「煮干し」と「いりこ」の境界線はどこ? 地域別「ダシがとれる小魚の干物」の呼び方をまとめた地図が興味深い(1/2 ページ)

地図会社のゼンリンが、約2000件のアンケートを集計してまとめました。

» 2023年05月30日 07時00分 公開
[沓澤真二ねとらぼ]

 だしの素に、おやつにと使える「小魚の干物」は、「煮干し」や「いりこ」など、地域によって呼称が異なります。その分布を地図会社のゼンリンが「いりこ/煮干しマップ」に整理して、興味深いと話題を呼んでいます。

煮干し 主に東日本では「煮干し」、西日本では「いりこ」。ちなみに英語では「(small crunchy)dried sardines」といった表現に

 ゼンリンは小魚の干物について、事前に「東と西で呼び方がどうやら違うらしい……みなさんの地域では何と呼んでますでしょうか?」とツイート。「たくさん集まったら地図化するので、出身県と呼び方をリプライで教えてほしい」とお願いしたところ、全国から約2000件の回答が寄せられたといいます。

 集計結果を地図に反映させたところ、干物の呼称は東日本の多くで「煮干し」、西日本の多くで「いりこ」と大きく分かれる結果に。ほかにも、岡山県の「いり干し」や新潟県の「ほしこ」、長野県松本市周辺の「むし」といった呼称も上がっています。

 ゼンリンは煮干しといりこが混在する近畿地方の詳細マップも公開。京都や福井は「煮干し」と「じゃこ(だしじゃこ)」、兵庫と大阪、和歌山ではこの2つに「いりこ」が交ざる複雑な情勢が表れています。煮干しといりこの境界線も、この一帯にありそう。

煮干し 奈良は「じゃこ」か「いりこ」、三重は「煮干し」なのですが、そこで東西きっちり分かれているわけでもありません

 「境界が関ヶ原でないのが意外だった」「関東に引っ越したら『じゃこ』が通じなくて焦った」「いりこも煮干しもじゃこも全部違うものだと思っていた」など、さまざまな反応を呼んだこの調査。ゼンリンはほかにも、「修学旅行の行き先」や「節分でまくもの」などの地域差を地図にまとめています。

画像はゼンリン公式Twitterより

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

先週の総合アクセスTOP10
  1. 風呂に入ろうとしたら…… 子どもから“超高難易度ミッション”が課されていた父に笑いと同情 「父さんはどのようにしてこのお風呂に入るのか」
  2. DIYで室温が約10℃変わった「トイレの寒さ対策」が310万再生 コスパ最強のアイデアへ「天才!」「これすごくいい」
  3. 岡田紗佳、生配信での発言を謝罪 「とても不快」「暴言だと思う」「残念すぎ」と物議
  4. スーパーで買った半玉キャベツの芯を植え、5カ月育てたら…… 農家も驚く想像以上の結末が1300万再生「凄い」「感動した」
  5. 東京藝大卒業生が油性マジックでサンタを描いたら? 10分で完成したとんでもない力作に「脱帽です」「本当にすごい人」
  6. 定年退職の日、妻に感謝のライン → 返ってきた“言葉”が約200万表示 大反響から7カ月たった“現在の生活”を聞いた
  7. 【ヤフオク】“3万円”で購入した100枚の着物帯 →現役着付師が開封すると…… “まさかの中身”に驚き
  8. 「立体的に円柱を描きなさい」→中1の“斜め上の解答”に反響「この発想は天才」「先生の優しさも感じます」 投稿者に話を聞いた
  9. 「すんごい笑った」 “干支を覚えにくい原因”を視覚化したイラストが勢いありすぎで1700万表示の人気 「確かにリズム全然違う!」
  10. 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
先月の総合アクセスTOP10
  1. ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
  2. パパに抱っこされている娘→11年後…… 同じ場所&ポーズで撮影した“現在の姿”が「泣ける」「すてき」と反響
  3. 東京美容外科、“不適切投稿”した院長の「解任」を発表 「組織体制の強化に努めてまいる所存」
  4. ズカズカ家に入ってきたぼっちの子猫→妙になれなれしいので、風呂に入れてみると…… 思わず腰を抜かす事態に「たまらんw」「この子は賢い」
  5. 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
  6. イモトアヤコ、購入した“圧倒的人気車”が思わぬ勘違いを招く スーパーで「後ろから警備員さんが」
  7. 「何があった」 絵師が“大学4年間の成長過程”公開→たどり着いた“まさかの境地”に「ぶっ飛ばしてて草」
  8. フォークに“毛糸”を巻き付けていくと…… 冬にピッタリなアイテムが完成 「とってもかわいい!」と200万再生【海外】
  9. 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
  10. 鮮魚スーパーで特価品になっていたイセエビを連れ帰り、水槽に入れたら…… 想定外の結果と2日後の光景に「泣けます」「おもしろすぎ」