キター!! “Kawasaki”の電動3輪ビークル「ノスリス」ついに製品化決定 2023年春発売へ(1/2 ページ)

クラファンで即完売したあの「カワサキ」の電動車だー。

» 2022年05月18日 13時00分 公開
[岩城俊介ねとらぼ]

 カワサキモータースジャパンは5月18日、電動3輪ビークル「noslisu(ノスリス)」の製品化を決定し、2023年春に発売すると発表しました。

カワサキの電動3輪ビークル「noslisu(ノスリス)」 製品化が決まったカワサキの電動3輪ビークル「noslisu(ノスリス)」
カワサキの電動3輪ビークル「noslisu(ノスリス)」 ラインアップは「電動アシスト自転車仕様」と、モーター駆動のみでも走る「フル電動仕様(要普通自動車免許)」 noslisu「電動アシスト自転車仕様」 noslisu「フル電動仕様」 カワサキ 電動自転車 電動バイク noslisuの主な仕様 noslisuのラインアップ特徴

 noslisuは、2021年5月にクラウドファンディングで発表し限定数を販売した、バイクの「カワサキ」による電動ビークルです(関連記事)。川崎重工でNinjaシリーズなどの設計を手掛けたエンジニアを中心とするチームが社内公募制度を利用し、「安全・快適・気軽な移動体験を全ての人へ」の思いで開発。“自転車”スタイルながら前2輪、後ろ1輪で構成する独特の3輪機構を備えます。

 クラウドファンディングで実証実験として試験販売した計100台は即日完売。展示会、試乗会などの実施とともに幅広い社会的ニーズがあると判断したことで今回、事業化・製品化が決まりました。「カワサキプラザ」などカワサキモータースジャパンの販売・サービス網を活用して販売する計画です。

 noslisuの特徴は、しゃれた車体デザインと3輪機構による安定+爽快を両立する走行性能。前2輪と大型のカゴでかなり大掛かりな荷物まで積載できます。車体を傾けると前2輪もリンクして傾くリーン機構により一般的な自転車、2輪車と同じ爽快な運転特性を確保しつつ、3輪で荒れた路面や強風時などでも安定して走れる性能を持ちます。スタンドなしで「自立」もできます。

ラインアップは「電動アシスト自転車仕様」と、モーター駆動のみでも走る「フル電動仕様(要普通自動車免許)」 ラインアップは、運転免許なしに自転車として乗れる「電動アシスト自転車仕様」(写真)と、モーター駆動のみでも走る「フル電動仕様(要普通自動車免許)」の2モデル

 ラインアップは、運転免許なしに自転車として乗れる「電動アシスト自転車仕様」と、モーター駆動のみでも走る「フル電動仕様(要普通自動車免許)」の2モデルです。

 電動アシスト自転車仕様の車両区分は軽車両(駆動補助機付自転車)。一方のフル電動仕様は手元のアクセルレバー操作で電動のみで走行可能。道路運送車両法上の車両区分は「第一種原動機付自転車」で、道路交通法上の区分はミニカー(青色ナンバー)登録の「普通自動車」扱いです。

 正式名称、車両仕様、発売時期、販売方法の詳細は後日確定次第告知するとしています。

noslisu「電動アシスト自転車仕様」 運転免許不要、電動アシスト自転車として乗れる「電動アシスト自転車仕様」
noslisu「フル電動仕様」 要普通自動車免許、ミニカー登録となる「フル電動仕様」
カワサキ 電動自転車 電動バイク noslisu運転時の様子

 参考までに、以前クラウドファンディングで販売した車両は、電動アシスト自転車仕様がアシスト航続距離約50キロ(充電約5時間)、重量約28キロで27万円。フル電動仕様は最高速度時速40キロ、航続距離約65キロ(充電約7時間)、重量約31キロ、価格は32万円でした。

 電動アシスト自転車で「PAS」シリーズ、電動スクーターもラインアップし、同じ3輪小型モビリティの開発も進めている(関連記事)ヤマハ発動機、商用バイクの代替に据えて原付バイククラス電動車の開発を加速させているホンダ。そんな街中利用・ラストワンマイル程度の移動を担う自転車以上原付バイク・軽自動車未満の小型モビリティ・電動自転車にいよいよカワサキも参入するとなると、そして「車両設計は安心できそう。この車両ならば、こんな風に活用できそうだ」と想像するとやはりワクワクしますね。

 気になるのは「電欠問題対策」と「お値段」。規模や主目的は違いますが、国内バイクメーカー4社(ホンダ、ヤマハ、スズキ、カワサキ)が締結した電動車用の交換式バッテリーを共通化する取り組み「電動二輪車用交換式バッテリーコンソーシアム」(関連記事)の有効活用などにも期待したいところです。

noslisuの主な仕様 (参考)noslisuの主な仕様(2021年5月クラウドファンディング時のもの)
noslisuのラインアップ特徴 (参考)noslisuの電動アシスト仕様、フル電動仕様の違い(2021年5月クラウドファンディング時のもの)



