ニュース
» 2023年08月26日 10時53分 公開

「商標権侵害は写真を見れば明白」 酒造メーカーの「全廃棄要求された」との訴えに、ラーメン店が反論 日本酒“ AFURI”商標めぐり(1/2 ページ)

AFURI社が8月26日に公式サイトで声明を発表しました。

[ねとらぼ]

 神奈川県伊勢原市の酒造メーカー「吉川醸造」が、ラーメンチェーン店「AFURI」(以下、AFURI社)から「AFURI」の商標をめぐって提訴されたと公式サイトで発表した件を受け、AFURI社が8月26日に公式サイトで声明を発表しました。

吉川醸造の見解:AFURI社の商標権を侵害するものではない

 吉川醸造は2022年8月に、AFURI社から日本酒「雨降(あふり)」に付された商標がAFURI社の商標権を侵害している旨の文書を受け取っていた、と22日に発表。文書の大意は、「”AFURI”と記載した当社商標の使用はAFURI社の著名性にフリーライドしその商標権を侵害するもの」であり、商品を全て廃棄処分することなどを要求するものだったといいます。

 吉川醸造は、同銘柄について丹沢大山の古名「あめふり(あふり)山」ほか地域・歴史・文化に根差した名称であること、ローマ字のAFURIと記載してことなどを踏まえ、「AFURI社の商標権を侵害するものではない」と認識を示しつつも、「今回の最終判断を司法の場に委ねる」としました。

 また、吉川醸造はAFURI社が現在「阿夫利」「AFURI」で構成される商標を、「ラーメン」以外に150種類以上の物品・役務で取得していると言及。伊勢原市の施設にAFURI社に対する商標関連の苦情文が届いたと聞いたこと、「あふり」に関する名称を持つ事業を営む地元企業の代表から不安を打ち明けられたことなどから、情報を開示する責任があるのではないかと考え、今回の発表にいたったと補足していました。

 この発表に対し、SNS上では「これはAFURIいかんと思うわ」「大山も阿夫利神社もラーメン店の物じゃない」「阿夫利山を独り占めしようとすんな」など、AFURI社に対する批判的な意見が多く寄せられることに。

AFURI社の見解:吉川醸造が商標権を侵害しているのは明白

 一方で、AFURI社は26日、「当社と吉川醸造社との間で商標権侵害に関する係争が生じていることは事実です」と正式に認め、その経緯を説明しました。

 AFURI社は、2017年からアメリカで日本酒を提供しており、新事業の一環として日本国内でも日本酒事業への進出を図っていたとのこと。日本酒事業の進出にあたり、2020年に日本酒に関する「AFURI」の商標登録(登録番号第6245408号)を取得。すでに国内外数店舗で「AFURI」ブランドの日本酒を提供開始しているといいます。

吉川醸造 AFURI 商標提訴 AFURI社が販売する日本酒「AFURI」
吉川醸造 AFURI 商標提訴 AFURI社が販売する日本酒「AFURI」

 しかし、COVIDー19(新型コロナウイルス感染症)の感染拡大を受け、日本酒事業への進出を一時的に中止せざるを得ない状況に。コロナ渦の状況がやわらぎ、日本酒事業を再開しようとした矢先に、吉川醸造が大手不動産会社であるシマダグループに買収され、酒蔵の再生ビジネスとして、日本酒に「AFURI」を使用して販売している事実が発覚したとしています。

 AFURI社は、吉川醸造が「雨降山」を意味する「雨降」を商標登録しているものの、「雨降」だけではなく「AFURI」も使用していると言及。そのうえで、吉川醸造が販売する日本酒ブランド「AFURI」の写真を示し、吉川醸造がAFURI社の商標権を侵害していることは「写真を見れば明白」と訴えました。

吉川醸造 AFURI 商標提訴 吉川醸造が販売する日本酒「AFURI」
吉川醸造 AFURI 商標提訴 吉川醸造が販売する日本酒「AFURI」
吉川醸造 AFURI 商標提訴 吉川醸造が販売する日本酒「AFURI」
吉川醸造 AFURI 商標提訴 吉川醸造が販売する日本酒「AFURI」

 その後の経緯について、AFURI社は「新事業として日本酒事業を再開しようとしていた当社は、このような状況を見過ごすことはできず、当社と吉川醸造社との間で数回に渡って話し合いの機会を持ち、再三に渡って日本酒への『AFURI』の使用の中止を真摯(しんし)にお願いしてまいりました」と説明。

 「AFURI」の使用を中止するのであれば在庫の販売は認めており、吉川醸造に商品の廃棄を求めていたわけではないと否定しつつも、「吉川醸造社には当社側のお願い、申し入れが聞き入れられず、やむなく最終的な判断を司法の場に求めることになりました」と述べています。

 「当社は、本業であるラーメン事業のみならず、他にもいくつかの事業を計画しており、その過程で必要に応じて商標登録を取得し維持を図っております。当社が「AFURI」に関する商標登録を取得する背景はこのようなものであり、当社のビジネスに必要のないものまで登録するものではございません」(AFURI社)

 吉川醸造と同じく「司法の公正な判断に委ねたい」として、「日頃より『AFURI』をご愛顧頂いておりますお客様におかれましては、ご心配をお掛けしておりますが、くれぐれもご安心頂ければ幸いです」と理解を呼びかけています。

