「紛うことなき神製品」子どもが立ち乗りできるショッピングカートに称賛 メーカーの狙いは「楽しいアトラクション感覚」(1/2 ページ)
スーパーやカートを利用する人の声を受けて開発。
「このカート考案した人、頼むからお礼させてくれ」――こんなコメントとともに、子どもが立ち乗りできるスーパーマーケットのカートの写真がTwitterに投稿され、注目を集めています。
子どもを乗せられるショッピングカートとして連想するのは、子どもが座って乗るタイプのもの。しかし、娘さんと買い物に出かけたタナイ(@okinawa__noodle)さんが発見したのは、子どもが立って乗れるタイプのものでした。写真の娘さんは笑顔でカートが気に入った様子、タナイさんもお礼がしたくなるほど助かったようです。
タナイさんが「紛うことなき神製品」とまで言うこのカートは「キッズステップカート」という商品。スーパーなどの店舗のかごやカートなどの機器を企画・販売を展開するスーパーメイトが2018年から販売しています。立ち乗りできるステップに加え座席もあるので、子どもは2人まで搭乗可能。側面には動物たちのイラストが描かれており、明るい気持ちになれそうです。
「キッズステップカート」はどのようなきっかけで誕生したのか、使用した人からはどのような反応があったのか。販売元である「スーパーメイト」に聞いてみました。
「楽しいアトラクション感覚」のカートを企画
――カートを企画したきっかけはなんだったのですか
スーパーメイト 「いかに家族で楽しんでお買い物をしていただけるか」。そんなスーパー様のお悩みや、子育て世代のお客様から「子どもが店内で走り回ってしまう」「カートの取り合いになる」といったお声を聞き、迷子にもなりかねない子どもを楽しませながら、ショッピングもゆっくりできるようなデザインを考案しました。
――立って乗る仕様にした狙いは
スーパーメイト 子どもの「カートに掴まって乗る」行為の魅力を汲み取り、ショッピングカートに乗って店の中を移動する楽しいアトラクション感覚を与えることで買い物をしている親御さんと一緒にいられるようにしました。
――開発する上での工夫やこだわりを教えてください
スーパーメイト お子様が安全に使えるように何度も試験を繰り返し行い、専用の規定を設けたSG認定(製品安全協会が定める生活用品の安全性)を取得しました。子どものケガ防止となるステップ前方のアミやサイドパネルの設置、ステップ後方や前面のバンパー設置など、徹底的に安全に配慮した設計に心がけました。
また、立ち乗り部分の両側に壁を設けることで安全性を高め、外側にキャラクターなどのデザインを入れてお子様がより一層楽しく買い物を楽しめ、さらにはスーパー様のロゴや宣伝を入れることもでき、お客様への情報発信、店内のイメージ向上にもつながるようにしています。
――どのくらい導入されていますか
スーパーメイト 販売台数は発売当初(2018年1月)は200台ほど、翌年では4000台ほど。1カ月の生産台数が400台ほどですが、追いつかないほどご注文をいただいております。
――実際に使った人からの反応を教えてください
スーパーメイト 「子どもが2人いても快適に買い物ができる」「子どもの顔を見られるから安心」「素晴らしいカート」「近くのスーパーにも導入してほしい」など喜びのお声をいただいております。ショッピングカートは買い物をするための道具であり、今まではお客様から直接のお声をいただくことはあまりなかったのですが、今回のキッズステップカートでは「親と子どもが一緒にショッピングを楽しむためのカート」などたくさんの喜びのお声をいただき、大変うれしく思っております。
多くの喜びのお声をいただいている反面、「大きくて動かしにくい」「通路幅が狭い店舗では使えない」などのお声もいただいておりました。そんなお声を受け、この度通常のショッピングカートと同サイズの「キッズステップカートmini」を開発致しました。
スーパーやカートを利用する人の声を受け、子どものカートに乗る楽しさと安全性、どちらも大事にしながら作り上げられた「キッズステップカート」。
冒頭のタナイさんの投稿には多くの反響があり、まだ利用したことがない人からは「これはスゴイ発明」「子どもの頃カートに足かけて乗ってたら親に怒られたの思い出しました。やっぱ乗りたいんですよ! 素晴らしいアイデアだなぁ…」「なんだこれは!! 見たことないけど絶対便利だよ作った人も置いてくれる店も最高…(そして最高な店に出会えてない悲しみ…)」「子どもがいなければ荷物置けるかもだしマジでいいな」などのコメントが寄せられていました。
利用経験のある人からは、「私からもお礼させてほしい。めちゃくちゃお世話になってる」「このカートがない、という理由で最寄りのスーパーに行かなくなりました」「本当それ最強です。2〜3歳以降は乗れないカートがほとんどで、でもまだ歩くの疲れた抱っこしてえ世代(5歳)なので、抱っこは重くて無理な親と両方の気持ちに寄り添ってくれてます。そして下の子も座らせて乗せられる! 全スーパーに導入して欲しい!!!」といった熱烈な支持がいくつもありました。
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