「声を失いました」「最終段階にきてしまった状況」 津久井教生、難病ALSで一時呼吸停止 気管切開で人工呼吸器装着へ(1/2 ページ)

所属事務所はマネジメントの継続を発表。

» 2023年02月17日 15時45分 公開
[五月アメボシねとらぼ]

 NHK Eテレの人気キャラ「ニャンちゅう」役で知られる、声優の津久井教生さんが2月17日、Twitterを通じて「声を失いました」と報告。津久井さんは2019年10月に指定難病「筋萎縮性側索硬化症(ALS)」であることを公表していました。

津久井教生とニャンちゅう 津久井さんとニャンちゅう(画像は津久井教生オフィシャルブログから)

 同日、津久井さんの所属事務所「81プロデュース」は公式サイトを更新。津久井さんがALSの症状進行に伴って、2022年末に気管切開手術を行い人工呼吸器を装着したことや、年明け早々に退院して現在は自宅で生活していると報告。

 「現在、残念ながら声を発することは大変厳しい状態となりましたが、津久井本人はこれまで通り前向きに病と向き合い、頑張って日々を過ごしております」と津久井さんの現況をつづり、「当社は所属俳優である津久井教生に『今』できることを模索し、これからも責任をもってマネジメントを続けてまいる所存です」としています。

津久井教生 所属事務所の発表(画像は81プロデュース公式サイトから)

 津久井さんは事務所発表を受ける形で、「現在の私・津久井教生の状況です」「『声を失いました』それでも前を向いています、今後もよろしくお願いします」とツイート。

 また、自身のYouTubeチャンネルも更新し、呼吸器装着に至ったいきさつを読み上げソフトの音声で報告。2022年12月2日にALSの進行に伴う体調不良で緊急入院したあと、同月5日に意識不明となり一時呼吸が停止したことを明かしました。

 すぐ回復したものの受けた影響は大きく、「12月9日に気管切開の手術を受けました。同時に声を失いました。そして呼吸器の装着となりました」と施術を受ける決心が付いたと説明。栄養補給の改善のため胃ろう(腹部に開けた穴からチューブを通し、胃へ直接食べ物を流し込む方法)も増設したとのことです。

声を失ったことを報告する津久井教生 画像はYouTubeから

 津久井さんは、「一気にALSの最終段階にきてしまった状況」とした上で、「声を出すことができない、手足を動かすことができない、人工呼吸器に頼って胃ろうを利用して生活する状況でいったい何ができるのかを模索していこうと思います」「声は失いましたがこのような発信もできます。ゆっくりと前に進みたいと思います」と前向きな姿勢でコメント。自身の状態を通じてこの難病の理解を深めてもらうとしています。

 津久井さんは代表作となったニャンちゅうの声優を1992年から担当。ALS公表後、手足がほとんど動かないところまで症状が進んでからも「声」だけは健在で、2022年度もニャンちゅうの声のスタジオ収録に参加していました。

 しかし、同年11月18日にブログで、ニャンちゅうの声優を羽多野渉さんに交代することを発表。「30年間思いっきり走り抜けました 本当に楽しかったです。たくさんの応援ありがとうございました」と心からの感謝をファンへ伝えていました(関連記事)。

