小説 貢ぐ 中身はどこまでも白紙。まさに虚無……!

 COVID-19(新型コロナウイルス感染症)の影響により、同人誌即売会が中止になったことで印刷受注が減り、売上が大幅減少している印刷会社(関連記事)。一方で作家側も、同人誌を刷って応援したいけれど、いまは頒布できるイベントもなく、締切がないとやる気もなかなか出ない……。そんな状況で、「印刷所さんに貢ぎたい」という思いと勢いで作られたのが『虚無』です。

 作者は、ぽめり(@66pomeri)さん。全ページ「ほぼ白紙」ながら本の装丁にはこだわり、艶消し金の箔押し加工による表紙カバーの「虚無 -kyo mu-」の文字、また「108ページの虚無に、あなたは耐えられるか――」という謎にかっこいい言葉が書かれた帯も付いています。さらにカバー裏(本体の表紙)には特殊紙の「五感紙 荒目」を使い、多くの感情のこもった言葉とともに、“虚無”が空押し加工によって表現されています。


印刷所 支援 応援 同人誌 白紙 虚無 本 小説 貢ぐ 無いものは無い

印刷所 支援 応援 同人誌 白紙 虚無 本 小説 貢ぐ カバー裏のデザインも良き

印刷所 支援 応援 同人誌 白紙 虚無 本 小説 貢ぐ 空押しの「虚無」が無駄にかっこいい

 ちなみに『虚無』はA5/2段組の“幻想小説”であり、第一章「遭遇」、第二章「喪失」、第三章「邂逅」、終章「出立」という目次もあるようです。「目次に従って自分だけのストーリーを読み進め……いやむしろ書いてみよう!」という発想が新しい。


印刷所 支援 応援 同人誌 白紙 虚無 本 小説 貢ぐ 白紙なのに目次がある斬新なスタイル

 そんな白紙小説ですが、ネットショップのBOOTHにて340円という価格で予約販売を行ったところ、あっという間に当日中に完売。ぽめりさんに伺うと、同誌は100部作ったそうで、「正直、在庫を抱えるつもりで注文したのですが、結果的にたくさんお求め頂けて光栄でした!笑」と驚いている様子でした。

 なお、「正直作れば作るほど赤字なので、再販は考えていません」とのことです。確かに凝った装丁の108ページの“メモ帳”が約300円と考えると安い……。


印刷所 支援 応援 同人誌 白紙 虚無 本 小説 貢ぐ 帯のセンスよ

印刷所 支援 応援 同人誌 白紙 虚無 本 小説 貢ぐ 本文は「黒と白の対比」を出すためにあえて白色にしたそうです(小説系の本には通常「クリーム」系紙がオススメとのこと)

 コメントでは「その手があったか!」「素晴らしい作品」「これは欲しい」などの声のほか、今回のある意味で趣味全開の本をきっかけに「初めて本を作ってみようと思う」といった人の声も多く寄せられたそうで、“虚無”からさまざまな“物語”が生まれるアツい展開となっています。

 『虚無』の詳しい装丁や印刷会社に関してもっと知りたい方は、ぽめりさんがツイートしているので、そちらも参考にして本を作ってみるといいかもしれません。

印刷所 支援 応援 同人誌 白紙 虚無 本 小説 貢ぐ こちらはカバー表面のデザインボツ案とのこと。こっちもかっこいいな……

画像提供:ぽめり(@66pomeri)さん

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10

  1. /nl/articles/2008/13/news118.jpg “廃棄前提”炎上ツイートで注目の温泉旅館 オンラインサロン運営者の「炎上マーケティング大成功」発言を「事実無根」と否定
  2. /nl/articles/2008/12/news118.jpg 「5分前にはルームに入室」「深々と頭を下げながら会議終了ボタン」はデマ 大炎上した“謎のテレワークマナー”は誰が広めたのか マナー本出版社も「驚いている」
  3. /nl/articles/2008/12/news022.jpg レジ袋有料化でケーキ屋さんが心配していることは? 店員さんが描いた漫画に反響集まる
  4. /nl/articles/2008/12/news109.jpg トヨタ・プリウスを煽りまくった日産エクステラ、隣を走っていただけのマツダMPVを巻き込んだ大事故を起こし逃走
  5. /nl/articles/2008/13/news015.jpg 親とはぐれたウリ坊を保護→先住ワンコと超仲良しに! 寝転んでじゃれ合う姿に癒やされる
  6. /nl/articles/2008/13/news082.jpg 山奥に停まっていた古いクルマを覗いてみたら…… 意味が分かると後から「ひっ!!」となる漫画が怖い
  7. /nl/articles/2008/13/news010.jpg 憧れのゲーム会社に入社した女の子が社畜の道へ…… ところどころ実話な漫画『ますたーあっぷ!』に震える
  8. /nl/articles/2008/12/news024.jpg 「あるある」「何度同じことやられたか」 実家の猫の謎行動を描いた漫画に共感の嵐
  9. /nl/articles/1808/22/news101.jpg 「訃報」「愛猫」「手風琴」って読める? 常用漢字表に掲載されている“難読漢字”
  10. /nl/articles/2008/12/news003.jpg 「ラッシー飲んでから行かないくていいノ!?」 インドカレー屋で超ラッシー好き認定されていた漫画に笑いとほっこり