テレビアニメ「推しの子」の“恋愛リアリティーショー編”、逝去した木村花さん母が批判 「傷つくことは想像できないのかな」(1/2 ページ)

花さんの一件とストーリーラインが同じではないかと訴えました。

» 2023年05月23日 13時20分 公開
[斉藤賢弘ねとらぼ]

 2020年5月に逝去した女子プロレスラー・木村花さんの母親である響子さんが5月21日にTwitterを更新。テレビアニメ「推しの子」(TOKYO MX)の内容を批判しました。

木村花の母・響子から一部批判されている「推しの子」 響子さんから一部批判されている「推しの子」

 赤坂アカさん原作、横槍メンゴさん作画の「推しの子」は、産婦人科医・ゴローとその推しアイドル・アイが“最悪”の出会いを果たすことにより運命の歯車が動き出していくストーリー。芸能界が抱える闇をミステリータッチで描き出す斬新な手法などが受け、2023年4月にはテレビアニメ化を果たしました。

 5月17日に放送された同作第6話では、主要キャラたちが恋愛リアリティー番組「今からガチ恋始めます」(今ガチ)へ出演する姿を描写。主人公の星野アクア、若手ファッションモデルの鷲見ゆきらがそれぞれの役割を見つけて立ち回っていく中、相対的に空気と化していった俳優の黒川あかねが事務所の“爪痕を残せ”というプレッシャーもあり、番組スタッフの求める「悪女役」を演じた結果、SNSで大炎上し誹謗(ひぼう)中傷を浴びて思いつめたところをアクアに救われるというストーリーになっていました。

 リアリティー番組とSNSのダークサイドを描いた第6話が放送された後、SNSでは恋愛リアリティー番組「テラスハウス TOKYO 2019-2020」(フジテレビ系)周辺で起こった事件がこの話の“ネタ元”になったのではないかという推測が浮上。生前の木村さんが「テラスハウス」に出演していた際、ネット上の誹謗中傷に追い詰められていたとされる経緯との類似点を指摘する声が上がっていました。

 響子さんは自身の下に寄せられたこの種の指摘に対し、花さんの命日が近いことも加わり「実際にあった話をそのまま使うことで花を大切に想う人たちが深く傷つくことは想像できないのかな」と、「推しの子」の内容を厳しく批判。

 あるTwitterユーザーが花さんの一件をモチーフにする旨連絡があったのかと尋ねたところ、「制作サイドから私のほうには何ひとつ連絡ありません」「皆さんのツイートや親しいひとの辛いという話を聞いて知った次第です」と明かしました。

 別ユーザーから寄せられた「問題提起に近い内容では?」という問いかけには、「問題提起なら何してもいい?」と反論。周囲からショックを懸念してアニメを見るなと言い渡されているため、花さんの一件と「推しの子」のストーリーラインを情報サイト経由で比較した結果、「私たちが無事取材などで語った詳細がそのまま使われているのです」と主張し、命日が終わった後に制作サイドへ問い合わせるとしました。

 内容を知らずに作品を見て、フラッシュバックで傷ついた人もいると訴える響子さん。「花の近くにいた人たちは私含め今も苦しみを抱え続けています」とコメントしていました。

 なお、同様の指摘は原作連載時にも一部で上がっていました。花さんの一件が「推しの子」のストーリーに影響しているという制作サイドの明言はない一方、今回の件では響子さんを批判する一部Twitterユーザーの声が目立っており、「遺族に見てから判断しろってファンが迫るのはフラッシュバックなどを考えても酷な話」と冷静な反応を求める声も多く上がっていました。

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2412/18/news202.jpg 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの行動”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」【大谷翔平激動の2024年 「家族愛」にも集まった注目】
  2. /nl/articles/2412/20/news023.jpg 60代女性「15年通った美容師に文句を言われ……」 悩める依頼者をプロが大変身させた結末に驚きと称賛「めっちゃ若返って見える!」
  3. /nl/articles/2403/21/news088.jpg 「庶民的すぎる」「明日買おう」 大谷翔平の妻・真美子さんが客席で食べていた? 「のど飴」が話題に
  4. /nl/articles/2412/21/news038.jpg 皇后さま、「菊のティアラ」に注目集まる 天皇陛下のネクタイと合わせたコーデも……【宮内庁インスタ振り返り】
  5. /nl/articles/2412/21/news056.jpg 真っ黒な“極太毛糸”をダイナミックに編み続けたら…… 予想外の完成品に驚きの声【スコットランド】
  6. /nl/articles/2412/21/news088.jpg 71歳母「若いころは沢山の男性の誘いを断った」 信じられない娘だったけど…… 当時の姿に仰天「マジで美しい」【フィリピン】
  7. /nl/articles/2412/20/news096.jpg 新1000円札を300枚両替→よく見たら…… 激レアな“不良品”に驚がく 「初めて見た」「こんなのあるんだ」
  8. /nl/articles/2412/18/news015.jpg 家の壁に“ポケモン”を描きはじめて、半年後…… ついに完成した“愛あふれる作品”に「最高」と反響
  9. /nl/articles/2412/15/news031.jpg ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
  10. /nl/articles/2412/17/news195.jpg 「ほぼ全員、父親が大物芸能人」 奇跡的な“若手俳優の集合写真”が「すごいメンツ」と再び話題 「今や全員主役級」
先週の総合アクセスTOP10
  1. ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
  2. ズカズカ家に入ってきたぼっちの子猫→妙になれなれしいので、風呂に入れてみると…… 思わず腰を抜かす事態に「たまらんw」「この子は賢い」
  3. フォークに“毛糸”を巻き付けていくと…… 冬にピッタリなアイテムが完成 「とってもかわいい!」と200万再生【海外】
  4. 鮮魚スーパーで特価品になっていたイセエビを連れ帰り、水槽に入れたら…… 想定外の結果と2日後の光景に「泣けます」「おもしろすぎ」
  5. 「申し訳なく思っております」 ミスド「個体差ディグダ」が空前の大ヒットも…… 運営が“謝罪”した理由
  6. 「タダでもいいレベル」 ハードオフで1100円で売られていた“まさかのジャンク品”→修理すると…… 執念の復活劇に「すごすぎる」
  7. 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
  8. ある日、猫一家が「あの〜」とわが家にやって来て…… 人生が大きく変わる衝撃の出会い→心あたたまる急展開に「声出た笑」「こりゃたまんない」
  9. 友人のため、職人が本気を出すと…… 廃材で作ったとは思えない“見事な完成品”に「本当に美しい」「言葉が出ません」【英】
  10. セレーナ・ゴメス、婚約発表 左手薬指に大きなダイヤの指輪 恋人との2ショットで「2人ともおめでとう!」「泣いている」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
  2. 「絶句」 ユニクロ新作バッグに“色移り”の報告続出…… 運営が謝罪、即販売停止に 「とてもショック」
  3. 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
  4. アレン様、バラエティー番組「相席食堂」制作サイドからのメールに苦言 「偉そうな口調で外して等と連絡してきて、」「二度とオファーしてこないで下さぃませ」
  5. 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
  6. 「やはり……」 MVP受賞の大谷翔平、会見中の“仕草”に心配の声も 「真美子さんの視線」「動かしてない」
  7. ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
  8. 「母はパリコレモデルで妹は……」 “日本一のイケメン高校生”グランプリ獲得者の「家族がすごすぎる」と驚がくの声
  9. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  10. 「真美子さんさすが」 大谷翔平夫妻がバスケ挑戦→元選手妻の“華麗な腕前”が話題 「尊すぎて鼻血」