和歌山の鉄道で輸送障害、理由は「くつろぐネコちゃん」!! 「かわいいから許す」「平和」ほっこりする人が続出(1/2 ページ)

「ニャにか?」。それならば仕方ありませんよね。

» 2020年10月05日 19時00分 公開
[呼んでる渋沢ねとらぼ]

 「ネコ様がおくつろぎのため、列車の運転をしばらく見合わせております」──。和歌山県の保存鉄道で起こった輸送障害にほっこりする人が続出しています。

鉄道 猫 線路 保存鉄道 和歌山 輸送障害が発生。理由は線路でくつろぐネコ様(DL17sさんTwitterより、以下同)

 動画を投稿したのは、DL17s(@DL17S1969)さん。線路にネコ様が侵入し、くつろいでしまっていました。

鉄道 猫 線路 保存鉄道 和歌山 ネコ様まだくつろぎ中。これでは危なくて列車は運行できません

 列車は警笛を鳴らしますが、ネコ様は「ニャにか?」と至ってマイペース。こちらの様子を伺いながらちょっと移動するだけで、なかなかどいてはくれません。

 待つことおよそ20秒、やっと線路外までどいてくれました。列車も無事に運転再開です。

鉄道 猫 線路 保存鉄道 和歌山 警笛を聞いてちょっと移動するが、なかなか線路の外には出てくれない
鉄道 猫 線路 保存鉄道 和歌山 列車の動きに気が付いたのか、やっとどいてくれた。ほっと一安心して運行再開

 安心してください。こちらは実営業路線ではありません。和歌山県有田川町の「有田川鉄道公園」にある保存鉄道(遊戯施設)です。園内にはSL「D51 1085」が、そして約400メートルの線路が敷かれ、動態保存される往年の車両に乗車体験でき、鉄道ノスタルジーを満喫できる公園として人気です。

── ほのぼのかわいいですね。いつの出来事ですか?

 2020年9月22日13時発の列車での場面です。

── そのときDL17sさんは何をされていたのですか?

 私は運転士として列車に乗車していました。有田川町所有の「キハ58003」の運転席より撮影したものです。この列車の後方には「DL17」が連結されています。

 ネコ様、実は発車前からごそごそやっていて。踏切が鳴ったらどいてくれるかなと思ったのになかなかどいてくれず(笑)。鉄道公園の周りにはネコ様がたくさんいるんです。

鉄道 猫 線路 保存鉄道 和歌山 有田川鉄道公園で保存され、乗車体験できる「キハ58003」(画像:DL17sさん)

── 運転士さんなのですね! DL17sさんは実際に車両を保有され、有田川鉄道公園の車両の整備も行っておられます。こちらを行うようになったきっかけを教えてください

 DL17は、本当は別の保存会に行く予定で車両取得の仲介をしたのですが、さまざまな経緯があり当方で引き取り、有田川町のご協力により置かせていただけることとなりました。

 搬入から1年ほどたってから有田川鉄道保存会の会員さんたちが高齢により引退したいとのお話を受けて、後継として私たちが引き継ぎました。

 私は同時に有田川町鉄道保存会にも加入しております。町所有の車両も手入れして、運行もさせてもらっています。今では私の仲間たちが協力してくれて「有田川列車区」と称してキハ58の運行を担っています。

鉄道 猫 線路 保存鉄道 和歌山 有田川鉄道公園で保存/乗車体験運行する、キハ58とレールバス(有田川鉄道公園公式Webサイトより

 2020年現在、キハ58003はエンジンがウオーターハンマー(水撃作用)で穴が開いてしまい修理不可能で自走できない状況ですが、DL17に関わっていたエンジニアの手によって、DL17機関車とキハ58がつながって走れるように改造して活用しております。

── 列車とネコの、のんびりほのぼのとした光景に「かわいいから許す」「平和」などのコメントが寄せられていますね。

 やっぱりネコ様の力は偉大だな〜と思いました。

 有田川鉄道公園は、和歌山県有田川町にある廃線跡を利用した公園です。そこで毎週末「実際の鉄道車両による乗車体験」という関西でも京都鉄道博物館でしかやっていないようなことをやっています。一度はおいでいただきたいと思います。



 有田川鉄道公園には、日本で3両しか動態で保存されていないレールバスがこの有田川鉄道公園には2両も残っています。DL17、3軸ロッド式機関車を「自分の手で運転できる」などの体験運転イベントなども随時行っているそうです。

