新神戸駅「令和の嗜み弁当」(1000円)〜神戸で「昭和の音」を聴いたら令和の駅弁!(1/11 ページ)

毎日1品、全国各地の名物駅弁を紹介! きょうは新神戸駅「令和の嗜み弁当」(1000円)です。

» 2021年02月01日 09時00分 公開
[ニッポン放送(1242.com)]
ニッポン放送
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
駅弁 新神戸駅「令和の嗜み弁当」(1000円)
駅弁 駅弁 駅弁 駅弁 駅弁 駅弁 駅弁 駅弁 駅弁 駅弁

【ライター望月の駅弁膝栗毛】(初出:2020年12月3日)

駅弁 103系電車・普通列車、山陽本線(和田岬線)・兵庫〜和田岬間

久しぶりの神戸、首都圏では見かけなくなったスカイブルーの電車がやって来ました。

コチラは、いわゆる“国電”として活躍した103系電車。

いまも山陽本線・兵庫〜和田岬間の支線、通称「和田岬線」で活躍を続けています。

スカイブルーの103系電車は、首都圏では京浜東北線(東海道・東北線の各駅停車)、関西地区では東海道・山陽線の普通列車(京阪神緩行線)でおなじみでした。

駅弁 103系電車・普通列車、山陽本線(和田岬線)・和田岬〜兵庫間

国鉄生まれの大きなモーターの音を響かせて、103系電車が兵庫運河を渡ります。

兵庫〜和田岬間の列車は、周辺の工場の通勤輸送に特化したダイヤとなっているため、平日の朝夕は頻繁に運行されますが、休日はわずか2往復のみとなります。

平清盛の時代には大輪田泊として日宋貿易の拠点となり、江戸時代には兵庫津として栄えてきたこの地を、昭和の高度成長期を象徴する通勤電車が令和の世を走ります。(参考)兵庫県公式観光サイト

駅弁 令和の嗜み弁当

そんな時代の移り変わりを感じさせる神戸のまちを歩いて新神戸駅を訪れると、2020年8月7日に発売したという新作駅弁、「令和の嗜み弁当」(1000円)を見つけました。

神戸を拠点に、京阪神地区のさまざまなアイディア駅弁を開発してきた「淡路屋」。

コチラは、いったい何をもって“令和の嗜み”としているのでしょうか?

さっそく、気になるふたを開けることにいたしましょう。

駅弁
駅弁 令和の嗜み弁当

何とこの駅弁、今年(2020年)の流行語にも選ばれた疫病退散に縁のある妖怪・アマビエが描かれた「飛沫感染予防シールド」なるものが、駅弁の折の上蓋に織り込まれているんです!

組み立て方はカンタンで、ふたを開けたらシールドの部分を開いて、突起の部分を側面の穴に差し込むだけで出来上がり。

コロナ禍だからこそ誕生した、画期的な新作駅弁と云えましょう。

駅弁 令和の嗜み弁当

「飛沫感染予防シールド」を組み立てると、こんな感じ。

駅弁らしく折を手に持っていただくことも想定して、シールドの下部には左右共に指穴が設けられているのが興味深いところです。

「淡路屋」によると、滑り出しは上々で、いまは少人数での会議などでの注文も多いそう。

ただ、シールドが結構目立つ分、「列車のなかでいただくには少々恥ずかしい」という声もあったそうで、デザインはさらにブラッシュアップしていきたいと話しています。

駅弁 令和の嗜み弁当

【おしながき】

  • ご飯(赤飯・白飯・赤しそふりかけご飯・炊き込みご飯) 梅干し
  • 鱒の塩焼き
  • 蒲鉾
  • 玉子焼き
  • 蓮根酢漬け
  • 牛肉煮
  • 鶏肉煮
  • 鶏つくね
  • 煮物(南瓜・里芋・人参・たけのこ・がんもどき・こんにゃく)
  • 枝豆入りひじき煮
  • ししとう素揚げ
  • 小松菜と人参のおひたし
  • あんこ餅
駅弁 令和の嗜み弁当

4種類のご飯で、老若男女誰でも楽しめる駅弁に仕上げたという「令和の嗜み弁当」。

飛沫感染予防シールド付き駅弁の第1弾という位置づけということもあって、焼き鱒・蒲鉾・玉子焼きの“三種の神器”が入った、正統派の幕の内駅弁となっています。

不特定多数が集まる列車での移動に不安を憶える方も少なくないなかにあって、工夫によって、少しでも不安を減らそうとする努力は、大いに「買い」の駅弁。

その意味でも、「駅弁は時代を映し出す鏡である」と云えましょう。

駅弁 321系電車・普通列車、東海道本線・神戸〜元町間

かつて103系電車が行き交った京阪神緩行線を、平成生まれの321系電車が走ります。

通勤電車では、朝夕の混雑が気になりますが、報道によれば、「寒さが厳しくても電車の窓開けは徹底を!」と伝えられています。

昭和のすきま風たっぷりの通勤電車を思い出しながら、この冬は多少の寒さは我慢して、通勤・通学もマスク着用、会話は控えめに、“令和の嗜み”を実践していきたいものです。

連載情報

photo

ライター望月の駅弁膝栗毛

「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介!

