「猫の手触り」を再現したニッセンの毛布が登場→即日完売の人気 猫好きなのに触れない社員の切実な思いが結実(1/2 ページ)

ニッセンに企画の経緯を聞きました。

» 2022年10月26日 15時02分 公開
[沓澤真二ねとらぼ]

 「ねこすきねこずっとさわってたい」――そんなニッセン社員の熱い思いが炸裂し、猫の触り心地を再現しようと追求して生まれた寝具「猫フィール」シリーズが即日完売となる人気です。これなら猫を飼えない人も、アレルギーのある人も、猫を感じていられる……!

猫フィール 猫の触り心地を目指した「猫フィール」シリーズ
猫フィール ラインアップは毛布、敷きパッド、ブランケット、クッション。どれも気持ちよさそう

 猫フィールは、「肌触りの心地良い寝具」をコンセプトとする「Coco Feel」シリーズの新商品。ラインアップは毛布(シングル4389円/ダブル6039円)、敷きパッド(シングル3289円/セミダブル4059円/ダブル4829円)、ブランケット(1969円)、クッション(3289円)の4種類で、色はそれぞれ「ロシアンブルー」か「スコティッシュフォールド」から選べます。

 開発に当たっては肌触りを最重要視し、スタッフ一同で多種多様な生地を握ったりなでたりして選定。色はもちろん、毛足の長さや触れたときの温かさに至るまで“猫”を目指したといいます。

猫フィール どれが一番猫に近いかと、生地を吟味する開発風景
猫フィール 猫独特の地肌をバックプリントで再現
猫フィール 毛足の長さは猫の足に近い9ミリに設定
猫フィール 猫のじんわりした温かさは、吸湿発熱綿で再現

 その徹底ぶりを公式Twitterが「はたから見ると『やべえな』という企画が通りました」と紹介したところ、「猫好きなのにアレルギーで触れない自分にとって奇跡の品」「三毛猫柄も欲しい」「外出先で猫を補給できるハンカチサイズも欲しい」と大きな話題に。あまりの人気に、一時は全商品が予約販売を終了する事態となりました。

 編集部はニッセンを取材し、開発の経緯など詳細を聞きました。

―― 開発の経緯や開発期間を教えてください

ニッセン 「猫フィール」は、「ここち(心地)良さ・快適さ(Confortable)を感じていただける寝具を、心(こころ)を込めて」というコンセプトの寝具シリーズ「Coco Feel」の、この冬の新作として誕生しました。

 きっかけは2021年12月の企画会議で、当時入社1年目の社員から上がった「猫に触っていると癒されるんですが、私は今飼える状況ではありません。かといって猫カフェに通っても、猫ちゃんはツンとしていてなかなか触らせてもらえないし……」という切実な話でした。そこから、同じように触りたくても味わえないかたや、猫アレルギーで猫に触れないかたに、猫の肌触り・手触りを存分に感じてほしい! と熱い思いが生まれ、商品企画に発展しました。販売開始は2022年10月19日なので、約1年の開発企画となります。

―― 特にこだわった部分はどこでしょう

ニッセン 「猫をなでている手触り」をとにかく追求・研究しました。まずは、企画担当者と猫ちゃんと一緒に住んでいる社員で、あるだけの素材サンプルに触れることからのスタート。どれが猫の毛並みの触り心地に似ていて、どれが気持ちいいかと、納得できる素材選定に苦労しました。

 また、毛並みの表現にもこだわりました。ターゲットにした2種の猫「ロシアンブルー」と「スコテッシュフォールド」を何度も確認しながら、試作を重ねて再現しています。最終ジャッジも普段の企画の担当者ではなく、猫を飼っている社員にチェックを受けています。

―― 公式Twitterでは「はたからみると『やべえな』という企画が通りました」と書かれていましたが、企画が提案されたとき、承認される上長の反応はどのようなものでしたか

ニッセン Coco Feelシリーズは、常に「心地よい手触り、肌触り」を追い求めているので、商品開発担当者間の反応も「やべえな」という反応より、「猫の肌触りを追求するのもCocoFeelならではの企画コンセプトだよね! 世の中の人に“猫”を感じてもらいたい!」といったポジティブなものでした。商品のシリーズ名も「猫を感じてもらう『CocoFeel』だから『猫フィール』だね!」と、自然に決まっています。

