野口健「もう山は疲れました」 盟友・山岳カメラマン平賀淳さんの滑落死を報告「野口隊のメンバーで僕だけが」悲痛な胸の内つづる(1/2 ページ)

野口さん「平賀さん、早く帰ってきてください」

» 2022年05月20日 15時15分 公開
[小西菜穂ねとらぼ]

 登山家の野口健さんが5月19日にSNSで山岳カメラマン平賀淳さんの遭難を報告。翌20日に遺体が収容され、死亡が確認されたと伝えています。

平賀淳さんと野口健さん 亡くなった平賀淳さんと、野口健さん(画像は野口健公式Instagramから)

 野口さんによれば、平賀さんは18日の夜にアラスカで撮影中、深さ約30メートルのクレバス(氷河や雪渓などに形成された深い割れ目)に滑落して雪と氷の塊に埋まってしまい遭難したとのことです。

 当初は捜索困難としていましたが、半日経ってから「詳細は分かりませんが、地元の関係者の皆さんの尽力により収容された」との報告を共有。「せめて体が発見され収容される事を今はただただ祈るばかり」という願いをかなえてくれたレスキュー隊員への感謝をつづり、「平賀さん、早く帰ってきてください」と締めくくっています。

 野口さんにとって、平賀さんは20年来ともにヒマラヤへ挑戦してきた盟友で「弟みたいな存在」。突然の訃報にショックを隠せない様子で「どうしたものか。心底にまいりました」「もう山は疲れました」と率直な本音をつづっています。

 また平賀さんと同様に、2003年、2007年のエベレスト清掃隊に参加した登山家・谷口けいさんも2015年に大雪山系黒岳(北海道)を登攀中に滑落死していることに触れ「野口隊のメンバーで僕だけが残されてしまいました」とコメント。「残された者はどうすればいいのか、これは答えのない大きなテーマであり、背負いきれない苦しみです」と胸の内を明かしました。

 平賀さん、野口さんと面識があった登山家の渡邊直子さんは自身のInstagramで「ショックだけど、長年連れ添った野口健さんはもっとショックだと思います。受け止めるしかないです。カトマンズからご冥福をお祈り致します」と投稿。野口さんのInstagramのコメント欄には「笑顔の平賀さんが思い出されます」と平賀さんへ向けたコメントだけでなく、「山は疲れました、、そんなふうに思ってしまうのも自然な気持ちだし、今は無理をしないで気持ちのままにゆっくり過ごせますように」と野口さんを気にかける声も寄せられています。

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

先週の総合アクセスTOP10
  1. 生後2カ月の赤ちゃんにママが話しかけると、次の瞬間かわいすぎる反応が! 「天使」「なんか泣けてきた」と癒やされた人続出
  2. 車検に出した軽トラの荷台に乗っていた生後3日の子猫、保護して育てた3年後…… 驚きの現在に大反響「天使が女神に」「目眩が」
  3. 安達祐実、成人した娘とのレアな2ショット披露 「ママには見えない!」「とても似ててびっくり」と驚きの声
  4. 兄が10歳下の妹に無償の愛を注ぎ続けて2年後…… ママも驚きの光景に「尊すぎてコメントが浮かばねぇ」「最高のにいに」
  5. “これが普通だと思っていた柴犬のお風呂の入れ方が特殊すぎた” 予想外の体勢に「今まで観てきた入浴法で1番かわいい」
  6. 「虎に翼」、新キャラの俳優に注目が集まる 「綺麗な人だね」「まさか日本のドラマでお目にかかれるとは!」
  7. 「葬送のフリーレン」ユーベルのコスプレがまるで実写版 「ジト目が完璧」と27万いいねの好評
  8. お花見でも大活躍する「2杯のドリンクを片手で持つ方法」 目からウロコの裏技に「えぇーーすごーーい」「やってみます!」
  9. 弟から出産祝いをもらったら…… 爆笑の悲劇に「めっちゃおもろ可愛いんだけどw」「笑いこらえるの無理でした」
  10. 3カ月の赤ちゃん、パパに“しーっ”とされた反応が「可愛いぁぁぁぁ」と200万再生 無邪気なお返事としぐさから幸せがあふれ出す
先月の総合アクセスTOP10
  1. フワちゃん、弟の結婚式で卑劣な行為に「席次見て名前覚えたからな」 めでたい場でのひんしゅく行為に「プライベート守ろうよ!」の声
  2. 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
  3. 水道検針員から直筆の手紙、驚き確認すると…… メーターボックスで起きた珍事が300万再生「これはびっくり」「生命の逞しさ」
  4. フワちゃん、収録中に見えてはいけない“部位”が映る まさかの露出に「拡大しちゃったじゃん」「またか」の声
  5. スーパーで売れ残っていた半額のカニを水槽に入れてみたら…… 220万再生された涙の結末に「切なくなった」「凄く感動」
  6. 桐朋高等学校、78期卒業生の答辞に賛辞やまず 「只者ではない」「感動のあまり泣いて10回読み直した」
  7. 「これは悲劇」 ヤマザキ“春のパンまつり”シールを集めていたはずなのに…… 途中で気づいたまさかの現実
  8. 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
  9. がん闘病中の見栄晴、20回以上の放射線治療を受け変化が…… 「痛がゆくなって来ました」
  10. 食べ終わったパイナップルの葉を土に植えたら…… 3年半後、目を疑う結果に「もう、ただただ感動です」「ちょっと泣きそう」