「USB3.0」「USB3.1(Gen1)」「USB3.2(Gen1)」は“名前が違うだけで同じ規格” バッファロー「お客さまの困惑は知っている」
なぜ同じ規格に3つも名称が……。
「USB3.2だと思って購入したのに、パッケージにUSB3.0と書いてあったから返品した」――。AmazonでUSBハブを購入しようとすると、こんな低評価レビューを見かけます。
ところが、PC周辺機器メーカーのバッファローによると「USB3.0」「USB3.1(Gen1)」「USB3.2(Gen1)」は“名称が違うだけで同じ規格”であり、“通信速度やその他の機能に差は無い”というのです。なぜそんなややこしいことになってるの!? 話を聞きました。
以前ねとらぼでは「USB 3.0機器はゆっくり差すと2.0、素早く差すと3.0として認識される」という実はアナログなUSB端子の仕組みを紹介しましたが、世間に浸透していない知識は他にもあるようです。
その1つが、USBのバージョン名による違い……というよりも、「名前が違うのに中身は一緒」なパターンがあまりに多い事実です。
現行のUSB規格には「USB3.0」「USB3.1(Gen1)」「USB3.1(Gen2)」「USB3.2(Gen1)」「USB3.2(Gen2)」といったバージョンが存在します。素人考えでは「そりゃ“3.1”よりも“3.2”の方が良い商品だろう」と思ってしまいますが、残念ながらそれは間違い。
冒頭で述べた通り「USB3.0」と「USB3.1(Gen1)」と「USB3.2(Gen1)」は同じ規格。それどころか「USB3.1(Gen2)」と「USB3.2(Gen1)」では、「USB3.1(Gen2)」の方が高性能だというのです。
注目すべきは「Gen1」「Gen2」の部分。これはいわゆる“世代”を表す表記で、「Gen1」は“第1世代”、「Gen2」は“第2世代”と言い換えれば分かりやすいでしょうか。
名前に「Gen1」と付いている商品は全て世代が同じであり、性能差はありません。一方で、世代の異なる「Gen1」と「Gen2」を比較すると、後に生まれた後者の方が転送速度は速いわけです。ちなみに「USB3.0」は世代の表記がありませんが「Gen1」と同期とのこと。
要点をまとめると以下の通り。今日はこれだけ覚えて帰ってください。
- USB機器を買う上で重要なのは「Gen1」「Gen2」の部分のみ。その前の「3.0」「3.1」「3.2」は性能に関係しない。
- 「Gen1」は最大転送速度5Gb、「Gen2」最大転送速度10Gbなので、後者の方が高性能。
※あくまで「USB3.0」「USB3.1」「USB3.2」の話であり、今後登場する「USB4.0」以降の規格がどうなるかは分かりません。
では、なぜこのような分かりにくい仕様になっているのでしょうか? メーカー側にも自覚はあるようで、バッファローは「USBの表記に惑わされているユーザーの皆さまも多いようで……」と申し訳なさそうに前置きしつつ、以下のように説明しています。
基本的に規格の名称はUSB-IF(USB規格の促進を目的とした規格団体)が決めています。
USB3.0までは「USBの名称(バージョン)が異なれば接続・最大速度も異なる」仕様でしたが、USB3.1以降は「USBの名称(バージョン)が異なっても実質中身は同じ」規格が誕生し、メーカーによって名称がばらばらになってしまっています。
USB-IFがこのような名付け方をした理由は発表されていないので、バッファローからは何とも言えない状況です。
USB-IFは「Gen1」の規格を「SuperSpeed USB」、「Gen2」の規格を「SuperSpeed USB Plus」と呼んで区別していますが、こちらの名称は世間に浸透していない状況。さらに近年は次世代規格である「Gen3」も登場し、ますます分かりにくさに拍車が掛かっているようです。
ユーザーからすると不便でしかないヘンテコな名称ですが、メーカーも困惑している様子。正しい知識を覚えておくと、買い物の際に役立つかもしれません。
オススメ記事
関連記事
- 「USB 3.0機器はゆっくり差すと2.0、素早く差すと3.0として認識される」って本当? →メーカー「本当です」
USB 3.0ってけっこう力業な設計だったんだな……。 - USB-CコネクタをUSB-Aに差してはダメ ショート発生でPCが壊れる場合も 注意喚起の投稿に反響
差す前に形を確かめましょう。 - “穴に糸を通さなくていい針”が「これは便利」「知らなかった」と話題 メーカーに開発経緯や使うコツを聞いてみた
