イチジョウは“20歳前後のつらかった俺たち” 『上京生活録イチジョウ』原作者&担当編集インタビュー(1/2 ページ)
圧倒的“上京物語”はこうして生まれた。
7月20日、漫画『上京生活録イチジョウ』(協力:福本伸行 原作:萩原天晴 漫画:三好智樹 瀬戸義明)の第1巻が発売されました。『中間管理録トネガワ』『1日外出録ハンチョウ』に続く「カイジ」シリーズのスピンオフ第3弾は、悪魔的パチンコ台「沼」を生み出した帝愛裏カジノの店長・一条聖也の青春時代を描いた作品です。まだ何者でもなかった一条による圧倒的“上京物語”はいかにして生まれたのか、原作の萩原天晴さんと担当編集の村松さんに取材しました。エピソードの一言コメントとあわせてご覧ください。
萩原天晴(@hagitenten)
漫画原作者。小学5年生の頃に『銀と金』を読み、福本伸行先生の大ファンに。『賭博破戒録カイジ』シリーズのスピンオフ、『中間管理録トネガワ』で累計300万部超、『1日外出録ハンチョウ』で累計250万部超のヒットを飛ばす。他作品にNetflix×テレ東でドラマ化した『さぼリーマン 飴谷甘太朗』。
担当・村松(@yogoharu5535)
講談社『モーニング』編集部次長。週マガ→ライバル→ヤンマガ→コミックDAYS立ち上げを経て、20年7月よりモーニング所属。ヤンマガ時代にトネガワ、ハンチョウを担当。最近は萩原さん、現ハンチョウ担当らとバスケをしている。
にゃるら(@nyalra)
オタク。
本日はよろしくお願いします。連載1話目からとても楽しく読んでいます。自分自身、上京して友人とルームシェアして、東京の自由度と残酷さを日々感じていたので、共感しちゃって。
【友人とルームシェア】にゃるらは大学中退後、友人の岡島くんと無職同士で一定期間ルームシェアをしていた。詳細は「無職のオタク2人による退廃的なルームシェア時代の想い出」を参照
ありがとうございます。
まず作品ができた経緯、「上京生活録」というタイトルや上京をテーマにするまでについて聞きたいです。
「中間管理録」「一日外出録」などストレートだったこれまでと違い、今回はひとひねりありますよね。
一条を主人公にした連載企画の話はけっこう前からありまして、話がでてきて2年はたっているんじゃないかと。しかし紆余曲折あり、「○○録」でいろんな案がありました。例えば、ぶっとんだやつだと未来創生録。
未来創生録!?
地下1050年行きになった一条が、実際に1050年間コールドスリープして。地上に出ると荒廃した世界になっていて「ざわっ」となっている――。
『望郷太郎』みたいだ……。
【地下1050年行き】カイジの世界では、帝愛グループの総帥、兵藤会長のための王国(核シェルター)を地下に建設中。地下懲役の目安は借金1000万円につき15年。一条は帝愛に7億円の損害を与えたため、15年の70倍、すなわち1050年の地下行きを命じられた。
【望郷太郎】山田芳裕さんの新作で、2019年より「モーニング」にて連載中。2025年の地球が大寒波に見舞われる中、大企業の経営者である主人公・舞鶴太郎は、家族と人工冬眠をする。500年後、目覚めると現代社会は壊滅していて、家族の装置も故障していた。たった1人となった太郎が選んだこととは――。
本気で12時間くらい打ち合わせしてましたね。コールドスリープ装置で一条が目を覚まして、かすかに残っている記憶に「自分が眠る装置ができたから、お前を実験台にする」と笑う兵藤の姿が。冒頭の5Pまで作ったんですよね。
兵藤そっくりな長老に治められている部族に出会うとか、本当の沼がでてきて足をとられるとか、アイデアは出たんですが……(笑)。
でもこれって鳥人間コンテストでいう“めっちゃ派手な飛行機”では……となって。期待感はすごくあるんですが、実際の飛翔能力は感じられない(笑)。
【鳥人間コンテスト】人力飛行機の滞空距離、飛行時間を競う大会。1971年に英国のセルジーで始まったとされ、日本国内では77年より毎年夏に琵琶湖で開催されている。定期的にビジュアル特化型の機体が登場することで有名で、レッドブル主催のフルークタークでは特にその傾向が強い。
僕はそういった思いきった設定の話よりも、どちらかというと半径10メートルのところを描くタイプなので、難しかったですね。異世界転生みたいなのが得意な方であればいけたかもしれない。それで未来創生録は断念して、子どもを拾って「育児奮闘録」だったり、貧乏ポジションの「貧乏録」だったりを考えて。
間違って「路上生活録イチジョウ」というタイトルでメールがきたエピソードを見ました。
印刷所の方が間違えたんですよね。「ゲラあがりました」という内容のメールに「路上生活録イチジョウ」と書いてあって。
それはそれで面白そうですね。
かわいそうですけどね。
貧乏路線でいろいろ考えたときに、やっぱり僕自身が経験したことの方が描きやすいので、単身上京した下積み時代のことをできないかなと。それで「上京生活録」が浮かびました。
モーニングは社会人以上が読むイメージがあるので、そこで一条が上京話をするのはばっちりだなと。想定読者はいるんですか?
この読者に読んでほしい、みたいなのは特に意識してないです。利根川、班長と違って一条は美青年ですが、そっちに寄せていこうとは全く思ってないです。
一条、確かに女性にも人気ありますね。
イチジョウは、ハンチョウを読む感覚でいくと求めているものが来ない可能性があります。大槻班長たちは、今の何でもない生活を肯定するんです。一条はそれを否定する。
一条の意識の高さというか、そのギャップを楽しむ作品ですからね。
そうですね。ちょっと見守る目線で読んでほしい。共感していただいてもうれしいですが。
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