“マスクなしで密”の愛知野外フェス、主催者がおわび 中止・延期は「物理的にできませんでした」(1/2 ページ)
チケットの販売数や酒類の販売について説明しています
愛知県常滑市の愛知県国際展示場で開催された大規模野外フェス「namimonogatari」の主催者が8月30日、公式サイトを通して謝罪文を発表。開催に至った経緯を説明しました。
緊急事態宣言下での上限人数を超える人が詰めかけ、マスクをせずに大声をあげる様子を映した動画が拡散するなど、大きな問題となっている野外フェス「namimonogatari」。主催者は、まず「この度はNAMIMONOGATARI2021の開催にあたり、地域の皆様、全国の皆様、関係者の皆様そして、今まで音楽業界、イベント業界を支えてきて頂いた関係各位の皆様に多大なご迷惑、ご心配をおかけしてしまった事を深くお詫び申し上げます。申し訳ございませんでした」と謝罪。
開催に際しては、「今年の3月に開催を発表し、開催に向けて準備をしておりました。準備が進んでいく中、8月18日までの10日前までの時点で、今年の開催が可能な事、過度な飲酒でなければお酒の提供も可能という状態で愛知県から話を頂き、10日前から会場の設営に入りました」と説明。
上限人数の5000人を超えた密の状態でのライブだったことについては、愛知県側からの指示に従ったとコメント。設営に入ったタイミングで、常滑市がまん延防止等重点措置区域に指定され、人数制限が5000人に縮小。愛知県の指示により、20日でチケット販売を終了したものの、「その時点で売れているチケット枚数に関しては入場可能」という指示も受けていたと釈明しています。
また、酒類については販売の自粛要請を受けていたものの、「一部キャンセルできない物を販売します」と県の担当者に報告。「過度の飲酒にならない様、お一人様二杯までとし、アルコールはアルコールチケットで販売をし杯数の管理をしていました」と説明。
会場内の感染対策については、「ソーシャルディスタンスステッカー、エリア外飲食の禁止、飲食時以外のマスク着用のお願いなど、イベント会場内でその期間できる範囲以内の対策を講じました」と説明。イベントの前日となる27日に愛知県が緊急事態宣言を発出しましたが、「イベント当日を翌日に迎え、全ての準備が終わっていたタイミングでした。そのタイミングでイベントを中止や延期にする事が物理的にできませんでした」と、イベント中止という選択肢はなかったことを明かしています。
また、イベント中には会場のメイン大型画面に以下のメッセージを映し出し、感染防止を呼び掛けたとのこと。途中、司会者から「マスクをしないとイベントが中断になってしまう」旨の呼びかけもしたそうですが、改善はされず、「結果として、大規模な音楽イベントの感染予防対策に対する認識の甘さが全国の皆様に多大なご心配をかけてしまった事を心より深く反省致しております」としています。
(1)会場内は必ずマスクの着用をお願いします
(2)お客様同士ソーシャルディスタンスをお守りください
(3)声を発しての鑑賞はご遠慮ください
(4)飲食などでマスクを外す際は声を発さないようにお願いします
(5)飲食は決められたエリアでお願いします
(6)体調が悪くなったら遠慮せず係員に申し出ください
(7)熱中症対策の為小まめな水分補給をお願いします
最後には、出演者ではなく全て制作会社に責任があるとして、「今回、全出演者の方には会場到着後、関係者含む全員に抗原検査の実施も協力して頂き楽屋もちゃんと分けて、しっかりと感染予防対策にご協力して頂いていたにも関わらず、この度、このようなご迷惑をおかけしてしまった事を心よりお詫び申し上げます。全出演者、関係者の皆様、この度は誠に申し訳ありませんでした」「今回の出演者はイベント制作には一切関係ありません。全て制作会社の弊社に責任があります事、よろしくお願い申し上げます」と結んでいます。
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