乳がんで亡くなった祖母が伝えた「絶対に忘れないで」―― 異変に気付くきっかけを与える一言に「素晴らしい教育」(1/2 ページ)

日頃のセルフチェックと定期的な乳がん検診が大切。※9月5日11時50分 乳がんの統計情報を最新データに修正しました。

» 2022年09月03日 10時30分 公開
[Kamiharaねとらぼ]

※9月5日11時50分 「国立がん研究センターがん情報サービス 最新がん統計」をもとに、「日本人女性の11人に1人かかる」から「日本人女性の9人に1人かかる」に修正しました。

 日本人女性の9人に1人がかかる(※)といわれている、女性にとって身近な病気「乳がん」。そんな乳がんで亡くなった祖母が、病床で教えてくれたことを紹介したツイートが「なんて素晴らしい教育」「立派な方だ」と話題を呼んでいます。ツイートは記事作成時点で4万5000件以上の「いいね」を獲得。ねとらぼGirlSide編集部は、投稿者のおきよ(@kyokyokyokyopu)さんに話を聞きました。

(※参照:国立がん研究センターがん情報サービス「最新がん統計」

乳がんのことを教えてくれた祖母の画像 乳がんのことを教えてくれた祖母 イラスト:ちゃびすこ(@chiyabisuko

乳がんのことを教えてくれた祖母

TL見てて思い出した話。祖母は乳がんで亡くなったんだけど、病床に伏せていた祖母は幼い私が遊びに行くたびに腫瘍部分を触らせて「絶対に忘れないで、この感触だよ」って話してくれたな。祖母のことを思い出してお風呂に入った時、自分で触って確認したり、鏡で異変がないか見るようになったな(おきよさんのツイートより)

 投稿者は、おきよ(@kyokyokyokyopu)さん。乳がんで亡くなったおきよさんの祖母は、生前病床に伏せていた際、幼いおきよさんが遊びに行く度に腫瘍部分を触らせて「絶対に忘れないで、この感触だよ」と話してくれたそうです。

 大人になったおきよさんは、祖母が体を張って教えてくれたことを覚えており、お風呂に入ったときに自分で乳房を触ってみたり、鏡で見たりなど、異変がないか確認するようになったといいます。もちろん、乳がん検診も積極的に受診しているそうです。

 この投稿を見た人からは、「なんて素晴らしい教育だろ…」「おばあちゃん、立派な方だね。私もちゃんとチェックする!」「そうか、そうやって教えることもできるよね。おばあちゃんだからできた身体をはった教え。大事にしよう」などの声が寄せられました。

 また、「私も母の乳がんの腫瘍部分を触って忘れられなくなった」「私の友達もお母さんが乳ガンになって、真っ先に娘に触らせたって言ってたことを思い出しました」など、おきよさんと同じような経験をしたというコメントもありました。

投稿者のおきよさんに詳しい話を聞いてみた

 ねとらぼGirlSide編集部では、その時抱いた感情や祖母との思い出、乳がんに対する思いなど、投稿者のおきよさんに話を聞きました。

―― 幼いころにおばあさまの腫瘍を触らせてもらった際、どんな感情を持ちましたか?

おきよさん:祖母の腫瘍を触らせてもらったときは小学生くらいだったので、すごく怖かったことを覚えています。初めて「病気=死」を身近に感じた出来事でした。

―― 投稿されたエピソード以外に、おばあさまとの思い出深い出来事はありますか?

