本当の姿を知らなくても“大事な友達” VRの高校に通う高校生の友情描く漫画が心に刺さる(1/2 ページ)
リアルで会ったことがなくても信じられる。
VR(仮想現実)の高校に通う高校生たちの友情を描いた漫画「ボクらのVR」が好評です。作者は漫画家のキリキテツ(@tetsukiriki)さん。
動物の姿などのアバターでVR上の学校に通うことが当たり前になった時代、同じVR高校に通う三村、佐治、秋名の3人は、いつもつるんでは騒動を起こし、教師ににらまれていました。教師の「谷セン」は、「VR校の生徒はリアル校の生徒と違って『学校ごっこ』」「VRでの交流は偽物」「友達と言いつつ腹の底では信用してない」と3人の付き合いに否定的です。
美術の課題で騒ぎを起こした3人に谷センから課せられたのは、「お互いのリアルの姿をスケッチして提出すること」。どうにか実際に会わずに作品を仕上げることはできましたが、暴走したセキュリティソフトにそのデータを取り込まれてしまいます。
課題を提出できなければ退学になるかも。三村はバグを利用してデータを取り戻す方法を提案します。三村のデータまで消される可能性がある危険な方法で、さらに佐治と秋名とタイミングを合わせた操作が必要。直接会ったこともない、お互いの本当の姿を知らない。それでも三村は2人を信じると言い切ります。「2人は大事な友達だから」
作戦は成功し、課題のデータは取り戻せました――ただし、バグった状態で。課題が提出できなくなり、いよいよ後がなくなった3人は、退学を避けるために“直接会ってお互いのスケッチを描く”ことに。現実世界で初めて顔を合わせた3人が何を思うのか、結末は漫画でぜひ確かめてください。
リアルで会ったことがなくても、どこの誰なのか知らなくても、互いを信じられる3人の友情がグッときます。漫画が投稿されたTwitterでは、「感動しました」「素晴らしい」といった声や、近い将来こんな世界が実現しそうだと期待する声が寄せられています。
作品提供:キリキテツ(@tetsukiriki)さん
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