「昔見たアニメのタイトルがわからん助けて」 → ネット民の知識が集まり見事に判明 「久しぶりにSNSの正しい使い方を見た」(1/2 ページ)
記憶とどこか一致する作品が続々と集まった末に正解へ。
以前に見たアニメのタイトルを忘れてしまった友人のために、Twitterで意見を求めたら、たくさんの候補が集まって正解にたどり着けた――。ネットの集合知が発揮された出来事に、Twitterが沸いています。
事の発端は、投稿者のみも吉(@mimoza07)さんが受けたLINEメッセージ。友人が「昔見たアニメのタイトルが分からん」と、助けを求めてきたのです。友人は普段あまりアニメを見ておらず、記憶があいまいになってしまったもよう。
友人が言うには、その作品は連続アニメではなく劇場向けの長編で、2019年ごろにNetflixで見たような記憶があるとのこと。おぼろげに覚えていた基本設定は、「富裕層の老人たちの魂を保管した塔のようなものがある」「若者の中から、老人の魂の器となる者が選別される」「選ばれる子どもは楽園を装った施設に迎えられる」といったものでした。
また、もう1つ強く覚えていたのが、「頭と背骨だけになったヒロインを、主人公の男の子が見つける」というショッキングなシーン。これが頭に残っていてすごく気になるのに、ほかに手がかりがなく、困り果てていたのでした。
相談を受けたみも吉さんも、この情報に思い当たる作品はなく、そこでTwitterで広く意見を求めることに。すると、多くのアニメファンから、「攻殻機動隊」シリーズ(人間の意識が電脳化し機械の身体に)や「BLAME!」(2017年にNetflixオリジナル映画版が公開。人類の仮想化が進んだ世界を描く)など、友人の記憶とどこか重なるタイトルが続々寄せられます。
候補が上がるたびに、友人は内容を確認しますが、なかなか合致する作品には当たりません。1つの作品の記憶ではなく、複数作品の内容がごっちゃになっているのでは……などと一時は諦めかけたところでしたが、そんな折に有力なタイトルが浮かび上がりました。2019年に劇場公開され、Netflixでも配信されたSF作品「HUMAN LOST 人間失格」です。
実は同作は早い段階で挙がっていたのですが、友人は誤って見落としていた様子。どうやらこれが一番近そうだと、あらためて視聴したところ、ヒロインのあのシーンをはじめ、さまざまな描写が記憶と完全に一致したそうです。「見事解決してオタクの本領を見せつけてやることができました……!」と、みも吉さんはたくさんの協力にお礼するとともに、歓喜の声を上げました。
編集部がその後の友人の様子について聞くと、「半分以上諦めていたので、とても喜んでいました。本当にそんなアニメがあるのか、何かと混ざってるんじゃないかと本人も自分の記憶を怪しんでいたようなのですが、彼女はもともと記憶力の高い子で、絶対にあるはずだと思っていたので、ちゃんと見つかってよかったです」と、みも吉さん。
「親身になってご協力いただいて、本当にありがとうございました。諦めたりからかったりせずに力になってくださって、とても心強かったです」と、協力してくれたTwitterユーザーに、あらためて謝意を述べました。
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