子どもが電車でぐずってしまい…… 見知らぬ人に助けてもらった実録漫画に反響 温かな世界に触れた作者に話を聞いた(1/2 ページ)
子連れで電車に乗ると、嫌なことに出くわすこともありますが、人の温かさに触れることもあります。
子どもが電車でぐずったときに助けてもらった出来事を描いた体験漫画が、6000件を超えるいいねを集め、読者からの反響を呼んでいます。見知らぬ人のおかげであたたかい世界を感じた作者に、話を聞きました。
作者はTwitterに育児日記をはじめとした漫画を投稿している、漫画家のあららぎ菜名(@Araragi_Nana_23)さん。この日は親子で電車に乗っていたときのことを投稿しました。
座席に座っていたら子どもがぐずってしまい困っていたところ、向かいの席に座っていた母娘の母親の方が帽子を使って「いないいないばあ」をしてくれました。すると、子どもはご機嫌に。それだけに止まらず、娘の方まで「いないいないばあ」をしてくれたのでした。
電車やバスで子どもが泣くと不機嫌になる乗客がいるのも事実。迷惑がかかるとプレッシャーを感じていたところで見知らぬ母娘からの優しさに触れて、「なにこのあったかい世界」と、あららぎさんは感動したといいます。
漫画には「知らない人からのアクションってびっくりするのか泣き止みますよね」「電車内でのこういうのって本当に救われます」「優しい人たちに救われることが多々ありました」など、公共の乗り物での心温まる経験をした読者からの反響が届いています。心苦しい思いばかりではないですよね。
作者のあららぎさんにこの漫画を描くことにした理由や、今まで親子で電車に乗った際に経験したことなどを聞いてみました。
あららぎ菜名さんへインタビュー
──今回の出来事を漫画にしようと思ったのはどうしてでしょうか
あららぎ菜名さん(以下あららぎさん) 電車の中で私も夫も子どもをあやしても泣き止んでくれなくて、どうしたら良いものかと思っていました。そんな時に向かいの親子がすぐあやしてくれてすごく助かりましたし、人の温かみを感じました。
感謝の言葉もきちんと伝えられなかったので、漫画でそれを伝えたいと思いました。どこかで私の漫画を見ていてくれたらうれしいです。
──ご本人たちに届いたら良いですね。では漫画の出来事とは逆に、子どもがぐずったときに文句を言われたりすることはありましたか
あららぎさん 隣や近くに座ってた人が、子どもが泣き出した途端に席や車両を変えるのを見ました。ため息をつかれることもあります。
申し訳ないとも思いますし、そういう人たちの気持ちは大変分かるのですが、ちょっと悲しい気持ちになりますね……。
──今回のこと以外に、あたたかい世界を感じたことはありますか
あららぎさん 子どもにニコニコ話しかけてくれたり、バスにベビーカーを乗せるときにおじいさんが手伝ってくれました。困っているときにサッと手を貸してくれる人がいて助かりますし、優しさを感じます。
──漫画に寄せられた反響についてはいかがでしょうか
あららぎさん 「私も同じように子どもをあやしてもらって、すごく助かった」という声が多かったです。その一方で、少数ではありますが「あやしたりしてあげたいけど、余計なことをするなと思われるかもしれないので動けない」という声もありました。
人それぞれかもしれませんが、そういう場面で助けてもらったら「ありがたい。うれしい」と思う人が大半だと思います。私も、あの時の親子のように困っている人がいたら積極的に何かしようと心がけます。
作品提供:あららぎ菜名(@Araragi_Nana_23)さん
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