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» 2021年12月01日 11時30分 公開

「犬の散歩みたい」――批判的な声にハーネスの使用をためらう親のために 現役ママが開発したリュック一体型「ワーネス」誕生秘話を聞いた(1/2 ページ)

試作段階からTwitterで大きな反響が寄せられていました。

[ちゃすこ,ねとらぼ]

 子どもとの外出の大変さに悩むママが開発した、リュック型ハーネス「ワーネス」がTwitterで大きな話題になっています。開発の経緯や、ママ目線で詰め込まれたこだわりの機能について聞きました。

ワーネス 輪っかのハーネス「ワーネス」5500円

 一瞬たりとも目が離せない小さな子どもとのおでかけをサポートしてくれる、ハーネス型の迷子防止ひも。便利な一方で、子どもをひもで引く姿が「犬の散歩みたい」という批判的な声もあり、使用をためらうパパ・ママも少なくありません。また、元気いっぱい動き回るタイプの子どもの場合、歩いているうちにひもが絡まってしまい、かえって危険な場合もあります。

 そんな保護者の悩みを解決してくれるのが、アイデア商品「ワーネス」。一見するとキャラクター風の目と手足がついたカラフルな子ども用リュックに見えますが、実はキャラクター部分が大きな「輪っか」型に広がり、手をかけたり足を入れたりすることで、子どもの突然の駆け出しを抑制できる迷子防止グッズなのです。

ワーネス カラーは色鮮やかなピンクとブルーの2色から選べます
ワーネス 頑丈でしっかりつかめる取っ手つき

 ひもの先を大人が持って歩くのが一般的な子ども用ハーネスと違い、手にするのは布に付いている取っ手。このため、使用時の見た目の印象は大きく異なります。力のかかる部分が「点」ではなく「面」のため、強く引かれても手に優しく、安定して持てるのもうれしいポイントです。

 輪っかの部分は折りたたんで面ファスナーで留めるだけと、収納も簡単。長期間使用しない時にはファスナーで取り外すこともでき、通常のリュックサックやかばんとして使えるそうです。

ワーネス 子どもの背におさまるサイズ

 この「ワーネス」を考案したのは、イラストレーターのたきれい(@takirei2)さんです。自身も子育て中で、子どもとの外出の大変さに悩んでいたたきさん。ワーネスの開発の元になったのは、市販のリュックサックに帆布のパーツを巻いた手作りグッズだったそうです。

 たきさんがTwitterやInstagramで手作りのワーネスの写真と作り方や使い方を書いたイラストを公開したところ、小さな子どもを持つパパママを中心に「これはすごいな」「めっちゃいい!」「天才か?」と大きな反響が寄せられました。中には、実際に作ったという人も。一方で、「作るのが大変なので商品化してほしい」という声も多く、たきさんは商品化を決めたといいます。

ワーネス ワーネスの原案
ワーネス 反響が寄せられた手作りのワーネス

 考案から商品化まで、かかった期間は5年ほど。始めは大手の子ども用品メーカーやかばんメーカーへ声をかけたものの、リアクションはありませんでした。しかし、たきさん個人でゼロから新しい形のリュックを作ることは至難の業。そこでたきさんはコツコツと資金を溜め、オリジナルのスポーツバッグやリュックを作る専門のかばん会社に相談することにしたのです。

 かばん会社と打ち合わせを進め、たきさん自身もかばんの構造やノウハウを学びつつ、安全面に考慮しながら試作を繰り返すこと半年。こうして、ついにワーネスが完成しました。

 かつてたきさんが手作りしたワーネスは市販のリュックに布を通した簡易的なものでしたが、商品化されたワーネスはかばん本体に引手や輪状の布がしっかりと縫い付けられており、より頑丈な作りになっています。加えて、子どもの背にあたる部分がメッシュ生地になっていたり、ファスナーの引手が大きくて開閉しやすかったり、防水加工が施されていたりと、かばんメーカーが関わったからこその使いやすい工夫が随所に盛り込まれています。

ワーネス 撥水加工で汚れや水に強い
ワーネス 背面は通気性の良いメッシュ生地

 ワーネスは発売されたばかりですが、「2歳児の背丈に合わせて身体を傾けなくて良いので、車の行きかう駐車場からの移動がいつもより苦じゃなかった」「持ち手がしっかり自立してるからサッとつかみやすい」「必死で捕まえてなくても一定の範囲内にいてくれるの本当に助かる!」と、幼い子どもを持つパパ・ママから好評の声が続々と届いているといいます。

 インターネット上では、子どもにハーネスを着けることについて、日々さまざまな意見が交わされています。中には批判的な声が少なくないのも事実。しかしたきさんは、「ハーネスは子どもの命を守るためのもの」として、その必要性を感じているそうです。自身もハーネスに子どもの命を救ってもらった経験があるというたきさんは、「自動車の運転手は、道路交通法を学び安全運転をしていてもシートベルトを着けます。危険を理解できなかったり、興味があるものしか見えず突進してしまったりする子どもは、なおのことハーネスのように安全を守るものが必要だと思います」と語っています。

 輪っかのハーネス「ワーネス」は、公式サイトで5500円(モニター価格 5000円)で販売中。今後は、要望に合わせて小学生以上や大人サイズの商品化も検討しているそうです。ワーネスが多くの人の命を守り、おでかけが少しでも快適になったらすてきですね。

画像提供:たきれい(@takirei2)さん

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