「鹿児島県民歓喜」「ずっと残って欲しい」 明治生まれの「花電車」が照らし出す光景にほっこり(1/2 ページ)
ずっと残っていてほしい文化です。
何て美しい姿なのでしょう……。鹿児島の街を1000個もの電球と花で彩った「花電車」が走りました。
動画を投稿したのは、「ファンタジーのような小さなSL」(関連記事)や「まるで幻のような夜明け前の美しすぎる路面電車」(関連記事)など、鉄道と鉄道員への深い愛情を感じる鉄道動画作品を多数公開してきた、特急ぬめり(@NumeriExpress)さん。今回は、2019年11月に行われた鹿児島おはら祭と明治生まれの花電車を記録した映像作品です。
おはら祭は、鹿児島市で毎年11月2日、3日に開催される祭り。おはら節や鹿児島ハンヤ節などの民謡に合わせて街を練り踊ります。
このにぎやかになった街にひときわパァァと光り輝く派手な電車が1両。街と参加者をきらびやかに彩ります。これが車体を造花や電球で装飾した特別車両、花電車です。鹿児島市電の花電車「花2号」は1911(明治44)年製。明治生まれの大ベテランの晴れ舞台でもあります。
派手できらびやかな外観は道行く人たちも思わず足を止めます。電飾は昔ながらの白熱灯。少し離れていても熱を感じられるのでしょう。車両に思わず手を伸ばす人もいます。映像からも花電車のあたたかさが伝わってくるようです。
花電車は街灯よりもまぶしく鹿児島の街を照らしながら走ります。何とも言えない神々しさも感じます。遠くで淡く光る観覧車との新旧、光のコラボレーションも見事です。
映像には、公開早々「美しい」「ずっと残って欲しい」「行ってみたい」など声が多数。地元の人からも「美しい映像で(おはら祭りと明治の花電車を)残していただき感謝です」などの喜びのコメントが寄せられていました。
41年間祭りを彩った花2号は、2020年の運行で惜しまれながら引退しました。
引退はさみしい。花2号はもう見られません。しかし2021年から新しい花電車が登場予定。これからも花電車は、鹿児島の秋をあざやかに照らし続けてくれるはずです。
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