姫路駅「せとのあなごめし」(1680円)〜駅弁は見た目が10割!「デザイナーズEKIBEN」(1/12 ページ)
毎日1品、全国各地の名物駅弁を紹介! きょうは姫路駅「せとのあなごめし」(1680円)です。
【ライター望月の駅弁膝栗毛】(初出:2021年1月26日)
平成9(1997)年の登場以来、高い人気を誇る500系新幹線電車。
現在は、身軽な8両編成となって、山陽新幹線の「こだま」で活躍しています。
近年はキャラクターとのコラボでもおなじみですが、人気の秘密はやっぱりデザイン。
その見た目から「500系=カッコいい=乗ってみたい!」というイメージを持つ方は、とても多いのではないかと思います。
500系が走る山陽新幹線沿線でも、「見た目」にこだわった駅弁が登場しています。
姫路駅弁「まねき食品」が、昨年(2020年)から展開している「デザイナーズEKIBEN」シリーズは、地元・姫路出身のイラストレーター、イヌイマサノリさんが掛け紙をデザイン。
なかでも、可愛らしい穴子の絵が目をひく「せとのあなごめし」(1680円)は、今年(2021年)、京王百貨店新宿店の「第56回・元祖有名駅弁と全国うまいもの大会」でも販売されました。
【おしながき】
- だし飯
- 焼き穴子 醤油だれ
- ごま昆布
紙蓋を開けると、自家製たれのいい匂いと共にふんわり重ね焼きされた穴子が一面に!
掛け紙は女性受けがよさそうな可愛らしさなのに、伝統の経木でつくられた折に、まねき食品自慢の「えきそば」の出汁で炊いただし飯がぎっしり詰まっています。
見た目を追求しながら、中身も充実させた駅弁のつくりに、自然と胸が高鳴ります。
駅弁は「見た目」でしか選ぶことができない以上、“見た目が10割“の食べ物。
だからこそ中身も裏切らないことが、お店にとっても大事なことなのだと思います。
この春で運行開始から10周年を迎える山陽・九州新幹線の直通列車。
N700系シリーズの新幹線は、その落ち着いた見た目が、安心感につながっています。
しかし、内装のデザインは、「のぞみ」号とは大きく変わっているのが、面白いところ。
新幹線の見た目や内装のデザインの違いを楽しむのと同様に、駅弁もまた、デザインや味のこだわりをじっくりと堪能したいものです。
連載情報
ライター望月の駅弁膝栗毛
「駅弁」食べ歩き15年の放送作家が「1日1駅弁」ひたすら紹介!
著者:望月崇史
昭和50(1975)年、静岡県生まれ。早稲田大学在学中から、放送作家に。ラジオ番組をきっかけに始めた全国の駅弁食べ歩きは15年以上、およそ5000個!放送の合間に、ひたすら鉄道に乗り、駅弁を食して温泉に入る生活を送る。ニッポン放送「ライター望月の駅弁膝栗毛」における1日1駅弁のウェブサイト連載をはじめ、「鉄道のある旅」をテーマとした記事の連載を行っている。日本旅のペンクラブ理事。
駅弁ブログ・ライター望月の駅弁いい気分 https://ameblo.jp/ekiben-e-kibun/
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