紀伊勝浦駅「紀の国弁当」(750円)〜紀州で頑張る元・常磐線各駅停車の105系電車

毎日1品、全国各地の名物駅弁を紹介! 紀伊勝浦駅「紀の国弁当」(750円)です。

» 2021年01月06日 09時00分 公開
[ニッポン放送(1242.com)]
ニッポン放送
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
駅弁 紀紀伊勝浦駅「紀の国弁当」(750円)
駅弁 駅弁 駅弁 駅弁 駅弁 駅弁 駅弁

【ライター望月の駅弁膝栗毛】(初出:2020年11月20日)

駅弁 105系電車・普通列車、紀勢本線・紀伊勝浦〜湯川間

紀伊勝浦から白浜方面へ1駅、湯川駅周辺には、湯川温泉の小さな温泉街があります。

温泉街の周りに広がるのは、風光明媚な「ゆかし潟」。

このゆかし潟と海がつながる辺りに架かる鉄橋を、2両編成の短い紀勢本線の普通列車がのんびりと渡って行きます。

この顔つきの車両を見て、懐かしさを憶えるのは、40歳代以上の世代でしょうか。

駅弁 105系電車・普通列車、紀勢本線・三輪崎〜新宮間

紀勢本線(紀伊田辺〜新宮間)で普通列車として活躍している105系電車の一部には、かつて、首都圏の常磐線各駅停車〜営団地下鉄千代田線で走っていた車両がいます。

4つの両開きドア、丸い形のベンチレーターが、国鉄の通勤電車らしいつくりですよね。

先頭車両に設けられた貫通扉は、地下鉄対策が施されていた証。

登場した昭和40年代半ば以来、すっかり50年戦士と言ってもいい車両です。

駅弁 紀の国弁当

さて、同じく昭和の半ばから、紀伊勝浦駅の駅弁を手掛けているのが、駅前商店街で食事処を営む「川柳(せんりゅう)」です。

川柳は昭和34(1959)年に勝浦に出店、その2年後から駅弁を手掛けているとのこと。

かつては改札外の1階、いまの売店がある場所でうどん店も手掛けていたと言います。

そんな紀伊勝浦の歴史を見守ってきた駅弁の1つが、「紀の国弁当」(750円)です。

駅弁 紀の国弁当

【おしながき】

  • さんま寿司
  • めはり寿司
  • ガリ
駅弁 紀の国弁当

「紀の国弁当」は、熊野名物のさんま寿司とめはりずしを一緒に味わえる素朴な駅弁。

めはりずしとは、高菜の葉でごはんを包み込んだ大きなおにぎりで、口を大きく開けて食べるときに目を見張ることからその名がついたと云われます。

「川柳」では、駅弁として販売するめはりずしについては、安全性から酢飯にしているそう。

その意味では、「駅弁ならではの」めはりずしをいただくことができるわけですね。

駅弁 105系電車・普通列車、紀勢本線・紀伊浦神〜下里間

105系電車は、ブラックフェイスをまとった“パンダ顔”の3ドアの車両も活躍しています。

国鉄時代に造られた105系電車はこの形が基本でしたが、経営が苦しかった国鉄末期には、通勤電車の改造によって生まれた4ドアの車両が編入されました。

すでに和歌山・奈良エリアの普通列車には、新型車両が投入され始めています。

子供のころに聴いた国鉄の音を道連れに、紀勢本線を旅してみてはいかがでしょうか。

連載情報

photo

ライター望月の駅弁膝栗毛

「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介!

著者:望月崇史

昭和50(1975)年、静岡県生まれ。早稲田大学在学中から、放送作家に。ラジオ番組をきっかけに始めた全国の駅弁食べ歩きは15年以上、およそ5000個!放送の合間に、ひたすら鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。ニッポン放送「ライター望月の駅弁膝栗毛」における1日1駅弁のウェブサイト連載をはじめ、「鉄道のある旅」をテーマとした記事の連載を行っている。日本旅のペンクラブ理事。