車いす姿で収録にのぞむ津久井教生 車いす姿でスタジオ収録にのぞむ津久井さん(画像は津久井教生オフィシャルブログから)
       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2408/31/news036.jpg 犬が同じ場所で2年間、トイレをし続けた結果…… 笑っちゃうほどの変貌が379万表示「そこだけボッ!ってw」 半年後の現在について聞いた
  2. /nl/articles/2408/30/news121.jpg 「地獄絵図」「えぐすぎやろ……」 静岡・焼津市の地下歩道が冠水 “信じられない光景”にネットあぜん
  3. /nl/articles/2408/31/news073.jpg 「よくこんなものが……」 米不足でメルカリに米出品→疑問の声も 運営は“禁止出品物”に「然るべき対応」
  4. /nl/articles/2408/31/news025.jpg 次男に塩対応の柴犬、いよいよ次男の帰省最終日を迎え…… 本音が出た瞬間に「不意に泣かせるのやめて欲しい」と感動の声
  5. /nl/articles/2408/30/news017.jpg 最上位グレードのハイエースを“50万円の底値”で購入したら…… 驚きの実物に「ある意味最強」「正直、羨ましい」
  6. /nl/articles/2408/30/news188.jpg 実写「着せ恋」、キャストに物議 海夢の再現度が高すぎるタレントを推す声あがる 「逆になんであかせあかりさん以外の人……」
  7. /nl/articles/2408/29/news193.jpg 「なんで欲しいと思ったんですか?」 酔った勢いで購入 → 後日届いた“まさかの商品”に反響 「理性あったら買わないw」
  8. /nl/articles/2408/28/news142.jpg 明石家さんま、69歳バースデー迎え長男から幸せ呼ぶ“輝かしいプレゼント” 同席した元妻・大竹しのぶは「最高の笑顔でした」
  9. /nl/articles/2408/31/news084.jpg 仕事早いな! 大谷翔平の愛犬“デコピン”、大反響の始球式がさっそくTシャツ化 「こ、これは……」「欲しい!」と爆売れの予感
  10. /nl/articles/2408/30/news113.jpg 「これ600円なの?」 大谷翔平が長く愛用しているデコピンの“おやつ入れ”、始球式で注目「おそろだった」「真美子さんが選んだのかな」
先週の総合アクセスTOP10
  1. ヒマワリの絵に隠れている「ねこ」はどこだ? 見つかると気持ちいい“隠し絵クイズ”に挑戦しよう
  2. 「米国人には想定できない」 テスラが認識できない日本の“あるもの”が盲点だった 「そのうちアップデートでしれっと認識しそう」
  3. 「苦手な芸能人は誰?」 あのちゃん、女性芸能人を“実名で即答” 「ここ最近で一番笑った」「強すぎる」
  4. ホテルでチェックアウト、忘れ物で多いのは? ホテル従業員が教える「圧倒的に多い忘れ物」
  5. 乳がん闘病中の梅宮アンナ、抗がん剤治療で「髪の毛ほとんどなくなっています」 帽子かぶり「ああ、来たか」
  6. 「キティちゃんのお面だと思ったら……」 ひっくり返すと“まさかの正体”に11万いいね
  7. 「凄すぎる…」「ガチで滝」 “市ケ谷駅の冠水”が衝撃与える 階段に大量の水が流れる様子も…… 東京メトロに経緯を取材
  8. 「早すぎます」「一体なにが」 52歳ボディービルダー、訃報1週間前に最期の投稿で“人生初の試み” 恋人は「亡くなる数時間前まで普通にお出かけも」
  9. お盆で帰省した次男に、柴犬も猫もまさかの反応→どちらも豹変して爆笑 「涙出てきました」「おもろ可愛過ぎ(笑)」
  10. 着陸する戦闘機を撮ったはずが…… タイミングが絶妙すぎる1枚に「一部の専門家には貴重な一枚」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 釣れたキジハタを1年飼ったら……飼い主も驚きの姿に「もはや魚じゃない」「もう家族やね」 半年後の現在について飼い主に聞いた
  2. 「もうこんな状態」 パリ五輪スケボーのメダリストが「現在のメダル」公開→たった1週間での“劣化”に衝撃
  3. 「コミケで出会った“金髪で毛先が水色”の子は誰?」→ネット民の集合知でスピード解決! 「優しい世界w」「オタクネットワークつよい」
  4. 庭で見つけた“変なイモムシ”を8カ月育てたら…… とんでもない生物の誕生に「神秘的」「思った以上に可愛い」
  5. 「米国人には想定できない」 テスラが認識できない日本の“あるもの”が盲点だった 「そのうちアップデートでしれっと認識しそう」
  6. ヒマワリの絵に隠れている「ねこ」はどこだ? 見つかると気持ちいい“隠し絵クイズ”に挑戦しよう
  7. 「昔はたくさんの女性の誘いを断った」と話す父、半信半疑の娘だったが…… 当時の姿に驚きの770万いいね「タイムマシンで彼に会いに行く」【海外】
  8. 鯉の池で大量発生した水草を除去していたら…… 出くわした“神々しい生物”の姿に「関東圏では高額」「なんて大変な…」
  9. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  10. 「なんでこんなに似てるの」 2つのJR駅を比較→“想像以上の激似”に「駅名だけ入れ替えても気づかなそう」