ニュース
» 2021年02月19日 20時30分 公開

2020年初頭、フランスでは何が起こっていたのか? ある1人の留学生が漫画でつづる「新型コロナ」感染拡大の記憶(1/2 ページ)

ヨーロッパ圏でのコロナの受け止められ方は……。

[SONO,ねとらぼ]

 2020年3月、COVID-19(新型コロナウイルス感染症)の流行が原因で、多くの留学プログラムが中止になり、緊急帰国を余儀なくされた学生が続々と日本に帰ってきました。

 かくいう私もその1人。帰国直後は、念願の留学がこんな形で終わってしまったことがショックで、なかなか筆が進まなかったのですが、ようやく当時を振り返ることができるようになってきました。

 この連載では、マンガと文章でコロナ流行当初の雰囲気や状況の流れをお伝えします。

書いた人:SONO

 1995年生まれ。漫画家。

 キリスト教、歴史を題材にした漫画を執筆している。著作に『教派擬人化漫画 ピューリたん』(キリスト新聞社)がある。

Twitter:@0164288

コロナが広がる中、フランスでは……?

コロナ 帰国日記 フランス・リヨンでの留学中に、新型コロナウイルス感染症の流行が拡大していきます

 軽く自己紹介をしておくと、私は都内の大学に通う文系の大学院生(兼・漫画家)です。交換留学生としてフランス・リヨンに、2019年9月から1年間の留学を予定して渡航しました。目的は学位ではなく語学力アップと現地調査、文献の入手だったので、大学の授業はほどほどに、語学学校に並行して通うなどして、苦しいながらも充実した留学生活を送っていました。

コロナ 帰国日記

 さて、クリスマス(ノエル)の大型休暇も終わり、1月半ばごろからコロナの話題が出始めたと記憶しています。この頃はまだコロナ=中国、武漢のイメージが強く、ウイルスの脅威よりもそれにまつわる情報の隠蔽(いんぺい)など、中国政府への不信感の方が語られていた印象です。

 日本にもウイルスは到達しはじめていましたが、どうしても「ダイヤモンドプリンセス号」のインパクトが強く、日本人留学生の間でもまだまだ深刻に捉えられてはいませんでした。韓国出身の友人に話を聞くと、中国と地続きだからか、もっと緊迫感があったようです。

コロナとアジア人差別

コロナ 帰国日記

 実はこの頃、コロナといえば「アジア人差別」の文脈上の方が深刻でした。特に中国人に対する差別は激しく、過酷なものだったようです。さらにニューヨークで深夜、マスクをしていたアジア人女性が傘で叩かれる事件が起こり、ウイルスは怖いけどマスクをするのも怖い、という状況にありました。

 ただ、そもそも欧米ではマスク=感染症の重病人、医療従事者のためのものという基準があり、予防のために着用する習慣がありません。コロナ流行の初期には、フランス政府のWebサイトでもマスク着用の必要はないと記載されていました。この時点のフランスでは、予防のためにマスクをしないのがむしろ“常識”だったのです。

 少し不安な情勢ではありましたが、現地のほとんどの人々は親切で、私個人は不快な目に遭うことはありませんでした。今思うと、市民プールのような場所ですらフレンドリーに話しかけてくれる人がいたのは、差別にならないよう配慮して、敵意がないことを態度で示してくれていたのかなと思います。

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

先週の総合アクセスTOP10

  1. 鳥取砂丘から古い「ファンタグレープ」の空き缶が出土 → 情報を募った結果とても貴重なものと判明 ファンタ公式も反応
  2. 「モンストのせいで彼氏と別れました」→ 運営からの回答が“神対応”と反響 思いやりに満ちた言葉に「強く生きようと思う」と前向きに
  3. 「この抜き型、何ですか……?」 家で見つけた“謎のディズニーグッズ”にさまざまな推察、そして意外な正体が判明
  4. 人間に助けを求めてきた母犬、外を探すと…… びしょ濡れになったうまれたての子犬たちを保護
  5. 幼なじみと5年ぶりに再会したら…… 陸上選手から人間ではない何かに変わっていく姿を見てしまう漫画が切ない
  6. ブルボンの“公式擬人化”ついにラスト「ホワイトロリータ」公開 イメージ通り過ぎて満点のデザイン
  7. 「幸せな風景すぎて涙出ました」 じいちゃんの台車に乗って散歩するワンコのほのぼのとした関係に癒やされる
  8. 「遺伝ってすごい」「足長っ!」 仲村トオルの“美人娘”ミオがデビュー、両親譲りのスタイルに驚きの声
  9. 猫「飼い主、大丈夫か……?」 毎日の“お風呂の見守り”を欠かさない3匹の猫ちゃんたちがかわいい
  10. 天才科学者2人が最強最高のロボを作成するが…… 高性能過ぎて2人の秘密がバラされちゃう漫画に頬が緩む

先月の総合アクセスTOP10

  1. 「訃報」「愛猫」「手風琴」って読める? 常用漢字表に掲載されている“難読漢字”
  2. 痩せたらこんなに変わるのか 丸山桂里奈、現役時代の姿が別人過ぎて「誰かわからん」の声殺到
  3. 保護した子ネコに「寂しくないように」とあげたヌイグルミ お留守番後に見せた子ネコの姿に涙が出る
  4. セーラーサターンの変身シーン、四半世紀を経てアニメ初公開にネット湧く 「ついに公式が」「感謝しかない」
  5. 「髪型体型全て違う」 丸山桂里奈、引退直後のセルフ写真にツッコミ 4年前のスレンダーな姿に「今も輝いててかわいい」の声も
  6. 鳥取砂丘から古い「ファンタグレープ」の空き缶が出土 → 情報を募った結果とても貴重なものと判明 ファンタ公式も反応
  7. 「マジで助けてくれ」 試験中止で教授に“リスのさんすうノート”を提出することになった大学生に爆笑
  8. 「140秒とは思えない満足感」「なぜこれだけの傑作が埋もれているのか」 崩壊した日本を旅する“最後の動画配信者”のショートフィルムが話題
  9. 「化粧! 今すぐ落としてこい!」 男性教師に怒鳴られる生徒をかばう女性教師を描いた漫画に納得と感謝の声
  10. 畠山愛理、いま着たらピチピチなレオタードを公開 「とんでもなく可愛い」「見惚れてしまいました」と反響