隣人が執拗に「引っ越せ」と嫌がらせをしてくる理由は? その「真実」を描いた漫画に切ない気持ちになる(1/2 ページ)
騒音お姉さんかと思いきや……
引っ越しにあたって、どれだけ下見を繰り返しても把握しづらいのが「隣人の性格」。特に賃貸物件においては隣人の良し悪しが住み心地に大きく影響するため、できるだけ良い人に当たりたいものです。
今回ご紹介する作品は「引越し先でハズレの隣人を引いてしまった女性」のお話かと思いきや……思わぬ展開が待ち構えています。
最近この町へ引っ越してきて、今は仮入居中なのだという女性。最近の女性の悩みは、隣人の「木田京子」さんでした。彼女は自分より後に引っ越してきてすぐ本入居、それからというもの、ずっと女性への嫌がらせを続けている、というのです。
木田さんは昼夜を問わず「出ていけ」「お前はこの町にいるべきじゃない」「帰れ」「今すぐ引っ越せ」と大声で怒鳴りつけてきます。時には同じことの書かれた紙が、玄関へ大量に貼り付けられていることも。
その町と住まいを気に入っており、本入居を決めてしまおうと思っていた女性でしたが……木田さんのあまりにも執拗な嫌がらせに屈する形で、しぶしぶ引っ越すことにしたのです。
それを見た木田さんは「二度と来るな! あるべき所に“蘇(かえ)れ!”」と捨て台詞を吐きます。その声を聞くと同時に、女性は病院のベッドの上で目を覚まし……昏睡状態から「かえってきた」のです。
実はこの女性、なんらかの原因から昏睡状態に陥っており、今まで描かれていたのは、すべて夢の中の出来事だったのでした。
後に女性が聞いた話によれば、彼女が入院していた病室には、もうひとり女の子がいたそうです。女の子は女性を見舞いに来る両親を、いつもうらやましそうに眺めていたといいます。その女の子は身寄りがなかったらしく、さらには女性が目覚める前に亡くなっていたのでした。
その女の子の名前は――。
作者は漫画家の江戸川治(@edoosam)さん。主人公の「死者を3分間だけ蘇らせる」という能力から生まれる、死者と残された者のヒューマンドラマを描いた漫画『インスタントライフ』の第3巻が、2021年12月9日に発売予定です。
作品提供:江戸川治(@edoosam)さん
記事:たけしな竜美(@t23_tksn)
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