年末に思い出す「プリントゴッコ」実演販売のバイト 温かいお客さんに出会った思い出漫画が心に染みる(1/2 ページ)
プリントゴッコで年賀状を作っていたあの頃を思い出す。
昔懐かしい「プリントゴッコ」の実演販売の思い出を描いた漫画が、「懐かしい」「いい話」と反響を呼んでいます。
作者で漫画家のこきあいりん(小樹藍りん:@kokiairin)さんは、年末になると思い出すバイトがあります。10年以上前、漫画仕事に疲れて派遣登録でさまざまな仕事をしていた中で出会った、プリントゴッコの実演販売です。
得意の絵を生かしてお客さんにアピールするも、当時プリントゴッコは全盛期を過ぎ、反応は芳しくありません。そこでこきあいさんは、プリントゴッコが家に眠っている人向けに活用方法を教え、部品を売る作戦に切り替えます。
この作戦が奏功して部品だけでなく本体も売れるようになりましたが、「絵を描くのが面倒」だからイラストまで付けてくれないと買わない、という人も。客足が途絶え、手間暇かけて作るのは時代遅れなのか……と落ち込むこきあいさんの目の前に、プリントゴッコを知らない若者カップルが現れます。
楽しそうにプリントゴッコを試すカップルに、心が軽くなるこきあいさん。さらに2人はあとで飲み物を差し入れてくれ、次の日には年賀状がうまく作れたとお礼にやってくるお客さんも。そんな温かな気持ちに触れた体験を今でも思い出し、「あの頃のみなさんが今年も年賀状を書いてたら嬉しいなぁ」とこきあいさんは思うのでした。
年末になると押し入れからプリントゴッコを出してきて年賀状を作る。そんな習慣のあった家庭も多かったのではないでしょうか。あの頃を懐かしく思い出させる漫画には、当時を懐かしむ声や、「寒い時期だけど、ほっとする、暖かい」といった声も寄せられています。
作者のこきあいさんは1998年から漫画家として活動し、『さよなら、SNS。』『ニセモノ彼女の本当の恋』などを手がけています。Twitterでエッセイ漫画を投稿している他、コミティアにも出展しています。
作品提供:こきあいりん(@kokiairin)さん
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