“ビバヒル”俳優、ゲイの長男の子育ては「未知の領域だった」 同性愛の子を持つ親に訴え「型にはまった意見押し付ける必要はない」（1/2 ページ）

「子育ては魅力的な一方、挑戦でもあった」ともコメント。

[レイノルズ村上，ねとらぼ]

　90年代の人気ドラマシリーズ「ビバリーヒルズ高校／青春白書」のデヴィッド・シルバー役で知られる米俳優ブライアン・オースティン・グリーンが10月2日（現地時間）、現地のポッドキャスト番組に出演。ゲイをカミングアウトした息子の子育てについて、「未知の領域」などと語っています。

ブライアンとカシアス（画像はブライアン・オースティン・グリーン 公式Instagramから）

　ブライアンが出演したのは、1990〜2000年代にかけて絶大な人気を誇ったボーイズグループ「イン・シンク」のメンバー、ランス・バスがホストを務めるポッドキャスト番組。ゲイを公言している21歳の長男カシアスの子育てについて語っています。

　ランス自身もカミングアウト済みのゲイで、また夫と双子を育てる父親でもあります。そのランスをして、「ブライアンは史上最もクールな父親。カシアスはグリーン家の一員になれて幸運なはず」と、息子の性的指向に理解を示すブライアンを称賛。理解ある保護者に恵まれるゲイの子ばかりではないと述べました。

　ブライアン自身は異性愛者で、カシアスの子育てについて「とても魅力的な一方、挑戦でもあった。正直言うと、（ゲイの子を育てるのは）未知のものだったから」と振り返りつつ、「ほとんどの人は、未知のものに触れた時、恐れを抱くと思うけど、自分は違う。興味を示して、そこから学びたいと考えるんだ」と子育ての方針を明かしました。

前妻との3人の子どもたち（画像はブライアン・オースティン・グリーン 公式Instagramから）

　カシアスとは積極的に対話の機会を設けていたというブライアン。「異質なものに思えたこと（ゲイ）について理解を深めようとした。でも会話を重ねるうちに、異質でもなんでもないと気付いた。パートナーにどんな相手を選ぶかというだけのことで、息子の性的指向は子育てに全く影響しなかった」と息子と過ごした21年間を振り返ります。また。「これはいつも言い聞かせてることなんだけど。なぜそんなに（同性愛の子どもがいることを）気にするの？　全く影響しないものに、型にはまった意見や感情を押し付ける必要はない」と、同性愛者の子を持つ親に訴えていました。

　ブライアンは2002年、当時交際していた俳優ヴァネッサ・マーシルとのあいだにカシアスをもうけるも翌年に破局。2010年に結婚した俳優ミーガン・フォックス（2021年に離婚）とのあいだには3人の子どもがおり、2023年に婚約したダンサーのシャーナ・バージェスは前年に男児を出産しています。

ブライアンと幼いころのカシアス（画像はブライアン・オースティン・グリーン 公式Instagramから）

　6月にはミーガンとの間にもうけた息子たちが「親に女児の服を着るよう強制されている」と元近隣住民から大っぴらに非難されたことも。このときブライアンはSNSを通じて、「もっとよい社会にしよう。僕たちはこの先の世代に対してその責任がある」と親として、大人として未来の子どもたちへよりよい社会を与えようと訴えかけていました（関連記事）。