なぜ令和に「ABBA」なのか、2000年代生まれのZ世代に聞いてみた 40年ぶり新作で記録塗り替え&初グラミーの快挙(2/2 ページ)
「40年を“味”に変える」 40年たっても変わらない歌声
新作「Voyage」の印象を聞くと、5人中4人が「70'sにタイムスリップしたよう」「ABBAが戻ってきてくれたのだと感じた」「なんにも変わっていない」と“変化のなさ”を挙げました。GoldSkalle 999さんは、加齢による歌声の変化を認めながらも「40年を“味”に変えてだしてきた」と70年代当時から評価の高いボーカル2人の技巧を指摘。男性2人が手掛ける楽曲については「何年たっても彼ららしいサウンドは健在」(いちごじゃむさん)「前作の続編として続いているような印象」(NBさん)とギャップを感じさせない卓越したソングライティング力があってこそとのコメントが集まり、共通して長らく待ち続けたファンの期待にしっかりと応えるクオリティーを強調しています。
ビョルンとともに楽曲制作を担うベニー自身も、情報番組「めざましテレビ」(フジテレビ系)のインタビューで「私たちは70〜75歳だけれど、時間の経過がまるで感じられなかった」とレコーディングについてコメント。ビョルンは「彼女たちの歌唱力に圧倒された」とアグネタとフリーダのボーカルを称賛しながら、「40年たった今もこんな作品ができるなんて」と出来栄えへの感動をインタビューで話しています。
一方のフリーダもアルバム発売決定時の公式声明で「すばらしい曲の数々ときたら!」と楽曲の完成度を絶賛。私生活では一時期夫婦だった2組の、シンガー×クリエイターとしての相性の良さも健在でした。
同作はそもそも、まずアバターを使用してのコンサートが企画され、準備過程で生まれた新曲をレコーディングしていくうちにアルバムとして完成したという背景を持ちます。コンサートに携わっているのはいずれも「ABBAがユーロビジョンで優勝するところを見ていた」(ベイリー・ウォルシュ/ディレクター)「当時8歳だった私は、すっかりABBAの曲に魅了されてしまった」(ウェイン・マクレガー/コレオグラファー)と幼少期はファンだったと自負するスタッフたち。当時を理解するスタッフに囲まれていたからこそ、自然と当時をほうふつさせるサウンドに行き着いたことは想像に難くありません。
当時と変わらないサウンドが新旧のファンを引きつけたとみられる一方で、「過去作品と違ってヒットを狙ったものではない」(タヘリさん)と、流行最先端にいた当時とは異なる制作環境を感じ取るファンも。また「ABBAとファンにとって、最高の形でピリオドを打つラストソングとなった」(Sarahさん)と4人のメンバー全員が70代を迎えて、活動に幕引きを図ろうという現在の心境が反映されていると指摘する声も寄せられました。
ABBAの“旅路”は終わらない アバターコンサート
新作「Voyage」のタイトルには“航海”の意味が込められ、ABBAはそれを「未知の海原への船出」と解釈。「若き日の自分たちの力を借りて、未来へと旅立つ」と説明しています。これからのABBAに期待することを聞くと、やはり「もう一度、日本に来てほしい」という声が圧倒的でした。
40年前の来日公演について、ビョルンは「武道館の最終日は私たちにとって最後のライブだった」と回想。国内各地をまわる中で、さまざまな日本食を味わった思い出を振り返っています。現在でも熱心なファンが日本に存在することをメンバー側でも認知していて「活動休止していた長い期間、待ち続けてくれて、音楽を聞き続けてくれて、忘れないでいてくれたファンへ感謝を伝えたい」とベニーは述べています。
前述の通り、ABBAのアバター“ABBAtars”が出演するコンサート「ABBA Voyage」が、5月から開催されます。現時点で公演はロンドン会場のみで12月まで予定されていますが、将来的に日本公演の可能性があることをメンバーは示唆。ベニーは「ロンドンで成功すれば会場のレプリカを東京に建てよう」と乗り気で、ビョルンも「デジタル版として訪れる可能性はある。実現したらいいね」と同調しています。
やはりイギリスは遠く、また海外渡航が制限される現在の情勢もあり、現地での参加を望みつつ「アバターの来日、配信が行われるといいな」「日本でも開催してくれないかなぁとひそかに期待しています」との希望を語ったファンたち。なお40年前の来日ツアー以来、ベニーとビョルンはプライベートでも訪日の機会はなかったとのことで、この機にかなえばとの期待は高まるばかりです。
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弟の店で楽しい会食タイムを過ごしたとのこと。
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