おきよさん:祖母は医療系の仕事をしていたので脱毛症の私のことをよく気に掛けてくれていました。沖縄出身の祖母は、私の頭をなでながら「なんくるない、なんくるない。ちゅらかーぎーだからねー(なんとかなる。美人だからね)」とよく話してくれました。

―― ツイートには記事作成時点で4万5000件以上の「いいね」が集まり、多くの反響が寄せられています。どのように受け止めていらっしゃいますか? また、伝えたいメッセージなどございましたら教えてください。

おきよさん:祖母の思いが皆さんに届いたことをすごくうれしく思います。セルフチェックはもちろんのこと、自覚症状がなくても乳がん検診を受診する方が増えることを、祖母もきっと願っているのではないかと思います。

(了)

 「国立がん研究センターがん対策情報センター」によると、乳がんの主な症状は乳房のしこりで、他にも乳房にえくぼやただれができる、左右の乳房の形が異なる、乳頭から分泌物が出るなどがあります。

 乳がんは早期発見、早期治療で治癒が望める病気。日頃のセルフチェックと定期的な乳がん検診で、病気を見逃さないようにしたいものです。

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2502/06/news012.jpg 古いバスタオルをザクザク切って縫い付けると…… 目からウロコの再利用に「すてきなアイデア」【海外】
  2. /nl/articles/2502/08/news008.jpg 「本当にこれでいいの?」 親子の“価値観の違い”で対立も…… 100万箱以上売れた「家庭科のドラゴン」、人気再燃の理由
  3. /nl/articles/2502/08/news087.jpg 木村拓哉がタイプロで「弁当」差し入れ→“衝撃の価格帯”に騒然 「ぶったまげた」「庶民には買えない」
  4. /nl/articles/2502/08/news038.jpg スーパーで買ったちりめんじゃこをよく見たら…… 紛れていた“まさかの生き物”が2000万表示「これは当たり!」
  5. /nl/articles/2502/07/news132.jpg 「いまこんななの?!」ディズニーリゾート内の商業施設、“ゴーストタウン化”に衝撃の声 改装前の閉店ラッシュに「寂しい」
  6. /nl/articles/2502/08/news091.jpg 北海道の“雪のヤバさ”が伝わる写真に460万表示の反響 衝撃的な光景に「何かの冗談でしょ?」「見たことない景色」
  7. /nl/articles/2502/07/news135.jpg 「なんだこの暗号は……」 マクドナルドの“大人だけが読めるメッセージ”が410万表示「懐かしい〜」「読める人同世代w」
  8. /nl/articles/2502/08/news016.jpg 「味見したら止まらなくて危険」 “何度も作ってしまう”簡単サラダが間違いない! 「思う存分作って食べます」と95万再生
  9. /nl/articles/2502/08/news015.jpg パパに抱っこされる娘、13年後の成人式に同じ場所とポーズで再現したら…… 「お父さん若返った?笑」「時止まってる」2人の姿に驚き
  10. /nl/articles/2502/06/news004.jpg 14歳のとき、親友の兄と付き合うことになった女性→13年後…… “まさかの結末”に「韓国ドラマみたい」【海外】
先週の総合アクセスTOP10
先月の総合アクセスTOP10
  1. ドブで捕獲したザリガニを“清らかな天然水”で2週間育てたら…… 「こりゃすごい」興味深い結末が195万再生「初めて見た」
  2. 「配慮が足りない」 映画の入場特典で「おみくじ」配布→“大凶”も…… 指摘受け配給元謝罪「深くお詫び」
  3. 母「昔は何十人もの男性の誘いを断った」→娘は疑っていたが…… 当時の“モテ必至の姿”が1170万再生「なんてこった!」【海外】
  4. 風呂に入ろうとしたら…… 子どもから“超高難易度ミッション”が課されていた父に笑いと同情 「父さんはどのようにしてこのお風呂に入るのか」
  5. 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
  6. 市役所で手続き中、急に笑い出した職員→何かと思って横を見たら…… 衝撃の光景が340万表示 飼い主にその後を聞いた
  7. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  8. DIYで室温が約10℃変わった「トイレの寒さ対策」が310万再生 コスパ最強のアイデアへ「天才!」「これすごくいい」
  9. 「こんなおばあちゃん憧れ」 80代女性が1週間分の晩ご飯を作り置き “まねしたくなるレシピ”に感嘆「同じものを繰り返していたので助かる」
  10. 岡田紗佳、生配信での発言を謝罪 「とても不快」「暴言だと思う」「残念すぎ」と物議