ニュース
» 2021年07月09日 11時30分 公開

「旅行に行きにくい」「どの病院に行ったらいけば……」 アレルギー情報サイト運営者さんに聞く“食物アレルギーの難しさ”(1/2 ページ)

「アレルギーっ子の旅する情報局CAT」の運営者さんにお話を伺いました。

[ねとらぼ]

 アレルギーに気付いた体験談をねとらぼ読者に伺う企画。今回はアレルギー関連情報サイト「アレルギーっ子の旅する情報局CAT」の運営者さんに、自身の食物アレルギー体験談や、アレルギーの難しさについて伺いました。

大好きだったエビを食べたいと思わなくなるまで

 幼少期からエビが大好き。大学時代にはちょっと高めのおすし屋さんでアルバイトしていて、その業務の1つに「エビの殻を大量にむく」というものがありました。

―― あ、ちょっと楽しそうですね。

 しかし、むき続けているとなんだか手がかゆくなってきて。その症状が徐々にひどくなり、最終的に手が真っ赤になるように。また、カニが入ったまかないを食べると、のどの奥にかゆみを感じるようになりました。

 実は幼いころから「甘エビを食べたらかゆくなった」のような出来事はあったのですが、私は(甘エビはいいとしても)エビマヨがあまりにも好きだったので、「気のせいだ!!!!!」と体に言い聞かせていました。

 はっきりアレルギー症状が出始めた20歳(大学時代)以降も血液検査を受けたり病院で薬をもらったりしつつ、加熱されたものに関しては食べ続けていました。

―― 「生でなければ大丈夫」など、人によって“セーフな基準”があったりしますよね。

 ですが、昨年(2020年)から加熱されたものまでダメに。長い時間をかけてアレルギーが少しずつ悪化していって。ついに愛してやまなかったエビが食べられなくなったのですが、重い倦怠感、激しい腹痛などが出るようになってからは全くと言っていいほど口にしたいと思わなくなりましたね。

 息子に食物アレルギーがあるため、もともと原材料のチェックは身についていたので、現在は自分のためにも店舗で事前確認しながら購入する食品を選ぶようにしています。

食物アレルギーの難しいところ

―― 「アレルギーっ子の旅する情報局CAT」というWebメディアを運営されていますが、このきっかけは?

 息子の小麦アレルギーです。離乳食で初めてパンを食べたとき、顔が尋常じゃなく腫れあがって、病院に飛び込みました。自分自身にもアレルギーがあったとはいえ、「まさか息子が」と驚きました。

 生後10カ月のころ、旅行に行こうと宿に連絡を入れ、息子に食物アレルギーがあることを伝えたところ、「アレルギーがある人は断っている」と。

 食物アレルギーがあると旅行に行きにくくなることを知り、「そういう人でも旅行などを楽しめるように」という思いから2015年からサイト運営を行っています。「アレルギー×エンターテインメント」情報をテーマにした、アレルギー児がいる家族向けのWebメディアですね。

―― “食物アレルギーの難しさ”は何だと思いますか?

 アレルギーの悩みは千差万別だということです。特に驚いたのは「子どものアレルギーで悩む親と、意外とあっけらかんとしていることが多い当事者(子ども)」という気持ちの差。

 むしろ親の方が「自分の子は食物アレルギーがあるから一般的な楽しみがない」と思い込んでしまっているケースが多いと思います。

 私はある女の子(当時小学4年生)から「私は食物アレルギーがあっても旅を楽しんでいるし、楽しむことを諦めていない」と言われ、あらためて制限にとらわれず楽しむことの大切さに気付かされました。

 食物アレルギーがあると、確かに制限はあるかもしれません。だけど、楽しみを諦めたくないし子どもたちにも諦めてほしくない。諦めなくてもいい社会になるようにしていきたいです。

 また、大人のアレルギーについて言うと「病院の入り口が分からないこと」が課題だと思います。

―― アレルギーは症状が多岐にわたるので、最初は内科で診てもらうべきか、それとも耳鼻科か皮膚科か……と迷いそうですが。

 そうですね。

 それから、世間一般に「アレルギー=子ども」というイメージがあり、小児科にいけばアレルギーの相談ができると思うのですが、大人になると小児科に行けない。また、「子どものときからアレルギーがあって、高校生になっても小児科に行かなくてはならず、すごく恥ずかしかった」というような話も聞きます。