 鉄道ファンの皆さんとお子さんはもちろん、公園にたくさんいるというほのぼのネコ様たちにも会いにいってみてはいかがでしょうか。

素材提供:DL17s(@DL17S1969)さん


       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2404/25/news174.jpg 身長174センチの女性アイドルに「ここは女性専用車両です!!!」 電車内で突如怒られ「声か、、、」と嘆き 「理不尽すぎる」と反響の声
  2. /nl/articles/2404/26/news154.jpg 元「AKB48」メンバー、整形に250万円の近影に驚きの声「整形しすぎてて原型なくなっててびびった」
  3. /nl/articles/2404/21/news011.jpg 小1娘、ペンギンの卵を楽しみに育ててみたら…… 期待を裏切る生き物の爆誕に「声出して笑ってしまったw」「反応がめちゃくちゃ可愛い」
  4. /nl/articles/2404/12/news174.jpg 築年数不明の平屋にある、ボロボロ床板をはがしてみたら…… 発覚したヤバい事実に「ビックリ!」「大丈夫でしたか?」心配と驚きの声
  5. /nl/articles/2404/26/news022.jpg ママの足にくっつく生後7カ月の赤ちゃん、甘えてるのかと思いきや…… 計算された行動と「ちいこい後ろ姿がかわいすぎ」て目が離せない
  6. /nl/articles/2404/25/news016.jpg 「電車の中で見ちゃダメ」「笑ったww」 実家からLINE「子ヤギがすばしっこくて捕まらない」→送られてきた衝撃姿が320万表示!
  7. /nl/articles/2404/25/news069.jpg “作画軽減ガンダム”をガンプラで作成 → 使用パーツも最小限の再現ぶりに「完全に一致」「部品軽減ガンダム」
  8. /nl/articles/2404/23/news090.jpg 誰も教えてくれなかった“裁縫の裏ワザ”が目からウロコ 200万再生のライフハックに「画期的」と称賛【海外】
  9. /nl/articles/2404/18/news134.jpg 21歳の無名アイドル、ビジュアル拡散で「あの頃の橋本環奈すぎる」とSNS騒然 「実物の方が可愛い」「見つかっちゃったなー」の声も
  10. /nl/articles/2404/26/news024.jpg 0歳赤ちゃん「(ママ来たっ!)」→喜びが抑えきれなくて…… 尊すぎるダンスが300万再生「心が浄化されていく」「朝から癒やされました」
先週の総合アクセスTOP10
  1. 小1娘、ペンギンの卵を楽しみに育ててみたら…… 期待を裏切る生き物の爆誕に「声出して笑ってしまったw」「反応がめちゃくちゃ可愛い」
  2. 富山県警のX投稿に登場の女性白バイ隊員に過去一注目集まる「可愛い過ぎて、取締り情報が入ってこない」
  3. 2カ月赤ちゃん、おばあちゃんに少々強引な寝かしつけをされると…… コントのようなオチに「爆笑!」「可愛すぎて無事昇天」
  4. 異世界転生したローソン出現 ラスボスに挑む前のショップみたいで「合成かと思った」「日本にあるんだ」
  5. 【今日の計算】「8+9÷3−5」を計算せよ
  6. 21歳の無名アイドル、ビジュアル拡散で「あの頃の橋本環奈すぎる」とSNS騒然 「実物の方が可愛い」「見つかっちゃったなー」の声も
  7. 1歳赤ちゃん、寝る時間に現れないと思ったら…… 思わぬお仲間連れとご紹介が「めっちゃくちゃ可愛い」と220万再生
  8. 業務スーパーで買ったアサリに豆乳を与えて育てたら…… 数日後の摩訶不思議な変化に「面白い」「ちゃんと豆乳を食べてた?」
  9. 祖母から継いだ築80年の古家で「謎の箱」を発見→開けてみると…… 驚きの中身に「うわー!スゴッ」「かなり高価だと思いますよ!」
  10. 「妹が入学式に着るワンピース作ってみた!」 こだわり満載のクラシカルな一着に「すごすぎて意味わからない」「涙が出ました」
先月の総合アクセスTOP10
  1. フワちゃん、弟の結婚式で卑劣な行為に「席次見て名前覚えたからな」 めでたい場でのひんしゅく行為に「プライベート守ろうよ!」の声
  2. 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
  3. 水道検針員から直筆の手紙、驚き確認すると…… メーターボックスで起きた珍事が300万再生「これはびっくり」「生命の逞しさ」
  4. フワちゃん、収録中に見えてはいけない“部位”が映る まさかの露出に「拡大しちゃったじゃん」「またか」の声
  5. スーパーで売れ残っていた半額のカニを水槽に入れてみたら…… 220万再生された涙の結末に「切なくなった」「凄く感動」
  6. 桐朋高等学校、78期卒業生の答辞に賛辞やまず 「只者ではない」「感動のあまり泣いて10回読み直した」
  7. 「これは悲劇」 ヤマザキ“春のパンまつり”シールを集めていたはずなのに…… 途中で気づいたまさかの現実
  8. 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
  9. がん闘病中の見栄晴、20回以上の放射線治療を受け変化が…… 「痛がゆくなって来ました」
  10. 食べ終わったパイナップルの葉を土に植えたら…… 3年半後、目を疑う結果に「もう、ただただ感動です」「ちょっと泣きそう」