アニメ化決定の『チ。』、amazarashiとのコラボ第2弾は「カシオピア係留所」 プラネタリウム使用の神秘的MVに原作者「こうも輝くのかと」(1/2 ページ)
2022年3月から行われているプロジェクトの一環。
フロントマンの秋田ひろむさんを中心としたバンド「amazarashi」が6月30日、魚豊さんの人気コミック『チ。―地球の運動について―』とコラボした楽曲「カシオピア係留所」のMVをプレミア公開しました。
『チ。』は2020年から2022年にかけて、『ビッグコミックスピリッツ』(小学館)にて連載。15世紀のヨーロッパを「モチーフ」とし、当時禁じられていた“地動説”を命がけで研究する者たちの熱い生きざまを描いた群像劇です。6月27日にはマッドハウス制作でアニメ化も発表されており、記事執筆時点での累計発行部数は250万部を突破しています。
「カシオピア係留所」は、お互いに敬愛する秋田さんと魚豊さんが3月から行っている“往復書簡プロジェクト”「共通言語」での楽曲。
第1弾となった「1.0」では、魚豊さんが描き下ろしたコンセプトアートを軸に、『チ。』でも印象的に登場する活版印刷を使ったMVを公開していましたが、第2弾となる本作では魚豊さんが逆に楽曲「カシオピア係留所」からインスピレーションを受けて描き下ろしたイラストをジャケ写にフィーチャー。
板橋区立教育科学館のプラネタリウムで撮影し、国立天文台4次元デジタル宇宙プロジェクトの協力を得たMVは、『チ。』に登場するセリフとメインキャラが流れ星のモーションとともに映し出され、amazarashiの歌詞と交差する神秘的かつ肩を押されるような力強い内容となっています。
魚豊さんは「苦悶や寂寞や悴みがamazarashiを媒介にして出力されると、こうも輝くのかと改めて驚きました」「そして、その煌めきの根拠が"痛み"なのだとしたら、僕達の痛点は人間性の一つなんだと気付かせてくれる」とコメント。「カシオピア係留所」のような楽曲を聞けたことを“ただただ嬉しい”としています。
また、コラボ相手である秋田さんは、「チ。の主人公たちと魚豊さんと、僕とに共通するのは『痛み』と仮定した。そこだけは分かりあえるのでは? と思った」と、両者に通じる意外な共通点を指摘。「魚豊さんの成し遂げたものから受け取って、僕の信念で作り、次に手渡す、というような想いで作った」と今回の作品を制作するにあたっての指針を明かしていました。
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