『走れメロス』の“ふんわり書き直し”が今風過ぎて爆笑 「性格イマイチな王を何とかしたいなー」「政治とかはあんまり…」(1/2 ページ)
正直、走りたくなさそう。
» 2023年05月31日 16時40分 公開
[高橋ホイコ,ねとらぼ]
太宰治の『走れメロス』といえば、簡潔で力強い文体が特徴です。それをふんわりさせちゃった作品が、吹き出さずにはいられない秀逸さとなっています。タイトルは『走ろっか メロス』。
投稿者は漫画家の稲井カオル(@Kaoru_Inai)さん。『走れメロス』の冒頭部分をふんわりとした文体に書きかえたところ、Twitterで25万件を超える「いいね」を集めました。
最初の「メロスは激怒した」は「メロスは『それはちょっとどうなのかな…?』って思った」に。簡潔な表現を捨てたことで、自己主張がちょっと苦手そうな人物になってしまいました。今どきのアニメの主人公っぽいですね。
メロスは「それはちょっとどうなのかな…?」って思った。
出来れば、あの性格イマイチな王を何とかしたいなーと思った。
メロスは政治とかはあんまり…なタイプ。
メロスは牧場で働いてる感じの人だった。
楽器とか触ってみたり、動物とかとわちゃわちゃして暮らして来た。
けれども「ん?」って思ったことに関しては、割と気になっちゃう方の人かも。
(『走ろっか メロス』)
書きかえられたのはたった7行ですが、これを読んだだけで、この先「走るの面倒くさい」「疲れたー」「もうムリー」とか言い出しそうだななど、想像がふくらみます。この辺が稲井さんの表現力のすごいところでしょう。
リプライ欄などには、「今どきでめっちゃ笑ったw言い回しが絶妙」「ふわっふわで笑ったw」「最後にほぼほぼ全裸ではにかんだ感じのメロスが浮かびました」といった反応が寄せられています。
(高橋ホイコ)
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三度見くらいしてしまいそう。
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