「3、2、1、へいらっしゃい」スシを高速回転させ戦う“異常な”SCP競技「スシブレード」を完全実写化 出展サークルに話を聞いた(1/2 ページ)
SCP財団は、「SCPオブジェクト」と呼ばれる異常な物品や現象、生物や場所の管理を担う架空の組織、およびSCPオブジェクトにまつわるレポートをまとめた共同創作コミュニティです。
「ニコニコ超会議2022」(関連記事)に登場した“異常な競技”、「スシブレード」が注目を集めています。SCP財団(※)の有名投稿が現実のものに……!出展サークルに話を聞きました。
※「SCPオブジェクト」と呼ばれる異常な物品や現象、生物や場所の管理を担う架空の組織、およびSCPオブジェクトにまつわるレポートをまとめた共同創作コミュニティ
スシブレードは、SCP財団の「SCP-1134-JP」に記述のある競技。「3、2、1、へいらっしゃい」の掛け声ですしを円形の台の上で回転させ、相手のすしが台の外に出るか、回転を停止、またはすしネタとシャリを分離させた側の勝利となる、ベーゴマに似た勝負です。
創作サークル「朱護重工」は、「割りばしでつかんだすしを、湯飲みでたたいて放つ」といった「SCP-1134-JP」の記述にのっとり、スシブレードを対戦できる形で実現。はし形の発射装置ですしをかたどったコマを発射し、すし桶の盤上で戦わせるシステムを構築しました。
サークルメンバーは割烹着をまとい、すし屋風のブースまで構えてニコニコ超会議に出展。すしが高速回転でしのぎを削る様子に、「完成度が高くて草」「面白すぎて嫉妬」と来場者からは称賛の声が寄せられています。
すしとすしのバトルは激しく、ネタが欠けたりすし桶が削れて穴が開いたりとトラブルもあったようですが、それだけブースも盛況だったともいえるでしょう。編集部は朱護重工の代表、朱護あかね(@YamagichiM)さんに詳細を聞きました。
―― なぜ「スシブレード」を作ろうと思ったのでしょうか
朱護 私の創作サークルはアニメや漫画、ゲームなどに出てくる空想のものを現実に作ってみようというコンセプトで活動しています。そのなかで、bamboonさんの「SCP-1134-JP - 爆転ニギリ スシブレード」を知って衝撃を受け、これは作らなければいけないと思い立ちました。
―― 製作にあたりこだわった点を教えてください
朱護 原作(SCP-1134-JP)に記述された、回転方法の再現です。はし型の発射装置を作ったり、はし頭にボタンを付けて、湯のみでたたいて発射できるようにしたりと、できる限り近づけるよう工夫しました。
ただ、すしを回転させること自体には苦労しました。普通のコマと違って、すしは円形ではないので、そのまま回してもすぐに止まってしまいます。すしの形をできる限り保ったまま、安定した回転を得るのが難しかったです。
―― 手動ではなく電動にした理由は?
朱護 発射の手順に、ひもを引っ張る動作を入れるのが難しかったからです。また、電動にすることで発射前から寿司が爆転するようになり、見ていてより楽しめるものにできました。
※「スシブレード」 は"bamboon"作「SCP-1134-JP - 爆転ニギリ スシブレード」に基づきます
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