著者:望月崇史

昭和50(1975)年、静岡県生まれ。早稲田大学在学中から、放送作家に。ラジオ番組をきっかけに始めた全国の駅弁食べ歩きは15年以上、およそ5000個!放送の合間に、ひたすら鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。ニッポン放送「ライター望月の駅弁膝栗毛」における1日1駅弁のウェブサイト連載をはじめ、「鉄道のある旅」をテーマとした記事の連載を行っている。日本旅のペンクラブ理事。

駅弁ブログ・ライター望月の駅弁いい気分 https://ameblo.jp/ekiben-e-kibun/


※新型コロナウイルス感染症、Go To事業、運行状況に関する最新情報は、厚生労働省、内閣官房、首相官邸、国土交通省・観光庁のWebサイトなど公的機関で発表されている情報、鉄道事業者各社の情報も併せてご確認ください


おすすめ記事

       1|2|3|4|5|6|7|8|9|10|11 次のページへ

Copyright Nippon Broadcasting System, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2501/31/news019.jpg “部屋が汚すぎて”彼氏に振られた女性→1人孤独に片付けを続け、600日後…… まさかの光景に「感動しました」
  2. /nl/articles/2501/29/news009.jpg 高校生のときに出会った“同級生カップル”→「親に頼らん!」と必死に貯金して…… 19年後、現在の姿に反響
  3. /nl/articles/2502/01/news088.jpg 「痩せた」 大谷翔平、“最新ショット”に驚きの声 “寝ぐせ”にツッコミも……「うわ凄い絞ってる」
  4. /nl/articles/2501/28/news188.jpg 「やられたな」 ベトナムで「FUJITSU」だと思って購入した家電→“衝撃の正体”に思わず戦慄
  5. /nl/articles/2502/01/news039.jpg 生え際後退で老けて見える25歳男性、プロが大胆カットしたら…… 「不可能を可能にした」「35歳から15歳に」大変身が740万再生【海外】
  6. /nl/articles/2501/30/news026.jpg 普通の折り紙1枚を、パタパタ折っていくと…… プレゼントにぴったりな美しいアイテム完成に「すげぇつくりたい」「かわいい」
  7. /nl/articles/2501/31/news041.jpg 水道検針員から直筆の手紙、確認すると…… メーターボックスで起きた珍事が300万再生→大反響から1年たった“現在の様子”を聞いた
  8. /nl/articles/2502/01/news008.jpg 【ハギレ活用】「もう最高……」 着物のハギレをリメイク→わずか30分で“すてきなアイテム”が完成! 「私にもできそう」
  9. /nl/articles/2502/01/news047.jpg 【編み物】彼氏のために、緑と黄緑の毛糸を正方形に編んでつなげると…… 圧巻のおしゃれな大作完成に「息をのむほどすばらしいよ」
  10. /nl/articles/2501/31/news215.jpg 「こういうの大好き」 ユニクロ“3990円パジャマ”が発売前から話題騒然 「最高」「シンプルで良い」
先週の総合アクセスTOP10
  1. 風呂に入ろうとしたら…… 子どもから“超高難易度ミッション”が課されていた父に笑いと同情 「父さんはどのようにしてこのお風呂に入るのか」
  2. DIYで室温が約10℃変わった「トイレの寒さ対策」が310万再生 コスパ最強のアイデアへ「天才!」「これすごくいい」
  3. 岡田紗佳、生配信での発言を謝罪 「とても不快」「暴言だと思う」「残念すぎ」と物議
  4. スーパーで買った半玉キャベツの芯を植え、5カ月育てたら…… 農家も驚く想像以上の結末が1300万再生「凄い」「感動した」
  5. 東京藝大卒業生が油性マジックでサンタを描いたら? 10分で完成したとんでもない力作に「脱帽です」「本当にすごい人」
  6. 定年退職の日、妻に感謝のライン → 返ってきた“言葉”が約200万表示 大反響から7カ月たった“現在の生活”を聞いた
  7. 【ヤフオク】“3万円”で購入した100枚の着物帯 →現役着付師が開封すると…… “まさかの中身”に驚き
  8. 「立体的に円柱を描きなさい」→中1の“斜め上の解答”に反響「この発想は天才」「先生の優しさも感じます」 投稿者に話を聞いた
  9. 「すんごい笑った」 “干支を覚えにくい原因”を視覚化したイラストが勢いありすぎで1700万表示の人気 「確かにリズム全然違う!」
  10. 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
先月の総合アクセスTOP10
  1. ドブで捕獲したザリガニを“清らかな天然水”で2週間育てたら…… 「こりゃすごい」興味深い結末が195万再生「初めて見た」
  2. 「配慮が足りない」 映画の入場特典で「おみくじ」配布→“大凶”も…… 指摘受け配給元謝罪「深くお詫び」
  3. 母「昔は何十人もの男性の誘いを断った」→娘は疑っていたが…… 当時の“モテ必至の姿”が1170万再生「なんてこった!」【海外】
  4. 風呂に入ろうとしたら…… 子どもから“超高難易度ミッション”が課されていた父に笑いと同情 「父さんはどのようにしてこのお風呂に入るのか」
  5. 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
  6. 市役所で手続き中、急に笑い出した職員→何かと思って横を見たら…… 衝撃の光景が340万表示 飼い主にその後を聞いた
  7. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  8. DIYで室温が約10℃変わった「トイレの寒さ対策」が310万再生 コスパ最強のアイデアへ「天才!」「これすごくいい」
  9. 「こんなおばあちゃん憧れ」 80代女性が1週間分の晩ご飯を作り置き “まねしたくなるレシピ”に感嘆「同じものを繰り返していたので助かる」
  10. 岡田紗佳、生配信での発言を謝罪 「とても不快」「暴言だと思う」「残念すぎ」と物議