実家の裏口に現れる「黒い影」 日常に潜む怪異描く、実体験漫画に背筋が凍る(1/2 ページ)

説明がつかずに終わる「本当の恐怖体験」。

» 2021年06月15日 20時00分 公開
[たけしな竜美ねとらぼ]

 日本に伝わる妖怪のひとつ「通り悪魔」。通りすがった人物に取り憑いて乱心させる恐ろしい怪異で、「通り魔」の語源になったとされています。

 今回ご紹介する作品は、そんな“怪異の通り道”にまつわる奇妙な体験談。作者は文太(@bunta_50)さんです。

本当にあった怖い話 『裏口』 漫画
漫画をまとめて読む

 文太さんの実家のお話。その家の裏口は「黒い影のような何か」の通り道になっていました。裏口がある一画は洗濯機置き場になっており、リビングからよく見えるため、家族全員がその「何か」を目撃していたとのこと。

本当にあった怖い話 『裏口』 漫画
本当にあった怖い話 『裏口』 漫画
本当にあった怖い話 『裏口』 漫画
本当にあった怖い話 『裏口』 漫画

 ある日、文太さんがリビングでひとり過ごしていたところ、裏口の部屋から視線を感じます。振り向くと、半開きの扉から見覚えのない男性が覗いており、文太さんは「どこかの業者さんが間違えて入ってきたのでは」と思ったのですが……短い会話の後、男性はお風呂場へと向かい、そのまま姿を消してしまったのです。

 理由は分かりませんが、それまで黒い影のようだった「何か」と初めてコミュニケーションが取れた瞬間でした。その日から文太さんは、裏口の部屋を通る影を見ても、あまり怖いとは思わなくなったそうです。……あの日までは。

本当にあった怖い話 『裏口』 漫画
本当にあった怖い話 『裏口』 漫画
本当にあった怖い話 『裏口』 漫画
本当にあった怖い話 『裏口』 漫画

 それからしばらくたった、夏休みの昼下がり。またもリビングでひとり過ごしていると、裏口の部屋から物音が聞こえてきます。ふと目を向けた文太さんが見たのは、洗濯機の上の洗面器を人差し指で押す「手」でした。

 それを認識した瞬間、文太さんに異変が起きます。全身が怖気立ち、呼吸ができなくなり、なぜか悲しくなって涙が溢れ……そして「あの手が押している洗面器が落ちると同時に、自分は死ぬ」と直観したのです。

 次の瞬間、文太さんは家から飛び出し、はだしのまま全力で逃げていました。あまりの恐怖からその日は、家族が帰ってくるまで家に近寄れなかったといいます。

 時折部屋を横切る影は、言葉を交わした男性は、洗面器を押していた「手」はなんだったのか。それらの正体も目的もまったく分かりませんが、ただひとつだけ確かなのは、今でも裏口の部屋には時々「黒い影」が現れる、ということです。

作品提供:文太(@bunta_50)さん
記事:たけしな竜美(@t23_tksn

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

先週の総合アクセスTOP10
  1. 生後2カ月の赤ちゃんにママが話しかけると、次の瞬間かわいすぎる反応が! 「天使」「なんか泣けてきた」と癒やされた人続出
  2. 車検に出した軽トラの荷台に乗っていた生後3日の子猫、保護して育てた3年後…… 驚きの現在に大反響「天使が女神に」「目眩が」
  3. 安達祐実、成人した娘とのレアな2ショット披露 「ママには見えない!」「とても似ててびっくり」と驚きの声
  4. 兄が10歳下の妹に無償の愛を注ぎ続けて2年後…… ママも驚きの光景に「尊すぎてコメントが浮かばねぇ」「最高のにいに」
  5. “これが普通だと思っていた柴犬のお風呂の入れ方が特殊すぎた” 予想外の体勢に「今まで観てきた入浴法で1番かわいい」
  6. 「虎に翼」、新キャラの俳優に注目が集まる 「綺麗な人だね」「まさか日本のドラマでお目にかかれるとは!」
  7. 「葬送のフリーレン」ユーベルのコスプレがまるで実写版 「ジト目が完璧」と27万いいねの好評
  8. お花見でも大活躍する「2杯のドリンクを片手で持つ方法」 目からウロコの裏技に「えぇーーすごーーい」「やってみます!」
  9. 弟から出産祝いをもらったら…… 爆笑の悲劇に「めっちゃおもろ可愛いんだけどw」「笑いこらえるの無理でした」
  10. 3カ月の赤ちゃん、パパに“しーっ”とされた反応が「可愛いぁぁぁぁ」と200万再生 無邪気なお返事としぐさから幸せがあふれ出す
先月の総合アクセスTOP10
  1. フワちゃん、弟の結婚式で卑劣な行為に「席次見て名前覚えたからな」 めでたい場でのひんしゅく行為に「プライベート守ろうよ!」の声
  2. 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
  3. 水道検針員から直筆の手紙、驚き確認すると…… メーターボックスで起きた珍事が300万再生「これはびっくり」「生命の逞しさ」
  4. フワちゃん、収録中に見えてはいけない“部位”が映る まさかの露出に「拡大しちゃったじゃん」「またか」の声
  5. スーパーで売れ残っていた半額のカニを水槽に入れてみたら…… 220万再生された涙の結末に「切なくなった」「凄く感動」
  6. 桐朋高等学校、78期卒業生の答辞に賛辞やまず 「只者ではない」「感動のあまり泣いて10回読み直した」
  7. 「これは悲劇」 ヤマザキ“春のパンまつり”シールを集めていたはずなのに…… 途中で気づいたまさかの現実
  8. 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
  9. がん闘病中の見栄晴、20回以上の放射線治療を受け変化が…… 「痛がゆくなって来ました」
  10. 食べ終わったパイナップルの葉を土に植えたら…… 3年半後、目を疑う結果に「もう、ただただ感動です」「ちょっと泣きそう」