「本物ホタテの貝殻ビキニ」が青森県むつ市のふるさと納税に登場 インパクト抜群の返礼品、販売元に話を聞いた(1/2 ページ)

販売元の安倍商店に話を聞きました。

» 2021年09月24日 18時05分 公開
[沓澤真二ねとらぼ]

 ホタテの貝殻を使ったビキニ「ホタテ水着 上下セット」が、青森県むつ市のふるさと納税返礼品に加わり、ネットをざわつかせています。なんて思い切りのいい自治体なんだ……。

ホタテ水着 ずるいまでに強烈なビジュアル。ちなみに背景は合成でなく、実際に海辺で撮影したそうです

 このインパクト抜群なホタテ水着は、もともと地元の海産問屋「阿部商店」の商品。ひもでつながれたホタテ貝で両胸と股間を覆うスタイルで、男女兼用とされています。

ホタテ水着 普通の水着との重ね着を想定しており、お尻を覆うパーツはありません

 ふるさと納税プラットフォーム「さとふる」にて、寄付金額6000円で入手可能。むつ市のPRキャラクターマダム・ムチュリーの、ホタテ水着姿を収めた漁師カード(関連記事)も付属します。

ホタテ水着 身体の張り方がカッ飛んでいる

 「ライバルに差をつける!」「あらゆるシーンでお使いいただける」などと振るった商品説明もあいまって、水着は「ライバル……とは?」「どういったシーンで着るのか想像できない」などと話題に。タレントの武田久美子さんが1989年に写真集「My Dear STEPHANIE」で披露した、伝説のホタテビキニショットを思い出す人も多く、「男女兼用だから誰でも武田久美子になれる」との声もみられます。

 アヴェマナブさんに話を聞いたところ、ホタテ水着が生まれたきっかけは、2011年の東日本大震災。その影響で当時勤めていた観光みやげ店の客足が鈍り、何か明るい話題を東北から発信できないかと、在庫過剰気味だったホタテを活用したのだそうです。

 売れ行きは年間約100個。なぜか「数年周期でバズる」そうで、その年は300から500個ほど売れるといいます。

 以前から阿部商店では、活きホタテ貝をふるさと納税の返礼品に出していました。今年は8月の豪雨で下北半島の一部が壊滅的被害を受けたことから、少しでもむつ市のふるさと納税または災害支援金へたどり着く間口になればと、インパクトのあるホタテ水着を登録したのことです。

協力:アヴェマナブ(@hotateyasan)さん

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