「愛は毎日、どんな瞬間にも感じる」山本耕史が明かした家族との幸せな生活 “ピノキオ”吹替インタビュー(2/2 ページ)

» 2022年09月24日 08時00分 公開
[Yukaねとらぼ]
前のページへ 1|2       

 2015年に結婚し、現在2児の父親でもある山本さん。ファンを前にしたイベントでは「頭ごなしに何かを伝えるだけじゃなく、興味を引いて会話をしてあげること、問題を考えさせてあげること」と子育ての話に触れ、ジミニーから学んだことを明かします。

 アフレコ前には「とてもチャーミングで、どこか抜けているけれど愛があって包容力があって、自分にこの役ができるのかな」と不安を明かす場面もあったものの、インタビューで家族の話をする山本さんのまなざしは、ジミニーのように優しく愛にあふれていました。

「愛って、自分1人の中にはないからね」 山本耕史が考える“愛と良心”

ディズニー長編アニメーション映画「ピノキオ」実写化でジミニー・クリケット役の山本耕史 「これ嘘じゃなく、家では常にディズニーチャンネルがついています」

―― 愛や良心は人によって捉え方が異なる、あいまいで難しい概念です。山本さんはこれらをどう捉えていますか?

山本 どちらも人のため、人の気持ちに寄り添えるかどうかが大事だと思います。もちろん「自分が安定していないと人のことなんて」との考え方も分かりますが、人を思えば自分にも余裕ができるし、余裕ができれば人をより思える。

 僕はパフォーマンスでも「自分はこれがいいんだ」と自分のことより、「これなら見ている人が喜ぶかな」と人がどう思うかを意識しています。

―― 愛も良心も、“自分ではない誰か”を思いやることと密接につながっているということでしょうか。

山本 まず愛って、自分1人の中にはないから。相手からもらうものであって、相手に返すもの。常に行ったり来たりするものだと思うんです。だから愛に満ちあふれているときもあれば、愛から見放されているときもきっとある。愛が2つに分かれて、2人が手に入れることもあるかな。いろいろな形はあるけれど、自分1人の中にはない。

 一方で良心は、自分の中にあるもの。例えば「おばあちゃんが荷物を重たそうに持っているから、何か持ってあげたい」と思うこと。それはまず1つの良心。でもそこから、「持ちますよ」って言ってあげられるかどうかも大切。

 「大変そうだな」とは、10人が10人感じるでしょう。そこから歩み寄れるかどうか、良心を形にするのには勇気も必要だと思います。

2児の父親、山本耕史は「今幸せの最中」

―― 最近、家族の愛を強く感じたエピソードがありましたら、ぜひ教えてください。

山本 家族の愛は毎日、どんな瞬間にも感じるなぁ。子どもが朝起きるときも、仕事から帰って「パパー!」って来るときも、旅行に行っていつもよりはしゃいでいる姿も見るときも、幼稚園で何かを作ってきてくれたときも常に感じています。

 歌じゃないけれど、何でもないようなことが幸せだったと思う。あと「幸せだった」じゃなくて今幸せの最中だけど。愛って大きな何かが起きることじゃなくて、何でもないことを積み重ねられることなのかなって。

 僕がジミニーの声をやることはまだ家族に伝えていないのですが、「ピノキオ」の予告動画を流したときに、子どもが「ん? パパの声がする」と反応したのはうれしかったです。「やっぱり分かるんだ」って。今度本編を見た時に子どもがどういう反応をするのか、今の僕の大きな楽しみです。

―― こちらまで幸せな気持ちになるほど、家族の話をする山本さんからは愛をすごく感じます。ジミニーはピノキオを育てているとも捉えられますが、子育てにおいて山本さんが奥さんとの間で大事にしていることはありますか?

山本 今は我が家では、僕が外に働きに出ているので必然的に奥さんの方が子どもといる時間は長くなる。なので、子どもも“パパがいない時間”には慣れていても、“ママがいない時間”には慣れていない。これは本当に親にとっても子どもにとっても大きな差です。

 その上で役割をつけるのは難しい。仮に僕が掃除係になったとして、1週間ロケに出たらその間どうするのって。だから係は決めていないけれど、僕が家にいるときは、なるべくできることをしています。

 料理は全部僕がするかな、子どもたちのお弁当を作ったり。たまたま得意分野が違って、奥さんが掃除や洗濯、僕が料理が好きで得意だっただけですが。あ、もちろん奥さんがいないときは掃除も洗濯もしますよ。

