当時世界最長　東北新幹線の長大トンネル「岩手一戸トンネル」はいかにして作られたのか　貴重な工事記録動画が公開（1/2 ページ）

鉄道ファン、東北新幹線ファンは必見～。

[大泉勝彦，ねとらぼ]

　鉄道・運輸機構（JRTT）が東北新幹線「岩手一戸トンネル」の工事記録映画「東北新幹線岩手一戸トンネル」（2003年制作）をYouTubeで公開しました。

公開された工事記録映画「東北新幹線岩手一戸トンネル」（画像：鉄道・運輸機構、以下同）

東北新幹線　岩手一戸トンネル【JRTT鉄道・運輸機構】

　岩手一戸トンネルは、東北新幹線・いわて沼宮内駅～二戸駅間にある延長25.8キロの鉄道トンネル。2002年の東北新幹線盛岡～八戸間延伸開業当時、陸上トンネルで世界最長でした（現在は2010年全通の東北新幹線・八甲田トンネルが日本最長、世界2位）。トンネルは軌間1435ミリ線路2本の複線。鉄道・運輸機構が所有し、JR東日本が管理しています。

（参考）盛岡・八戸間の工事区間（赤線）（画像は鉄道・運輸機構のWebサイトより）

　今回公開された記録映像は、部分開業翌年の2003年にHBC北海道放送の関連会社が制作したもの。地質が複雑で、多くの断層が存在する「国内有数の膨張性地質」に立ち向かった技術者たちの物語を約32分、たっぷり楽しめます。

掘削時の様子

少しずつ、延々25.8キロも掘り進めた

2000（平成12）年9月9日に貫通

2002年に盛岡～八戸間で延伸開業し、新たな最速達列車として「はやて」の運行を開始した東北新幹線、出発式の様子

　JRTTによる工事記録映像公開は、前回公開した「青函トンネル」（関連記事）に次ぐ第2弾。今後、「京葉線多摩川をわたる沈埋トンネル」「東北新幹線（盛岡・八戸間）試験運転動画」などの記録映像を公開予定としています。

（大泉勝彦）