小室哲哉、音楽家で初めて理研・客員主管研究員に就任 AIによる音楽制作に寄与「不思議な感覚です」(1/2 ページ)
小室さんと“AI小室”の共作実現の可能性も。
TM NETWORKの小室哲哉さんが3月1日、国立研究開発法人「理化学研究所 革新知能統合研究センター」の音楽情報知能チームに客員主管研究員として着任。音楽家では初めての就任となり、今後は研究チームの一員としてAI(人工知能)による音楽制作支援に携わっていきます。
最新テクノロジーを駆使した音楽制作により多くのヒット曲を生み出してきた小室さん。1980年代には、ヤマハの一般向けシンセサイザー「EOS」シリーズの開発に深く関わった他、約1億円の電子楽器「シンクラヴィア」の機能を利用したハードディスクレコーディングを最速で取り入れるなど、革新的な音楽制作の先駆者としての功績が認められ、音楽家として初めての理研・客員主管研究員就任に至りました。
早くからAIの可能性に着目していたという小室さんは、自身の音楽制作への技術導入を目指し、AIによる音楽制作支援の在り方を探求していくとのこと。また就任に際して「いつの時代でも人が描く音楽の存在や意味は変わらず、恵まれています。これまでの先端技術は、その音楽をより身近に心地よいものになるための支援をしてくれる技術でした。音楽におけるAIは、はじめて作詞/作曲/編曲家と共存できる能力を兼ね備えることが出来るはずだと思います。不思議な感覚です。 音楽家、生身の人間として、音楽AIの成長に寄与していける事を光栄に思います」とコメントを発表しています。
小室さんが加わる音楽情報知能チームのリーダー・浜中雅俊さんは、音楽の「GTTM」と呼ばれる構造を分析する理論を研究。1600曲を超える小室さんの楽曲もすでに研究材料に使用されており、将来的には「小室哲哉を分析したAI」と「小室哲哉自身」の共作実現も目指しているとのことです。
小室さんは1984年に「TM NETWORK」としてデビューし、多くのヒット曲を世に送り出して日本の音楽業界を席巻。2018年に女性看護師との不倫疑惑を受けて引退を表明しましたが、2020年には公での音楽活動を再開し、2021年には6年ぶりに「TM NETWORK」を再始動させています。
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