中国アニメ映画の注目作「羅小黒戦記」日本語版が11月公開 メインキャストに花澤香菜、宮野真守、櫻井孝宏
アニプレックス制作、音響監督に岩浪美和さん。
中国制作の大ヒットアニメ映画「羅小黒戦記(ロシャオヘイセンキ)」の日本語吹き替え版が11月7日から全国公開されることが決定し、特報動画とティーザービジュアルが解禁されました。メインキャストも発表され、主人公のシャオヘイ役を花澤香菜さん、ムゲン役を宮野真守さん、フーシー役を櫻井孝宏さんと、豪華声優陣が演じることに。濃いアニメファンの間でひそかに話題にされていた同作ですが、新たな生命が吹き込まれ一段と注目度が増しそうです。
同作は、中国の漫画家でアニメ監督のMTJJさんと寒木春華(HMCH)スタジオの制作によるアニメ作品。人間たちの自然破壊で居場所を失った黒猫の妖精シャオヘイが、人間であり最強の執行人であるムゲンと出会い、人と妖精との共存の道を探っていくという物語です。
2011年3月からWebアニメシリーズが動画サイトで公開されて以降、中国を代表するアニメ作品にまで成長し、2019年9月に公開された劇場版は中国国内で3億1500万人民元(約48億円)と記録的な興行収入を記録。日本では文化庁メディア芸術祭アニメーション部門審査委員会推薦作品となり、国内アニメ業界関係者らの間では「今後、これを作った人たちと競っていかないといけないのか」「痺れるほどかっこいい! もう感心を通り越し、嫉妬を覚えてしまう」など、脅威とも取れる高評価を受けていました。
そして今回、アニプレックス制作、チームジョイ共同配給による日本語吹き替え版の公開が決定。花澤さん、宮野さん、櫻井さんと実力派声優がキャスティングされ、音響監督には「ソードアート・オンライン」シリーズや「富豪刑事 Balance:UNLIMITED」など多くのアニメ作品を手掛ける岩浪美和さんが起用されるなど、日本のアニメファンにも見逃せない布陣で公開されることになりました。
アニプレックスの中山信宏プロデューサーは同作について「中国で製作されていながら、どこの国にも通じる純粋に面白い物語だと思いましたし、画面にこめられたクリエイターの熱量には、アニメーション製作に関わる者として、ある意味、嫉妬をするほどでした」とコメント。日本語版制作にあたっては「より多くの人にこの作品の面白さ、素晴らしさが伝えられるのではないかと思い、多数の方のご協力によって、吹替版ならではの新たな魅力の追加された『ロシャオヘイセンキ』を完成させることができました」と自信をのぞかせています。
主人公で黒猫の妖精シャオヘイの声を演じる花澤さんは「シャオヘイはネコと子供の可愛さを持ち合わせたキャラクターです。だから、両方の要素を取り入れて、可愛く! 純粋に! という点を意識して演じました」とコメント。「戦闘シーンのダイナミックさは、この作品の魅力ですが、いつもはかわいらしいシャオヘイが勇ましく戦う時の表情や演出は必見です。息苦しい生活が続く中ですが、劇場で大冒険ができる素敵な機会だと思います。お楽しみに!!!」と見どころを語っています。
人間でありながら最強の執行人であるムゲンを演じる宮野さんは「この作品の繊細な表現、大胆なアクション、丁寧なアニメーションの演出にまず引き込まれました」とし、「ムゲンは、人間でありながら妖精の世界に関わる人物です。人間と妖精の間に立とうとする、彼の『立場』を意識して演じました。『立場』を通じて彼の信念が見えてくるところに魅力があります」と、キャラクターについての見どころを語っています。
さらに、シャオヘイに手を差し伸べる植物を自在に操る妖精フーシーの声を演じる櫻井孝宏さんは、「フーシーはとても共感できるキャラクターでした。彼の行動は正しいとはいえないのかもしれません。でも、彼の中には“大義”と呼べるものがありますし、『きれいごとだけでは世の中は変えられない』という方向に心が傾いていく心情もよくわかります。彼はただ、その先にある光に一生懸命手を伸ばしただけなんです。だから悪役っぽい表現にならないよう意識しました」と語っています。
(C)Beijing HMCH Anime Co.,Ltd
(ADAKEN)
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