チャット風小説アプリ「テラーノベル」でイラストや小説の無断転載が横行 運営が謝罪するも対応に賛否両論(1/2 ページ)
迅速な規制強化と対応の改革が求められます。
人気チャットノベルサイト「テラーノベル」(旧:TELLER)で、無断転載が横行していると批判の声が上がっています。運営は騒動を受け、謝罪文を公開。Twitterでは発表された対応策に対し、賛否両論の声が寄せられています。
「テラーノベル」は、SMSやLINEのようなチャット形式で小説を読むことができるWebサイト。数々の作品を無料で読めるのに加え、会員登録をすれば自分で小説を投稿することも可能です。
しかし、誰でも簡単に小説を投稿できる性質上、小説やイラストの盗用が問題になっています。特にイラストに関しては、過激な小説のサムネイルやアイコンに無断で利用されたり、Googleの検索結果上位に出て作品が“テラーのもの”として誤認されたりするなど、作者・作品のイメージが毀損される恐れも。
無断転載横行の背景には、ユーザーの年齢層も関係していると指摘されています。「TELLER」時代に行われた調査では、小中学生がユーザー全体の64.5%を占めるという結果に。低年齢層が善悪の区別がつかないまま無断転載を行っている可能性が高く、そのためにユーザー間で注意して違法行為をやめさせるということも難しい状況です。また、小中学生の利用が多いにもかかわらず、過激な内容の作品が氾濫しているような状況を問題視する人もいます。
こうした作品の無断転載や低年齢層の過激作品閲覧などの問題に対し、改善の動きがないことに、ユーザーからは非難の声が殺到。さらに「作品を通報しても運営の反応がない」「転載された側が個人情報を提供しなければ削除対応がなされない」など、運営の削除申請への対応についても厳しい批判が寄せられていました。
運営はこれらの批判を受け、公式サイトで謝罪。「この度ユーザのみなさまからご指摘いただいたように、ガイドラインに違反している作品への対応が遅い、権利侵害の通報に関するフローが煩雑である点等、弊社の運営体制に起因してクリエイターのみなさまにご不安な思いをおかけしてしまっておりました」と認め、「今後、真にクリエイターのみなさまが安心してご利用いただけるプラットフォームを実現するため、監視人員のさらなる増強やサイトパトロールの強化、権利侵害通報フローの簡素化、ウェブでの通報機能追加等を行ってまいります」と宣言しました。
発表された対応策に対し、Twitterでは賛否両論の声が上がっています。「ただのお気持ち表明」に過ぎないと厳しく非難する人や、「アニメの公式サイトの画像も無断使用してる人も放置なのは、権利者が企業になるのでもっととんでもないことになるのでは」「一度全てストップし、投稿された物すべてを審査してはいかがでしょうか」などアドバイスする人も。一方、わずかですが「応援しているユーザーも複数います」「運営としての仕事してる」など一部運営を評価・擁護する声も見られました。
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法的手段も考えられるようです。
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