SNSトラブルで悩む人に役立つサイト「TOMARIGI(トマリギ)」公開 トラブル対処法や裁判事例集を掲載

つらい体験を投稿できる掲示版は、批判的な返信や質問ができない仕様。

» 2022年02月09日 17時15分 公開
[谷町邦子ねとらぼ]

 ゲームアプリや広告・Webサイトなどのコンテンツ事業を展開する「カヤック」とIT起業家の関口舞さんとの共同で制作された、SNSトラブルで悩む人のための体験・裁判例共有サイト「TOMARIGI(トマリギ)」が公開されました。

トマリギ 「傷ついた羽を休めるためのよりどころでありたい」 そんな思いが込められたサイト名「TOMARIGI」

 

 「TOMARIGI」にはSNS上でのトラブルに対処するための情報や裁判事例集、つらい体験を共有できる掲示板を搭載。見やすさや使いやすさにこだわった、落ち着いた色調のサイトです。

トマリギ あちこちサイト内を探し回らなくても、自分の知りたい情報にたどり着けるわかりやすい構造。ペールトーンや動物のイラストなどでホッとできる雰囲気に

 「トラブル対処法」は、「無視する」「記録を取る」といったすぐできることから、「サイトやSNSの管理者に削除依頼をする」「発信者情報開示請求をする」「警察に相談する」など誰かに働きかけることまで、状況に合わせた具体的な対処方法を紹介しています。

トマリギ 違和感や不快な気持ちから、危険を感じる状況まで。それぞれの対処方法を知ることができます

 「裁判例紹介」は、SNSでの誹謗中傷に関する裁判例を弁護士監修のもと、過去5年間の事例を中心にわかりやすい表現でまとめています。「#個人へのデマ」「#暴言」など、事例ごとに検索できます。

トマリギ 弁護士に相談に行く前に裁判例をチェックできます

 つらい体験を書き込める「みんなの体験広場」には、投稿に返信する機能をつけていないため、批判的な言葉や質問で傷つく心配がありません。リアクションは「気持ちわかるよ」「わたしは味方だよ」「同じ体験したよ」をクリックし、共感だけが伝えられる仕様です。

トマリギ 訴えたり、相談しに行くかは別として、辛い気持ちを受け止めてほしい。そんな時に役立つ掲示板
トマリギ あたたかみのある共感リアクションスタンプ(例)

 関口舞さんは、SNSで誹謗中傷を受けたとき、弁護士に相談に行く前に「自分と似た事例に対し裁判所はどう判断をしたのか」が調べられるツールが必要だと思ったことが企画のきっかけだと語り、自分を責めて思い詰める前に、まず駆け込んでもらえるサイトを目指すとしています。

(谷町邦子 FacebookTwitter

 

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