「アーケイン面白かったから原作も遊んでみたいな!」と思った人へ、LoLの楽しい部分を伝えて背中を推したい記事を書きました(1/3 ページ)

「治安が悪いゲーム」という評判も否定はしませんが……。

» 2021年12月09日 21時30分 公開
[のすねとらぼ]

 「Arcane(アーケイン)」、見た!?

 ゲーム「League of Legends(通称LoL)」を原作とするこのアニメは世界中で大ヒット。Netflixで46日間トップを走り続けた「イカゲーム」を超えて堂々の1位となりました。

Arcane(アーケイン): オフィシャルトレーラー日本語吹替版
LoL アーケイン
LoL アーケイン
LoL アーケイン

オフィシャルトレーラーより


 なめらかな戦闘アニメに加え、エフェクトもド派手でかっこいい。分かりやすい友情や愛情の裏で思惑がうごめく先の読めない展開が魅力で、何より原作を知らないといけないシーンがないので、LoL未プレイでも楽しめる。貧困や才能といった重いテーマを扱っているので少し大人向けな作風ではあるものの、膨大な金と時間をかけて作られていることが感じられる作品で、見終わったあとの充足感は2021年トップでした。

 原作未プレイの人がそんなアーケインを見たら思ってしまうはずです。「こんなに面白いアニメなんだから原作もやってみたい!」と。でも原作のLoLは、月間アクティブプレイヤーが1億人を超える世界的人気ゲームとはいえ、悪逆非道のプレイヤーがひしめく煽りと暴言の無法地帯……“最悪の民度”と語られるそんなゲームはちょっと……と思う人もいるはず。

 筆者もLoLプレイヤーの一人ですが、こういった風評を多少言いすぎとは思うものの否定はしません。ですがSNS上では、LoLをやったことがない人にまで「治安が悪いゲーム」として暴言や煽り行為のスクリーンショットが拡散されていたりして、悪い部分だけが独り歩きしすぎているような気もします。「アーケイン面白かったから原作も遊んでみたいな!」と思ってくれた人の背中を押せるよう、LoLの楽しい部分を伝えたい。これはそんな記事です。

ライター:のす

のす プロフィール

ゲーム大好きプログラマー。好きなゲームは「OneShot」と「魔女と百騎兵」。現在は暁月のフィナーレを泣きながらプレイ中。写真は自宅の動くモップ。

Twitter:@nosunosu



治安は悪いけど、それ以上に魅力あるゲーム

 LoLはアクションRPGと格闘ゲームを半分ずつ合わせ持ったようなゲームです。

 プレイヤーは全員レベル1からスタートし、各自レベルを上げて装備を整えて、先に相手の拠点を破壊した方が勝ちとなります。

 プレイヤー同士の戦いでは腕前の差よりも、レベル差や装備差が重要となり、これはRPGでいかに効率的な命令を行ってもレベル差がある敵には勝てないという要素と似ています。「相手よりも自分が強いときは戦闘し、弱いときは戦わずレベル上げに専念する」という瞬間的な判断力が重要になるのです。

 5対5のゲームなので人数をそろえて戦った方が強力ですが、経験値やお金になる中立モンスターは広いマップに点在しているので、散会した方がレベリングの効率は良いというのが難しいところ。基本はバラバラに動いてキャラクターを育て、相手に勝てると判断したタイミングで集合して相手を倒す、というのが理想的な動きになります。

LoL アーケイン 序盤は散会してレベル上げ
LoL アーケイン 終盤ではチームファイト

 治安が良くない理由は複数ありますが、大きな理由として「味方のミスで敵が強くなってしまう」というのがあります。

 前述したレベリング効率の関係で序盤は1対1の戦いが多く、そこでデスを重ねてしまうと必然的に対面する敵がどんどん強くなり、最終的にはムキムキに育った敵キャラクターが味方全員を破壊するということが多々あります。そうなると怒りの矛先は対面を育ててしまったプレイヤーに向かいます。FPSや格闘ゲームではラウンドごとに状況がある程度リセットされるためメンタルリセットしやすいですが、LoLは15分〜40分以上この状況が続くため、戦犯とヒーローがはっきりしやすく、「どうしてくれるんだ」とやらかしてしまったプレイヤーが矢面に立たされるのです。

 スプラトゥーンなど、日本企業のチームゲームだと責任の所在がかなり曖昧になっていて、ストレス緩和について作りこまれていると感じる一方、LoLはかなりハードともいえる仕様です。しかし、実はこの仕様こそがLoLの大きな魅力でもあるのです。

 逆に自分が対面を制し、何度もキルを重ねてこの無敵のムキムキゴリラ状態になったとき、最高に楽しいLoLが始まります。相手のスキルを全部受けても減らない体力、ちょっとなでただけでデスしていく敵チーム。このチート状態で敵をなぎ倒して行く快感は他のゲームでは例えられない気持ちよさがあり、しかもこの状態が試合終了時まで続きます。

 「責任の所在がはっきりしている」「一度得た有利が試合終了時まで維持される」という点が他の多人数対戦ゲームとは一線を画す点であり、決定的に好みが別れる点ともいえるでしょう。

 もちろん圧倒的な勝利だけでなく、拮抗した試合も多くあります。ワンミスで試合が終わる緊張感の中、5人の息があった連携で勝利をもぎ取る。この達成感はかけがえのないものがあります。5人の野良プレイヤーで足並みをそろえるのは難しいですが、だからこそ完璧な連携ができた時の盛り上がり方はLoLならではのものがあります。

