17世紀の料理本で江戸時代のご飯作りに挑戦する動画が興味深い 炊飯中にイワシの頭が飛び出す衝撃(1/2 ページ)
近世日本にもスターゲイジー・パイみたいな料理があった!?
江戸時代の食事を17世紀当時の料理本をもとに再現する動画が興味深いです。現代人だって普通に食べたくなるような、しっかりした献立……!
投稿者は、料理や物語の動画を手がけるYouTuber「Genと文庫食堂(YouTube)」さん。江戸時代の代表的な料理本『料理物語』を手本に、「木瓜(きゅうり)の香の物(ぬか漬け)」「南蛮料理(鳥と大根の煮物)」「鰯(イワシ)ご飯」「納豆汁」の4品を作りました。
道具や材料は現代のものですが、調理法は同書を忠実に再現しました。「白米文化の浸透にともない、大量のぬかが生まれた結果、その使い道としてぬか漬けが広まった」「その一方で“かっけ”に苦しむ人も増加」など、時代背景の解説とともに調理は進みます。
なかでも衝撃的なのが、「鰯ご飯」の作り方。途中までは普通に土鍋で米を炊くものの、途中でなんとイワシをしっぽから突っ込んでいきます。ご飯の表面からイワシの頭が飛び出す光景は、まるでイギリスの名物料理「スターゲイジー・パイ」のようです。もっとも、このまま食べるわけではなく、火が通ったのちに頭と骨を抜いてから混ぜご飯にするのですが、世が世ならネットで悪目立ちしそうです。
コメント欄では「見た目はすごい質素だけど、肉も魚もご飯も野菜もあって豪華」「現代の料理が多くの積み重ねからできあがっていると分かる」など感心する声が多数寄せられています。ただ、食べた本人の感想は「うまいけれども、アガる味ではない」といった調子で、いまいちピンと来ない様子でした。現代人にはパンチが足りないってことかな……?
Genと文庫食堂さんはほかにも、喫茶店のホットケーキや町中華のチャーハン、ジブリ飯(「コクリコ坂から」の朝食)などさまざまな料理の再現に取り組んでいます。
動画提供:Genと文庫食堂(YouTube)さん
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