嫉妬には<光の嫉妬>と<闇の嫉妬>がある! 嫉妬をエネルギーに変え、自分を高めるための嫉妬とは?(1/2 ページ)
嫉妬することは悪いことばかりではないですね。
学校では教えてくれない質問に阿須名久美(アスクミ)先生がズバリ答えてくれる漫画『アスクミ先生に聞いてみた』(作:後藤羽矢子)。今回は、友達のダンス動画にたくさん”いいね”がついてモヤモヤする女子に、<光の嫉妬>を目指すことを提案します。
嫉妬とどうつきあっていく?
2年生の志藤須奈さんは、友達のワカちゃんと2人でダンス動画をSNSに投稿しています。ところが、ワカちゃんは別のアカウントで1人のダンス動画を投稿、しかも“いいね”もコメントもたくさんついていました。ワカちゃんに問いただすと、ダンスのプロになりたくて1人の力でどこまでいけるか試してみたかったそうです。
いつの間にか1人だけ上手くなったワカちゃんに対して「ずるい」というモヤモヤした感情を持ったものの、この感情の正体が分かりません。話を聞いたアスクミ先生は、彼女のそのモヤモヤを「嫉妬」と明言しました。
嫉妬をする理由は「羨ましいから」という理由の他に「自分の安寧を脅かされる恐れがあるから」だと言います。そのため、身近であり、なおかつ同年代や同じ職種といった同等の相手に嫉妬をしやすいのだとか。
そして嫉妬には<光の嫉妬>と<闇の嫉妬>があると、アスクミ先生は言います。例えば、嫉妬深いことで有名な手塚治虫は、ライバルの作風に対して「おれにもそれぐらい描ける!」と、嫉妬をエネルギーにして自分を高めました。これがいわゆる<光の嫉妬>。対して、相手を引きずり下ろそうとするのが<闇の嫉妬>だと、アスクミ先生は言います。
<光の嫉妬>は天才や偉人だけができることではありません。実は、1ヶ月前に「コメントがほとんどスナちゃん(志藤さん)宛てで嫉妬している」と、相談に来ていたワカちゃん。その結果、たくさんダンスを練習して自分も見てもらえるように努力する<光の嫉妬>を目指すことにしたのでした。
2人はお互いに嫉妬し合って、ダンスを頑張ろうと決意。「嫉妬は誰でもするものだから、どう折り合いをつけるかが大事」と言うアスクミ先生ですが、レアキャラのガチャを一発で出したアカウントには、血管が切れそうになるほどの嫉妬を覚えるそうです。それは努力でどうにかなることでもないから、嫉妬も程々にね。
(C)後藤羽矢子/竹書房
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