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2401/22/news027.jpg 8歳姉の“スパルタ教育”を受ける1歳妹、驚きの成果が300万再生突破! 思わず拍手の光景に「天才すぎる」「お姉ちゃん元保育士?」
  2. /nl/articles/2401/21/news014.jpg 日本の寿司を8年ぶりに食べたフランス人夫、ため息をつき…… 思わずニヤつく一言に「やっぱり食のフランス出身だから」「私まで嬉しい」
  3. /nl/articles/2401/22/news028.jpg 1人13.5キロの三つ子ちゃんがパパに向かってダッシュ! 受け止める愛の重さに「大変だけど幸せ3倍」「今しか出来ない」
  4. /nl/articles/2401/21/news066.jpg 「いい加減にしろホント」 ノッチ、勝手に“35万円のバイク納車”で鬼嫁の怒り炸裂! 乗り心地良すぎて許される珍事に「いい奥さん!」
  5. /nl/articles/2401/21/news013.jpg おばあちゃんの黒留袖をゴシック好きの孫が着ると…… 思い付かないロックな着こなしが270万再生「こんな着方が」「感動」
  6. /nl/articles/2401/13/news020.jpg 授業参観の度に「かっこいい」と言われた父親が10年後…… 「時間止まってる?」と驚愕の声がやまない父子の姿が870万再生
  7. /nl/articles/2401/21/news026.jpg 父「ここに入るんだよ」猫「?」 猫用ベッドの使い方を一生懸命説明する父、ほほえましい“猫あるある”にほっこり
  8. /nl/articles/2401/22/news129.jpg 橋本志穂、“高級外車ブランド”のパーツ交換代に驚がく「たかっ」 さらなる出費の予感に恐怖「ガクガクブルブル」 
  9. /nl/articles/2401/22/news094.jpg 10年ぶり人間ドックの江頭2:50、“見えない病魔”で要手術の判定へ 「間違ってるでしょ」と迫るも医師は“早めに取った方がいい”
  10. /nl/articles/1809/23/news019.jpg 炊飯器いっぱいに炊けまくった米…! 「5.5合炊いて」が生んだ悲劇に「全米が泣いた」「笑いすぎてしんどい」
先週の総合アクセスTOP10
  1. 「天までとどけ」長女役、芸能界の「負の連鎖」訴え 主演俳優の“お誘い”拒否し「他の演者やスタッフからも無視」「本当の事なんか誰も話さない」
  2. 人気ブロガー医師が4年の闘病の末に42歳で逝去 夫が伝える「素敵な女性がいたということを皆様の心に残していただければ」
  3. 能登半島地震により海底が“隆起”→すさまじい様子を収めた写真に「自然の脅威を感じる」
  4. 西城秀樹さんの20歳長男、デビュー間近で同窓会へ 成人迎えてのスーツ姿に「微笑んだ顔がパパとそっくり」
  5. 65歳マドンナ、ワールドツアー中のダンスが“おばあちゃん”だと視聴者衝撃 「もうやめなよ」「こんなふうに終わりを迎えるなんて」
  6. 授業参観の度に「かっこいい」と言われた父親が10年後…… 「時間止まってる?」と驚愕の声がやまない父子の姿が870万再生
  7. 「意識もうろう」「何も食べられない」 すい臓がんステージ4の森永卓郎、痩せた顔出しで“最悪の時期”告白 息子は「『死ぬ』が冗談に聞こえなかった」
  8. 元騎手・藤田伸二、“100万馬券”当てた芸人の寄付報告に「こういう奴は嫌いだ」「悲しい奴」 炎上受けサヨナラ「旅に出ます」
  9. ロンブー亮、“絶滅危惧種”な国産旧車と対面で大興奮 35年モノの希少性を熱弁「フェラーリ乗るより難しい」
  10. 「変わんないもん俺のと」 所ジョージ、ホンダ軽を超速カスタムで高級外車と“まったく同じ”外見に 「朝から楽しいよ」「完璧!」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 「夢のまた夢やと」 陣内智則、世界500台の“超高級外車”をドカンと購入 1000万円台より1ランク上で「震え止まらん」「乗りこなせるかな」
  2. 「明らかに写真と違う」 東京クリスマスマーケットのフードメニューが物議…… 購入者は落胆「悲しかった」
  3. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  4. オール巨人、30年モノな“伝説の1台”に自負「ここまでキレイな車はない」 国産愛車の雄姿に称賛の声「気品がある」「凄くエレガント」
  5. 吉瀬美智子&千鳥・大悟の“結婚報告”に反響 親密オフショットがそのままドラマに「伏線回収致しました!」
  6. DAIGOの姉・影木栄貴、ノーメイク姿の姉弟ショットで美形ファミリーぶり際立つ 「目元瓜二つ」「すっぴんでも綺麗」
  7. 小田急百貨店で販売された1728円の「素敵ステーキサンド」が「見本との落差で涙が出そう」と炎上→購入者と催事担当者を取材
  8. 柴犬が見つけた瀕死の子猫、最後の力で立ち上がり…… 優しさが救った小さな命が600万再生「感動と感謝です」
  9. DIYで室温が上がる「マイホームの寒さ対策」が参考になる! 工具なし&5分で終わる簡単アイデアに「素晴らしい実験です」
  10. 田中みな実、“共演した姉”の存在に反響「居るとは聞いていたけど」「激似やなぁ」 すらっとしたたたずまいに「品のあるお方」