注目高まる「オンライン診療」、信頼性は? 病院選びのポイントをAGA治療の銀クリに聞く
「対面診療との適切な使い分け」が重要な理由とは。
近年注目が高まっている「オンライン診療」。自宅にいながら医師の診療を受けられるため、“コロナの感染リスクを避けられる”“通院の手間や待ち時間もない”など、さまざまなメリットがあるように感じられる。
一方で「オンラインだけではやっぱり不安……」「直接お医者さんに診てもらわなくてほんとに大丈夫?」と気になっている人も多いのではないだろうか。
そこで今回はAGA治療を行う銀座総合美容クリニック(以下、銀クリ)に取材。オンライン診療を積極的に導入している一方で、今年7月に新たに大阪院を開院するなど対面診療にも力を注いでいる同院は、AGA治療では「オンライン診療と対面診療を適切に使い分けてほしい」と語る。診療を受ける際に覚えておきたいポイントについて聞いた。
オンライン診療が増えてきた背景
PC・スマホのカメラや通話機能を用いて、自宅に居ながら医師の診療を受けられるために、コロナ禍以降急速に注目が高まったオンライン診療。だが、実は電話などを利用した診察、いわゆる遠隔診療自体はコロナ禍よりも以前から行われていた。ただし、それは離島など医療機関から離れた土地に住んでいる方や頻繁に遠隔地の病院への通院が必要な方の通院負担の軽減などといった、あくまで補助的なものであり、「初診は対面診療」というのが原則だった。
ところがコロナ禍による感染リスクの拡大などがあり、「初診でのオンライン診療」が時限的に解禁された。それが近年オンライン診療が注目されるようになった理由である。だが、「オンライン診療だけで全ての診療をするのは難しい」と今回取材した銀クリでは話す。
それは、医師が直接患部を診たり触ったりといった診療や、採血などの検査ができる対面治療と、カメラ越しの映像での視診と問診しかできないオンライン治療では、医師が把握できる患者の情報に大きな差があるためだ。
また一方で診察を受ける患者の側の心理としても「直接お医者さんにしっかり診てもらえたほうが安心できる」ということはあるだろう。
銀クリ「我々としては対面診療のほうが質の高い医療が提供できるのは間違いないと思っています。ただ一方で『コロナ感染のリスクが怖くて病院に行けない』あるいは『病院が遠くて頻繁には通いづらい』という患者さんにも診療の機会を提供できる点はオンライン診療の大きなメリットです。ですから我々のクリニックでは『オンラインと対面を適切に使い分けてほしい』と考えています」
AGA治療の基本は「飲み薬」
オンライン診療が特に普及してきているのが、AGA治療をはじめとした保険外診療の分野だ。薄毛の治療として近年よく名前を目にするようになった「AGA治療」、皆さんは具体的にどういった治療なのかご存じだろうか?
AGAとは男性型脱毛症のこと。人間の髪の毛は1日に100本ほど抜けて100本ほど生えてくるというサイクルで10万本前後の毛量を維持しているが、AGAはDHTという悪玉の男性ホルモンの影響で髪の毛の生え代わりのサイクルが早くなり、結果的に抜け毛が増えて毛根も委縮し薄毛になってしまう病気だ。この病気は遺伝の影響が大きく、AGAになるかならないかはその人の体質によるものなのだという。
そのAGAの治療には、「脱毛の進行を止める薬」と「太くしっかりした髪の毛を生やす薬」が使用されるが、「脱毛の進行を止める薬」は車のブレーキ、そして「太くしっかりとした髪の毛を生やす薬」は車のアクセルのようなものだと考えると理解しやすいかもしれない。AGA治療ではこのブレーキとアクセルを組み合わせて治療を行うのだ。患者はこれらの薬をどちらも基本的には「飲み薬」として服用することになる。
飲み薬を処方してもらうだけならオンライン診療で十分治療できるのでは? ついそう考えてしまいそうだが、あまり気楽に考えてしまうことはおすすめしない。
内服薬の服用には当然1人1人の体の状態によって副作用などのリスクも存在する。特にAGA治療では最低でも半年、さらには1年2年と継続して治療を行っていくため、治療の段階や体調の変化に合わせて薬の量を細かく調整していく必要がある。「飲み薬の治療だから薬だけ送ってもらえれば大丈夫」というわけにはいかないのだ。
銀クリ「弊院では基本的に採血による体調面の確認や血圧のチェックなどをした上で、1人1人の症状や経過に合わせて細かく薬の調整をしています。髪の状態についても対面診療ならマイクロスコープで毛穴の状態をチェックするなど、より細かい検査が可能です。ですから、特に初診など治療を始めたばかりのうちは、できれば対面診療でしっかりと患者さんを診察したいと考えています。ただ、忙しい患者さんにとっては毎月クリニックに通院するのが難しいこともあると思いますので、その場合は治療の効果が安定して確認できて副作用の可能性も低いようであればオンライン診療に切り替えても差し支えないかもしれません。状況によって対面診療とオンライン診療を上手に使い分けていただければよいのではないかと思います」