おすすめ記事

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2411/19/news150.jpg 「情報を漏らされ振り回され……」とモデラー“限界声明” Vtuberのモデル使用権を剥奪 「もう支えられない」「全サポート終了」
  2. /nl/articles/2411/20/news028.jpg 「うどん屋としてあるまじきミス」→臨時休業 まさかの“残念すぎる理由”に19万いいね 「今日だけパン屋さんになりませんか」
  3. /nl/articles/2411/20/news224.jpg “ドームでライブ中”に「76万円の指輪紛失」→2日後まさかの展開に “持ち主”三代目JSBメンバー「誰なのか探しています」
  4. /nl/articles/2411/19/news169.jpg 高畑充希と結婚の岡田将生、インスタ投稿めぐり“思わぬ議論”に 「わたしも思ってた」「普通に考えて……」
  5. /nl/articles/2411/20/news031.jpg 「本当に同じ人!?」 幼少期からイボをいじられていた男性→美容師の“お任せカット”が衝撃 「めちゃくちゃ大変身」
  6. /nl/articles/2411/19/news022.jpg 「おててだったのかぁああああ」「同じ解釈の人いた笑笑」 ピカチュウの顔が“こう見えた”再現イラストに共感続々、464万表示
  7. /nl/articles/2411/20/news042.jpg 「腹筋崩壊」 ハスキーをシャンプー&パックしたら…… “予想外のハプニング”に「こ〜れは大変だわ」「沼にでも落ちたのかとwww」
  8. /nl/articles/2411/20/news216.jpg “歌姫”ののちゃん、6歳現在の姿に驚きの声「あれっ!?」「ビックリしてます!」 2歳で「童謡こどもの歌コンクール」銀賞受賞
  9. /nl/articles/2411/20/news041.jpg 黄ばみのある68年前のウエディングドレスを修復すると…… 生まれ変わった姿に「泣いた」「受け継ぐ価値のあるドレス」
  10. /nl/articles/2411/18/news107.jpg 走行中の車から同じ速さで後方へ飛び降りると? 体を張った実験に反響「問題文が現実世界で実行」【海外】
先週の総合アクセスTOP10
  1. 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
  2. ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
  3. 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
  4. まるで星空……!! ダイソーの糸を組み合わせ、ひたすら編む→完成したウットリするほど美しい模様に「キュンキュンきます」「夜雪にも見える」
  5. 妻が“13歳下&身長137センチ”で「警察から職質」 年齢差&身長差がすごい夫婦、苦悩を明かす
  6. 人生初の彼女は58歳で「両親より年上」 “33歳差カップル”が強烈なインパクトで話題 “古風を極めた”新居も公開
  7. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  8. 互いの「素顔を知ったのは交際1ケ月後」 “聖飢魔IIの熱狂的ファン夫婦”の妻の悩み→「総額396万円分の……」
  9. ユニクロが教える“これからの季節に持っておきたい”1枚に「これ、3枚色違いで買いました!」「今年も色違い買い足します!」と反響
  10. 中央道から「宇宙戦艦ヤマト」が見える! 驚きの写真がSNSで注目集める 「結構でかい」「どう見てもヤマト」 撮影者の心境を聞いた
先月の総合アクセスTOP10
  1. 50年前に撮った祖母の写真を、孫の写真と並べてみたら…… 面影が重なる美ぼうが「やばい」と640万再生 大バズリした投稿者に話を聞いた
  2. 「食中毒出すつもりか」 人気ラーメン店の代表が“スシローコラボ”に激怒 “チャーシュー生焼け疑惑”で苦言 運営元に話を聞いた
  3. フォロワー20万人超の32歳インフルエンサー、逝去数日前に配信番組“急きょ終了” 共演者は「今何も話せないという状態」「苦しい」
  4. 「顔が違う??」 伊藤英明、見た目が激変した近影に「どうした眉毛」「誰かとおもた…眉毛って大事」とネット仰天
  5. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  6. 星型に切った冷えピタを水に漬けたら…… 思ったのと違う“なにこれな物体”に「最初っから最後まで思い通りにならない満足感」「全部グダグダ」
  7. 「泣いても泣いても涙が」 北斗晶、“家族の死”を報告 「別れの日がこんなに急に来るなんて」
  8. ジャングルと化した廃墟を、14日間ひたすら草刈りした結果…… 現した“本当の姿”に「すごすぎてビックリ」「素晴らしい」
  9. 母親は俳優で「朝ドラのヒロイン」 “24歳の息子”がアイドルとして活躍中 「強い遺伝子を受け継いだ……」と注目集める
  10. 「幻の個体」と言われ、1匹1万円で購入した観賞魚が半年後…… 笑っちゃうほどの変化に反響→現在どうなったか飼い主に聞いた