親友のカマキリと遊ぶ漫画がカオスの極み 冬だというのに海へ繰り出す元気な1匹と1人の友情物語(1/2 ページ)

なぜ冬の海で? と思ったら……。

» 2022年01月09日 21時00分 公開
[沓澤真二ねとらぼ]
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

 「おれはかまきり おう なつだぜ」と、年の瀬に親友のカマキリが遊びに誘ってくる漫画が不条理でおかしいです。漫画家の時田(@tokitadesu)さんが、工藤直子さんの詩「おれはかまきり」をイメージして描いた、不可解な夢のような一編。

アイキャッチ 「おう なつだぜ」「年末だよ」――1コマ目でもうおかしい
漫画をまとめて読む

 元気がなく部屋にこもる主人公を思いやり、ナンパをしようと海へ連れ出すカマキリ。そんな誘いを冬にするあたりは少々ズレていますが、友だち思いのいいやつです。主人公の好みも熟知しており、ぴったりな女の子を探しに行ってくれました。

1P
2P
3P

 その一方、主人公は待っている間、モフモフした謎の生物を助けることに。何かの役に立てたことで、あらためて“生”を実感できました。これも世話を焼いてくれた親友のおかげ――。

4P

 ――ところが、当のカマキリには重大な異変が。海に浸かった彼の尻から、水生生物のハリガネムシがにゅるにゅると飛び出していたのです。幼い間は昆虫に寄生して過ごし、成長すると宿主の脳をいじって水に飛び込ませ、自身は本来のすみかへ脱出するすごいやつ。

5P

 自分の尻から出てきた「ハリガネムシさとこ」を名乗る“それ”に、カマキリはどういうわけか一目ぼれ。意味不明な経緯で親友に恋人ができてしまいましたが、主人公は動揺するでも嫉妬するでもなく、穏やかな様子です。その後も2匹と1人は、「あたしの友だち紹介しましょうか」「サナダムシさんにはちょっと会ってみたい」などと、シュールな会話をとめどなく続けるのでした。

 脈絡がないようでいて、ハリガネムシの習性でカマキリが導かれるなど理にかなった(?)部分もあり、味わい深いこの漫画。Twitterでは「情報量が多い」「クセになる」「カオスで好き」「親友が死ななくてよかった」などと好評で、かつて小学校の教科書で読んだ、「かまきりりゅうじ」の詩を懐かしむ人もみられます。

作品提供:時田(@tokitadesu)さん

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

先週の総合アクセスTOP10
  1. 小1娘、ペンギンの卵を楽しみに育ててみたら…… 期待を裏切る生き物の爆誕に「声出して笑ってしまったw」「反応がめちゃくちゃ可愛い」
  2. 富山県警のX投稿に登場の女性白バイ隊員に過去一注目集まる「可愛い過ぎて、取締り情報が入ってこない」
  3. 2カ月赤ちゃん、おばあちゃんに少々強引な寝かしつけをされると…… コントのようなオチに「爆笑!」「可愛すぎて無事昇天」
  4. 異世界転生したローソン出現 ラスボスに挑む前のショップみたいで「合成かと思った」「日本にあるんだ」
  5. 【今日の計算】「8+9÷3−5」を計算せよ
  6. 21歳の無名アイドル、ビジュアル拡散で「あの頃の橋本環奈すぎる」とSNS騒然 「実物の方が可愛い」「見つかっちゃったなー」の声も
  7. 1歳赤ちゃん、寝る時間に現れないと思ったら…… 思わぬお仲間連れとご紹介が「めっちゃくちゃ可愛い」と220万再生
  8. 業務スーパーで買ったアサリに豆乳を与えて育てたら…… 数日後の摩訶不思議な変化に「面白い」「ちゃんと豆乳を食べてた?」
  9. 祖母から継いだ築80年の古家で「謎の箱」を発見→開けてみると…… 驚きの中身に「うわー!スゴッ」「かなり高価だと思いますよ!」
  10. 「ゆるキャン△」のイメージビジュアルそのまま? 工事の看板イラストが登場キャラにしか見えない 工事担当者「狙いました」
先月の総合アクセスTOP10
  1. フワちゃん、弟の結婚式で卑劣な行為に「席次見て名前覚えたからな」 めでたい場でのひんしゅく行為に「プライベート守ろうよ!」の声
  2. 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
  3. 水道検針員から直筆の手紙、驚き確認すると…… メーターボックスで起きた珍事が300万再生「これはびっくり」「生命の逞しさ」
  4. フワちゃん、収録中に見えてはいけない“部位”が映る まさかの露出に「拡大しちゃったじゃん」「またか」の声
  5. スーパーで売れ残っていた半額のカニを水槽に入れてみたら…… 220万再生された涙の結末に「切なくなった」「凄く感動」
  6. 桐朋高等学校、78期卒業生の答辞に賛辞やまず 「只者ではない」「感動のあまり泣いて10回読み直した」
  7. 「これは悲劇」 ヤマザキ“春のパンまつり”シールを集めていたはずなのに…… 途中で気づいたまさかの現実
  8. 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
  9. がん闘病中の見栄晴、20回以上の放射線治療を受け変化が…… 「痛がゆくなって来ました」
  10. 食べ終わったパイナップルの葉を土に植えたら…… 3年半後、目を疑う結果に「もう、ただただ感動です」「ちょっと泣きそう」