「診療の数と経験が重要」AGA治療の現状と課題
近年オンライン診療が注目される中、「オンライン専門」「ローコスト」などを売りにしたAGA治療のクリニックも増えてきている。病院に行く手間がかからず価格も安いとなればオンライン専門のAGA治療クリニックはいいことばかりに思えるが、オンライン専門のAGA治療クリニックが本当に1人1人の症状に合わせて適切な治療を行っているのかということについては注意が必要だ。中にはどんな患者にも同じ薬を送るだけで患者に合わせた薬の調整や副作用のケアなどは行ってくれなかったという話しも耳にしたことがある。
実は医師にとっても、医学部での講義など髪の毛について知見を得られる環境は意外と少なく、AGA治療は2000年代に入って臨床が本格的に広まったまだ発展途上の治療でもある。そのため、AGA治療においてはどんな医師でも皆が一様に同じ水準の治療を行えるわけではなく、その医師やクリニックが積み重ねてきた「診療の数と経験が重要」なのだ。
例えばAGA治療には「初期脱毛」という段階があり、治療の初期には一時的に抜け毛が増えてそのあとから徐々にしっかりとした髪の毛が生えていく。ところが患者1人1人の体質や症状を考慮せず治療を行ってしまうと、初期脱毛の抜け毛がとても多くなり、患者によっては抜け毛が増えたことが心配で治療をやめてしまったりすることもあるのだそうだ。
また、銀クリの診療では対面、オンラインを問わず時間をかけて薄毛の事についてきちんと患者に説明し、患者それぞれの薄毛の悩みに寄り添ってくれる。いわゆるインフォームドコンセントを丁寧にしてくれる。AGAの症状が体質によって変わるように、髪の毛についてどんな悩みを持っているかも1人1人違うもの。通常の病気でも「このお医者さんは自分に親身になってくれるな」と感じられるかどうかは病院選びの大きなポイントになるが、心の悩みに直結するAGA治療であればなおさら、自分としっかり向き合ってくれる医師を選ぶことが重要なのだ。
こうした事情を知るとオンライン診療に対応する体制もしっかり整備している銀クリが、安易に「オンラインなら手軽で便利」とは言わない理由が見えてくる。
治療を始めるにあたって事前の丁寧な説明や検査はあったか、治療内容や経過はしっかりと共有されているかなど、AGA治療のクリニック選びでは、適切な治療を行ってくれるクリニックなのかどうかしっかり見極める必要がありそうだ。
銀クリ「AGA治療はある程度期間をかけて徐々に効果がみられる治療なので、患者さん本人が日々の改善に気付きにくいことも多いのです。そのため診察の際には毎回写真を撮り、過去と現在を見比べてポジティブな変化が起きていることが患者さん自身にも理解してもらえるよう丁寧な説明を心掛けています」
オンライン診療、対面診療それぞれのメリットを理解した上で使い分けることが大切
2008年の開業以来、対面診療を続けてきて185万人の診療実績がある銀クリ。今年7月には新たに大阪院を開院するなど対面診療を受けやすい体制を整える一方で、オンライン診療にも力を注いでいるのはなぜなのか?
銀クリ「AGAは進行性の病気なので少しでも早い段階で治療を始めたほうが改善しやすいのです。ところがコロナ禍によって気軽に病院に行きづらいという時期がしばらく続きました。『今はコロナ禍だから病院に行きづらい』とAGA治療の開始が遅れてしまうよりは、薄毛が気になる方にはオンラインでもいいので早く治療を始めてほしいという思いがあります」
早い人だと10代から症状が出る一方、遅い人だと40代を過ぎてからということもあるAGA。まだはっきりと薄毛の自覚があるわけではなくても、少しでも不安があればいつでも相談してほしいと言う。
銀クリ「弊院ではこれまで多くの患者さんに治療をしてきましたが、私たちは単純な症例の数ばかりではなく、その中身こそが大切だと思っています。そのため私たちはAGAを普通の病気と同じようにとらえ、1人1人の症状や悩みに向き合って診療をしてきました。そうした知見はオンライン診療でも生かされています。
対面診療とオンライン診療、それぞれのメリット・デメリットを理解した上で適切に使い分けてもらい、すべての人に薄毛の悩みを解決してほしいというのがAGA治療に関わる者としての願いなんです」
関西圏からの通院負担の軽減のために大阪院の開院や、今年5月には治療費を改定してより診療を受けやすくするなど、適切なAGA治療を1人でも多くの人に届けようと努力を続ける銀クリ。早期治療が鍵となるAGA治療、少しでも不安のある方は早めに相談してみてはいかがだろうか。
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提供:銀座総合美容クリニック
アイティメディア営業企画/制作:ねとらぼ編集部/掲載内容有効期限:2022年10月19日