LoL アーケイン 勝てたときは本当にうれしい

       1|2|3 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2411/13/news176.jpg 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
  2. /nl/articles/2411/12/news186.jpg 「涙が出ました」 45歳男性“かっこいいパパでありたい”→美容室で若返りすぎた姿に仰天 「全然違う!」
  3. /nl/articles/2411/13/news035.jpg 妻に「ファミリーカー買った」と報告→中古トラックで帰宅したら…… リアルな反応に「意表をつかれました」「子どもには好評だったりして」
  4. /nl/articles/2411/12/news140.jpg 「これは欲しい」 ワークマンの“1000円以下”「ボアアウター」がハイスペックすぎ! 「着やすそう」「かわいい」と150万再生の大反響
  5. /nl/articles/2411/13/news022.jpg セリアで買った“110円のシール”→2歳娘がペタペタ貼っていくと…… 度肝を抜かれる作品に「天才か!!」「額に入れて飾りたい」
  6. /nl/articles/2411/13/news135.jpg 「500キロカロリー……」 162センチ&40.5キロの人気TikToker、“1年ぶり食べたもの”が衝撃的! ストイック極まる体形維持に「食事制限すごい」
  7. /nl/articles/2411/13/news033.jpg ガラス越しに猫を撮ったら偶然……腹筋崩壊必至の“1枚”が300万表示突破 「ここ数日で一番笑った」「最終回みがある」
  8. /nl/articles/2411/12/news075.jpg 夫「あと100本は食べられる」と大絶賛 冷蔵庫の物で作る料理が490万表示 「目からウロコ」「時短だし楽だし洗い物少なくなるしサイコー」
  9. /nl/articles/2411/12/news086.jpg カルディ“クッキー缶”のラベルを剥がしたら……? 隠れていたものに1900万表示 「なぜここに…」「ここに隠れてたのね」
  10. /nl/articles/2411/12/news084.jpg 「吹いたwwwww」 チラシに書かれた「セット割引」→“まさかの組み合わせ”に思わず二度見 「どういう状況?」
先週の総合アクセスTOP10
  1. アレン様、バラエティー番組「相席食堂」制作サイドからのメールに苦言 「偉そうな口調で外して等と連絡してきて、」「二度とオファーしてこないで下さぃませ」
  2. 「母はパリコレモデルで妹は……」 “日本一のイケメン高校生”グランプリ獲得者の「家族がすごすぎる」と驚がくの声
  3. 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
  4. 「真美子さんさすが」 大谷翔平夫妻がバスケ挑戦→元選手妻の“華麗な腕前”が話題 「尊すぎて鼻血」
  5. イモト、突然「今日まさかの納車です」と“圧倒的人気車”を購入 こだわりのオプションも披露し光岡自動車からの乗り換えを明かす
  6. 「この動画お蔵かも」 親子デートの辻希美、“食事中のマナー”に集中砲火で猛省……16歳長女が説教「自分がやられたらどう思うか」
  7. 老けて見える25歳男性を評判の理容師がカットしたら…… 別人級の変身と若返りが3700万再生「ベストオブベストの変貌」「めちゃハンサム」【米】
  8. 「ガチでレア品」 祖父が所持するSuica、ペンギンの向きをよく見ると……? 懐かしくて貴重な1枚に「すげえええ」「鉄道好きなら超欲しい」と興奮の声
  9. 「デコピンの写真ください」→ドジャースが無言の“神対応” 「真美子さんに抱っこされてる」「かわいすぎ」
  10. 「天才」 グレーとホワイトの毛糸をひたすら編んでいくと…… でっかいあのキャラクター完成に「すごい」「編み図をシェアして」【海外】
先月の総合アクセスTOP10
  1. 50年前に撮った祖母の写真を、孫の写真と並べてみたら…… 面影が重なる美ぼうが「やばい」と640万再生 大バズリした投稿者に話を聞いた
  2. 「食中毒出すつもりか」 人気ラーメン店の代表が“スシローコラボ”に激怒 “チャーシュー生焼け疑惑”で苦言 運営元に話を聞いた
  3. フォロワー20万人超の32歳インフルエンサー、逝去数日前に配信番組“急きょ終了” 共演者は「今何も話せないという状態」「苦しい」
  4. 「顔が違う??」 伊藤英明、見た目が激変した近影に「どうした眉毛」「誰かとおもた…眉毛って大事」とネット仰天
  5. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  6. 星型に切った冷えピタを水に漬けたら…… 思ったのと違う“なにこれな物体”に「最初っから最後まで思い通りにならない満足感」「全部グダグダ」
  7. 「泣いても泣いても涙が」 北斗晶、“家族の死”を報告 「別れの日がこんなに急に来るなんて」
  8. ジャングルと化した廃墟を、14日間ひたすら草刈りした結果…… 現した“本当の姿”に「すごすぎてビックリ」「素晴らしい」
  9. 母親は俳優で「朝ドラのヒロイン」 “24歳の息子”がアイドルとして活躍中 「強い遺伝子を受け継いだ……」と注目集める
  10. 「幻の個体」と言われ、1匹1万円で購入した観賞魚が半年後…… 笑っちゃうほどの変化に反響→現在どうなったか飼い主に聞いた