本企画では取材させていただける読者の方を募集しています

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10

  1. /nl/articles/2108/03/news132.jpg 海外記者「最高のコンビニアイスを発見した」 森永チョコモナカジャンボ、ついに世界に見つかってしまう
  2. /nl/articles/2108/03/news016.jpg 柴犬「ぬれるのイヤ〜!!」→その後の行動に爆笑 飼い主のズボンでゴシゴシ顔をふくワンコが面白かわいい
  3. /nl/articles/2108/03/news073.jpg 「四千頭身」石橋、体操銅メダルの村上茉愛とは“かなり仲良い友達” 「結構前の写真」投稿も別箇所に注目集まる
  4. /nl/articles/2108/02/news119.jpg タクシー相手に「あおり運転」繰り広げたミニバン 巻き込まれて急停止したトラックから泥化した土砂がドシャアと降り注いで破壊される
  5. /nl/articles/2108/03/news029.jpg もしや女として見られていない? 突然の別れ話に「勝負メイク」で抵抗する漫画 彼氏の言葉がじんと響く
  6. /nl/articles/2107/09/news134.jpg 「全ての支出を一度見直してみました」 小倉優子、“食費15万円”の反響を受けて節約生活スタート
  7. /nl/articles/2108/03/news007.jpg 暑い日、ミツバチご一行が手水舎に訪れ…… 専用水飲み処を作った神社の対応に「素敵」「優しいお宮さん」の声
  8. /nl/articles/2108/02/news111.jpg 「うちの子に着せたい」の声殺到 五輪会場で編み物をしていた英金メダリスト、作っていたのは「ワンちゃんの服」
  9. /nl/articles/2108/02/news038.jpg 「実は私…人の心が読めるの」クラスメイトから突然の告白、その真意は? 全部バレちゃう漫画がキュンとなる
  10. /nl/articles/2108/03/news102.jpg 小倉優子、週刊誌報道に「当たり前ですが、私の働いたお金で生活しています」 7月に月の食費「15万円」と公表

先週の総合アクセスTOP10

  1. 「くたばれ」「消えろ」 卓球・水谷隼、SNSに届いた中傷DM公開&警告「然るべき措置を取ります」
  2. 「貴さん憲さんごめん。いや、ありがとう」 渡辺満里奈、とんねるずとの“仮面ノリダー”思い出ショットが大反響
  3. 怖い話を持ち寄って涼もう→「オタバレ」「リボ払い」 何かがズレてる怪談漫画がそれはそれで恐ろしい
  4. おにぎりパッケージに四苦八苦していた五輪レポーター「日本の素晴らしい人々に感謝」 大量アドバイスで見事攻略
  5. 「助けてください」 来日五輪レポーター、おにぎりパッケージに四苦八苦 海外メディアにコンビニが大人気
  6. 「うちの子に着せたい」の声殺到 五輪会場で編み物をしていた英金メダリスト、作っていたのは「ワンちゃんの服」
  7. 五輪飛び込み金メダリスト、“手作りメダルポーチ”披露 英国と日本にちなんだデザインが「これまた金メダル級」と反響
  8. 武井壮、行方不明だった闘病中の父親を発見 「電気ついてるのに鍵閉まってて……」本人は自宅外で休憩
  9. 「涙が止まらない」「やっと一区切り」 東原亜希、夫・井上康生の監督退任で“17年分の思い”あふれる
  10. 水谷隼スタッフが一部マスコミの“行き過ぎた取材”に警告 住民を脅かすアポなし行為に「しかるべき措置を検討」

先月の総合アクセスTOP10

  1. 「竜とそばかすの姫」レビュー 危険すぎるメッセージと脚本の致命的な欠陥
  2. 笠井アナ、日比谷公園で「信じられないことが…」 サンドイッチを狙う集団に「何? えーっ! まさか、それはないでしょ!」
  3. 62歳の宮崎美子、マクドナルドCMで初々しい中学生少女を見事に演じる 「暖かい目でぜひ見てください」
  4. 瀕死のスズメのヒナを助けたのに…… 「助けたヒナたちに完全にナメられた」動画がほほえましくて面白い
  5. ハート打ち抜かれました! コロンビアのアーチェリー女子選手が「かわいい」「エルフ」と注目の的に
  6. 散歩中のラブラドール、助けを求める子猫を発見→保護 親子のような仲むつまじいふたりに涙が出る
  7. 宮迫博之、美容整形から2週間のビフォーアフター公開 手術直後の腫れ&炎症だらけな顔に「暴漢に遭ったんかって」
  8. 上野樹里、“娘”の誕生日に愛情たっぷり手作りオムライス公開 「がんばろうね ママより」と祝福メッセージ
  9. 出勤時、妻にいつになく強く抱きしめられた夫→妻が家に帰ってくると…… 何気ない日常を描いた漫画にツッコミつつもジーンとする
  10. 「本人にしか見えない」「めっちゃ似てる」 霜降り明星せいや、オリンピック開会式に“ガチのそっくりさん”を発見する