ディズニー長編アニメーション映画「ピノキオ」実写化でジミニー・クリケット役の山本耕史 山本「映画『ピノキオ』、本当に素敵な作品になっています」

ピノキオ

ディズニー長編アニメーション映画「ピノキオ」実写化

■公開:9月8日から配信中

■配信:ディズニープラス

Disney+(ディズニープラス)は、ディズニーがグローバルで展開する定額制公式動画配信サービスです。

ディズニー、ピクサー、マーベル、スター・ウォーズ、ナショナルジオグラフィックの名作・話題作に加え、スターブランドとして大人が楽しめるドラマや映画も充実。ここでしか見られないオリジナル作品も続々登場します。

(C)2022 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved


前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2405/09/news183.jpg JR東のネット銀行「JRE BANK」、申し込み殺到でメール遅延、初日分の申込受付を終了
  2. /nl/articles/2405/10/news144.jpg GACKT、「最上級グレードの外車」寄付も売り飛ばされ……“カスタムだけに3000万円”な元愛車の激安価格に「この値段なら買い戻すか」
  3. /nl/articles/2405/09/news162.jpg 「ずっと小児」 グランスタ東京の“母の日広告”に賛否…… 運営会社が撤去「違和感覚える方もいた」
  4. /nl/articles/2404/09/news169.jpg JR東日本、ネットバンクサービス「JRE BANK」を発表 JREポイントがたまるなどの特典も
  5. /nl/articles/1608/02/news135.jpg 渋谷駅「どん兵衛」専門店が閉店 店内で見つかった書き置きに「店側の本音が漏れている」とTwitter民なごむ
  6. /nl/articles/2405/10/news013.jpg 娘の部屋にあるゴツいメタルラック→パパが大変身リメイク! 驚きのビフォーアフターに「かわいい!」「細かいところまで!」
  7. /nl/articles/2405/10/news022.jpg ママもパパも双子赤ちゃんのお世話で手が離せないときは…… 赤ちゃんを見守る思わぬ“お姉ちゃん”が頼もしい
  8. /nl/articles/2208/06/news075.jpg 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  9. /nl/articles/2405/10/news116.jpg 「ほんと凄すぎ」 加藤紗里、全身及んだ“人生で一番の大手術”から1か月……脂肪吸引で理想のスタイルへ「胸だけでかくて他は細い」
  10. /nl/articles/2405/10/news127.jpg 「ガチンコファイトクラブ」元2期生、現在は有名タレントの“マネジャー”だった……竹原慎二の“再指導”で約20キロ減「中途半端にやめやがって」
先週の総合アクセスTOP10
先月の総合アクセスTOP10
  1. 庭に植えて大後悔した“悪魔の木”を自称ポンコツ主婦が伐採したら…… 恐怖のラストに「ゾッとした」「驚愕すぎて笑っちゃいましたw」
  2. 小1娘、ペンギンの卵を楽しみに育ててみたら…… 期待を裏切る生き物の爆誕に「声出して笑ってしまったw」「反応がめちゃくちゃ可愛い」
  3. 生後2カ月の赤ちゃんにママが話しかけると、次の瞬間かわいすぎる反応が! 「天使」「なんか泣けてきた」と癒やされた人続出
  4. 「歩行も困難…言動もままならず」黒沢年雄、妻・街田リーヌの病状明かす 介護施設入所も「急激に壊れていく…」
  5. 車検に出した軽トラの荷台に乗っていた生後3日の子猫、保護して育てた3年後…… 驚きの現在に大反響「天使が女神に」「目眩が」
  6. 「虎に翼」、新キャラの俳優に注目が集まる 「綺麗な人だね」「まさか日本のドラマでお目にかかれるとは!」
  7. 釣りに行こうとしたら、海岸に子猫が打ち上げられていて…… 保護後、予想だにしない展開に「神様降臨」「涙が止まりません」
  8. 身長174センチの女性アイドルに「ここは女性専用車両です!!!」 電車内で突如怒られ「声か、、、」と嘆き 「理不尽すぎる」と反響の声
  9. 築152年の古民家にある、ジャングル化した水路を掃除したら…… 現れた驚きの光景に「腰が抜けました」「ビックリ!」「先代の方々が」
  10. 「葬送のフリーレン」ユーベルのコスプレがまるで実写版 「ジト目が完璧」と27万いいねの好評