駅弁ブログ・ライター望月の駅弁いい気分 https://ameblo.jp/ekiben-e-kibun/


※新型コロナウイルス感染症に関する最新情報は、厚生労働省、内閣官房、首相官邸のWebサイトなど公的機関で発表されている情報も併せてご確認ください。


おすすめ記事

Copyright Nippon Broadcasting System, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2412/10/news163.jpg 「えーー」「衝撃!」「食べれるんですか!?」 大沢たかお、“まさかの食事風景”にファンびっくり 「明日は雪かな」
  2. /nl/articles/2412/09/news077.jpg 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
  3. /nl/articles/2412/09/news063.jpg 友人のため、職人が本気を出すと…… 廃材で作ったとは思えない“見事な完成品”に「本当に美しい」「言葉が出ません」【英】
  4. /nl/articles/2412/11/news042.jpg 「脳がバグるw」 妹の結婚式で乾杯音頭をとる兄、二度見必至の“完璧な正装”に「なんでやねんwww」「良いお兄さん」
  5. /nl/articles/2412/11/news006.jpg 毛糸でポコポコ模様を編んでいくと……「私史上いちばん可愛い!」完成品に称賛の声殺到! センス爆発のおしゃれアイテムが「目を奪われました」と話題
  6. /nl/articles/2412/11/news133.jpg ゴミ収集所をあさっていた保護猫、今でもギュウギュウだった首輪の跡が残り…… やす子が溺愛する猫の“衝撃のご褒美”に反響
  7. /nl/articles/2412/11/news074.jpg 「最新のガンダムです」→円熟味あふれるガンプラの登場に笑い 「ある意味うそは言ってないw」
  8. /nl/articles/2412/11/news014.jpg 初心者「ぶどうは紫で丸いっぱい描いとけば完成でしょ!」→“絵の先生”がちゃんと描いたら…… “段違いのクオリティー”になるコツが目からウロコ
  9. /nl/articles/2412/11/news012.jpg 「破格ですね!」 セカストで9900円→即買いした“メーカー不明品”に「超掘り出し物……!」と驚きの声
  10. /nl/articles/2412/10/news042.jpg えっ、これのどこが……? 「オシャレに見せかけたオタク部屋」の写真が「理想」「住みたい」と喝采浴びる 投稿者に話を聞いた
先週の総合アクセスTOP10
  1. イモトアヤコ、購入した“圧倒的人気車”が思わぬ勘違いを招く スーパーで「後ろから警備員さんが」
  2. 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
  3. パパに抱っこされている娘→11年後…… 同じ場所&ポーズで撮影した“現在の姿”が「泣ける」「すてき」と反響
  4. 高校生のときに付き合い始めた2人→10年後…… 現在の姿に「めっちゃキュンってした」「まるで映画の世界」と1000万表示突破
  5. 大谷翔平の妻・真美子さん、ZARA「8000円ニット」を着用? 「似合ってる」「シンプルで華やか」
  6. 新幹線で「高級ウイスキー」を注文→“予想外のサイズ”に仰天 「むしろすげえ」「家に飾りたい」 投稿者に感想を聞いた
  7. 高校生時代に父と撮った写真を、29年後に再現したら……再生数1000万回超えの反響 さらに2年後の現在は、投稿者に話を聞いた
  8. 散歩中、急にテンションが下がった柴犬→足元を見てみると…… 「そんなことあります?」まさかの原因が860万表示「かわいそうだけどかわいい」
  9. コメダのテイクアウトで油断して“すさまじい量”になってしまった写真があるある 受け取ったその後はどうなったのか聞いた
  10. 「やめてくれ」 会社で使った“伝言メモ”にクレーム→“思わず二度見”の実物が200万表示 「頭に入ってこない」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
  2. 「絶句」 ユニクロ新作バッグに“色移り”の報告続出…… 運営が謝罪、即販売停止に 「とてもショック」
  3. 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
  4. アレン様、バラエティー番組「相席食堂」制作サイドからのメールに苦言 「偉そうな口調で外して等と連絡してきて、」「二度とオファーしてこないで下さぃませ」
  5. 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
  6. 「やはり……」 MVP受賞の大谷翔平、会見中の“仕草”に心配の声も 「真美子さんの視線」「動かしてない」
  7. ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
  8. 「母はパリコレモデルで妹は……」 “日本一のイケメン高校生”グランプリ獲得者の「家族がすごすぎる」と驚がくの声
  9. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  10. 「真美子さんさすが」 大谷翔平夫妻がバスケ挑戦→元選手妻の“華麗な腕前”が話題 「尊すぎて鼻血」