糸通しが難しいシニア層に人気。 - 「こわい」「知りたくなかった」 ほたてのびらびらの黒点は全部“目”……衝撃の事実にTwitter民戦慄
全部目……。 - 便利すぎて時間がとける検索コマンド ツイッタラー向け完全保存版「Twitter検索で便利なキーワードまとめ」
エゴサにも便利。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
-
「情報を漏らされ振り回され……」とモデラー“限界声明” Vtuberのモデル使用権を剥奪 「もう支えられない」「全サポート終了」
-
「うどん屋としてあるまじきミス」→臨時休業 まさかの“残念すぎる理由”に19万いいね 「今日だけパン屋さんになりませんか」
-
“ドームでライブ中”に「76万円の指輪紛失」→2日後まさかの展開に “持ち主”三代目JSBメンバー「誰なのか探しています」
-
高畑充希と結婚の岡田将生、インスタ投稿めぐり“思わぬ議論”に 「わたしも思ってた」「普通に考えて……」
-
「本当に同じ人!?」 幼少期からイボをいじられていた男性→美容師の“お任せカット”が衝撃 「めちゃくちゃ大変身」
-
「おててだったのかぁああああ」「同じ解釈の人いた笑笑」 ピカチュウの顔が“こう見えた”再現イラストに共感続々、464万表示
-
「腹筋崩壊」 ハスキーをシャンプー&パックしたら…… “予想外のハプニング”に「こ〜れは大変だわ」「沼にでも落ちたのかとwww」
-
“歌姫”ののちゃん、6歳現在の姿に驚きの声「あれっ!?」「ビックリしてます!」 2歳で「童謡こどもの歌コンクール」銀賞受賞
-
黄ばみのある68年前のウエディングドレスを修復すると…… 生まれ変わった姿に「泣いた」「受け継ぐ価値のあるドレス」
-
走行中の車から同じ速さで後方へ飛び降りると? 体を張った実験に反響「問題文が現実世界で実行」【海外】
- 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
- ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
- 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
- まるで星空……!! ダイソーの糸を組み合わせ、ひたすら編む→完成したウットリするほど美しい模様に「キュンキュンきます」「夜雪にも見える」
- 妻が“13歳下&身長137センチ”で「警察から職質」 年齢差&身長差がすごい夫婦、苦悩を明かす
- 人生初の彼女は58歳で「両親より年上」 “33歳差カップル”が強烈なインパクトで話題 “古風を極めた”新居も公開
- 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
- 互いの「素顔を知ったのは交際1ケ月後」 “聖飢魔IIの熱狂的ファン夫婦”の妻の悩み→「総額396万円分の……」
- ユニクロが教える“これからの季節に持っておきたい”1枚に「これ、3枚色違いで買いました!」「今年も色違い買い足します!」と反響
- 中央道から「宇宙戦艦ヤマト」が見える! 驚きの写真がSNSで注目集める 「結構でかい」「どう見てもヤマト」 撮影者の心境を聞いた
- 50年前に撮った祖母の写真を、孫の写真と並べてみたら…… 面影が重なる美ぼうが「やばい」と640万再生 大バズリした投稿者に話を聞いた
- 「食中毒出すつもりか」 人気ラーメン店の代表が“スシローコラボ”に激怒 “チャーシュー生焼け疑惑”で苦言 運営元に話を聞いた
- フォロワー20万人超の32歳インフルエンサー、逝去数日前に配信番組“急きょ終了” 共演者は「今何も話せないという状態」「苦しい」
- 「顔が違う??」 伊藤英明、見た目が激変した近影に「どうした眉毛」「誰かとおもた…眉毛って大事」とネット仰天
- 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
- 星型に切った冷えピタを水に漬けたら…… 思ったのと違う“なにこれな物体”に「最初っから最後まで思い通りにならない満足感」「全部グダグダ」
- 「泣いても泣いても涙が」 北斗晶、“家族の死”を報告 「別れの日がこんなに急に来るなんて」
- ジャングルと化した廃墟を、14日間ひたすら草刈りした結果…… 現した“本当の姿”に「すごすぎてビックリ」「素晴らしい」
- 母親は俳優で「朝ドラのヒロイン」 “24歳の息子”がアイドルとして活躍中 「強い遺伝子を受け継いだ……」と注目集める
- 「幻の個体」と言われ、1匹1万円で購入した観賞魚が半年後…… 笑っちゃうほどの変化に反響→現在どうなったか飼い主に聞いた