心理士ママが子どもの困った“謎行動”を分析→理由を知っても理不尽さは変わりなく…… 子育てに奮闘するママの漫画が応援したくなる(1/2 ページ)
育児、お疲れ様です……!
1歳の子どもがコップを倒して、こぼれた飲み物で遊ぶ……。大人からみると謎の子どもの行動の理由を、心理士のお母さんが考えつつ奮闘する漫画がTwitterに投稿されています。子どもの行動には意味がある……!
漫画の作者は、臨床心理士であり公認心理師でもあるハヤミユリ(@yumatani1)さん。1歳の息子さん、もちくんのお母さんです。ある日のこと、もちくんが突然飲み物が入ったカップをテーブルに倒してしまいました。その上、両手を上下に振り、飲み物を叩いてバシャバシャ!
飲み物は飛び散り、もちくんも全身びちゃびちゃになってしまいました。忙しい時間だというのに、もちくんとテーブルをきれいにし、新しく飲み物を用意し、と一気にすべきことが増えてしまったハヤミさん。しかももちくんは、そんなママの様子も知らず、どこか満足気です。
そんな我が子の様子を見て、苛立ちが沸きそうになるハヤミさん。すると、ハヤミさんの肩を誰かが優しく叩きました。振り向くと、スキンヘッドで体格の良い男性が! この男性は、ハヤミさんの心の内にいる心理士。もう一人のハヤミさんの姿なのです。心理士ハヤミさんは、悩めるママのハヤミさんに説明を始めます。
もちくんがバシャバシャしていたのは「感触遊び」。心理士ハヤミさんによると、感触遊びの意味は大きく3つあります。「『見るだけ』から自分が関わって変化が出ることに気づく」「周りのものに興味を持つようになる」という「探究心が育つ」意味。「様々な刺激をインプット!」「体のイメージ作り」「危険な物かを見分ける力を伸ばす」という「感触を学ぶ」意味。そして「繰り返すことで指の操作が向上し出来ることが広がる」「つまむ、押す、など」という「手や指の操作がレベルアップ」という意味。どれも、子どもの成長や発達に必要なものです。
これだけ見たら、思いっきりバシャバシャさせてあげたいですが、そうはいきません。小さい子どもは「善悪の判断はまだついていない」という心理士ハヤミさん。成長や発達のためには、まず大人の「環境調整」が必要になるのです。水の感触を学ぶ場は…食卓ではなく、やっぱりお風呂ですよね!
心理士ハヤミさんの説明を聞いて納得したママハヤミさんは、もちくんとお風呂に入り、思いっきり水遊びを楽しむ様子を見守ります。たらいに水を張ってバシャバシャと遊び、楽しそうなもちくんにほほえむハヤミさん。しかし、突然「ゴクッゴクッ」という別の音が聞こえてきました。もちくんがお風呂の水を飲んでしまったのです。一難去ってまた一難。「お風呂の水飲まないでえええええええええ」と心の中で叫ぶハヤミさんなのでした。
理由がわかれば対処も速やかに行え、心の負担も少しは軽減されることもありますが、そうはいかないのが子どもの行動。心理士さんであってもこれだけ大変ならば、世のお母さんの苦労は計り知れませんね。
ハヤミさんは、この漫画を収録した同人誌『心理士母ちゃんでも育児は辛いよ』を9月20日開催のコミティア137で頒布予定。実際に感触遊びをしてみたレポートや、トイレトレーニングの様子など、心理士の知見を生かしながら育児に励む様子が描かれています。イベント以降は、通販やKindleでも販売する予定です。気になる方はチェックしてみてはいかがでしょうか。
ハヤミさんのTwitterアカウントでは、心理士であるハヤミさんの視点を交えたもちくんの育児日記や、家族のエピソードをさまざまなイラストや漫画で公開中です。
画像提供:ハヤミユリ(@yumatani1)さん
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