“オープニングだけ無駄に壮大”なただのマルバツゲーム「MadRune BadGame」 OPに力を入れすぎたのでCPU戦は無く2人対戦専用(1/2 ページ)
音楽も無駄に荘厳。
「千年に一度の赤い月の夜に、ルーンは邪悪な輝きを放ち、いけにえを求めるだろう――」と、今にもソウルライクな死にゲーが始まりそうなオープニングから突然三目並べが始まるフリーゲーム、「MadRune BadGame 〜マルバツゲーム〜」が話題です。なんたる壮大な出オチ。
同作はエンジニアのトモぞヴP(@TomozoP)さんが、ゲーム開発イベント「Unity1週間ゲームジャム」に寄せたもので、コミュニティサイト「unityroom」上でプレイ可能。オープニングの制作に時間がかかりすぎて対CPU戦モードにまで手が回らなかったとのことで、2人対戦専用とされています。
それだけにオープニングは凝っていて、騎士マールとバッツが「印揃えの儀」に臨み、己の命と世界の命運をかけて戦う物語を、荘厳な音楽とともに描写。2人の勝負を「彼らの渇きを潤すのは、戦いの中で流れる血のみ」とものものしく表したかと思えば、「勝った者だけが勝者、敗けた者こそが敗者」と当たり前すぎる構文をねじ込むなど、プレイヤーの心情を緊張と緩和に大きく揺さぶります。
これだけ重い使命がありながら、対戦形式が三目並べである以上、双方が最善手を打ち続ける限り決着は永遠につかないわけで、マールとバッツの悲壮な運命を感じさせるこのゲーム。もしかしたら作者は、映画「ウォー・ゲーム」のように戦争の不毛さや空しさを伝えようとしているのかもしれませんし、筆者の考えすぎかもしれません。
Twitterでは「無駄にフロム・ソフトウェア感あって好き」「今まで生きててこれほど○×ゲームやりたいと思えた日はない」と好評。「勝った者だけが勝者、敗けた者こそが敗者」のフレーズも人気です。
協力:トモぞヴP(@TomozoP)さん
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