―― 即日完売となりましたが、反響について感想をお願いします

ニッセン このたびは、多くのお客様に大変ご迷惑をおかけして申し訳ございませんでした。予想を上回る反響で、当初予定分が売り切れとなってしまい、現在追加生産を急いでおります。商品ページの「在庫を見る」にある「入荷お知らせメール」をご登録いただけましたら、予約受付再開時にメールにてご連絡いたします。


 取材後、ニッセンは猫フィールの予約受付を再開。執筆時点では12月下旬発送分が注文可能となっています。

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2412/18/news202.jpg 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの行動”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」【大谷翔平激動の2024年 「家族愛」にも集まった注目】
  2. /nl/articles/2412/20/news023.jpg 60代女性「15年通った美容師に文句を言われ……」 悩める依頼者をプロが大変身させた結末に驚きと称賛「めっちゃ若返って見える!」
  3. /nl/articles/2403/21/news088.jpg 「庶民的すぎる」「明日買おう」 大谷翔平の妻・真美子さんが客席で食べていた? 「のど飴」が話題に
  4. /nl/articles/2412/21/news038.jpg 皇后さま、「菊のティアラ」に注目集まる 天皇陛下のネクタイと合わせたコーデも……【宮内庁インスタ振り返り】
  5. /nl/articles/2412/21/news056.jpg 真っ黒な“極太毛糸”をダイナミックに編み続けたら…… 予想外の完成品に驚きの声【スコットランド】
  6. /nl/articles/2412/21/news088.jpg 71歳母「若いころは沢山の男性の誘いを断った」 信じられない娘だったけど…… 当時の姿に仰天「マジで美しい」【フィリピン】
  7. /nl/articles/2412/20/news096.jpg 新1000円札を300枚両替→よく見たら…… 激レアな“不良品”に驚がく 「初めて見た」「こんなのあるんだ」
  8. /nl/articles/2412/18/news015.jpg 家の壁に“ポケモン”を描きはじめて、半年後…… ついに完成した“愛あふれる作品”に「最高」と反響
  9. /nl/articles/2412/15/news031.jpg ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
  10. /nl/articles/2412/17/news195.jpg 「ほぼ全員、父親が大物芸能人」 奇跡的な“若手俳優の集合写真”が「すごいメンツ」と再び話題 「今や全員主役級」
先週の総合アクセスTOP10
  1. ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
  2. ズカズカ家に入ってきたぼっちの子猫→妙になれなれしいので、風呂に入れてみると…… 思わず腰を抜かす事態に「たまらんw」「この子は賢い」
  3. フォークに“毛糸”を巻き付けていくと…… 冬にピッタリなアイテムが完成 「とってもかわいい!」と200万再生【海外】
  4. 鮮魚スーパーで特価品になっていたイセエビを連れ帰り、水槽に入れたら…… 想定外の結果と2日後の光景に「泣けます」「おもしろすぎ」
  5. 「申し訳なく思っております」 ミスド「個体差ディグダ」が空前の大ヒットも…… 運営が“謝罪”した理由
  6. 「タダでもいいレベル」 ハードオフで1100円で売られていた“まさかのジャンク品”→修理すると…… 執念の復活劇に「すごすぎる」
  7. 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
  8. ある日、猫一家が「あの〜」とわが家にやって来て…… 人生が大きく変わる衝撃の出会い→心あたたまる急展開に「声出た笑」「こりゃたまんない」
  9. 友人のため、職人が本気を出すと…… 廃材で作ったとは思えない“見事な完成品”に「本当に美しい」「言葉が出ません」【英】
  10. セレーナ・ゴメス、婚約発表 左手薬指に大きなダイヤの指輪 恋人との2ショットで「2人ともおめでとう!」「泣いている」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
  2. 「絶句」 ユニクロ新作バッグに“色移り”の報告続出…… 運営が謝罪、即販売停止に 「とてもショック」
  3. 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
  4. アレン様、バラエティー番組「相席食堂」制作サイドからのメールに苦言 「偉そうな口調で外して等と連絡してきて、」「二度とオファーしてこないで下さぃませ」
  5. 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
  6. 「やはり……」 MVP受賞の大谷翔平、会見中の“仕草”に心配の声も 「真美子さんの視線」「動かしてない」
  7. ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
  8. 「母はパリコレモデルで妹は……」 “日本一のイケメン高校生”グランプリ獲得者の「家族がすごすぎる」と驚がくの声
  9. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  10. 「真美子さんさすが」 大谷翔平夫妻がバスケ挑戦→元選手妻の“華麗な腕前”が話題 「尊すぎて鼻血」