「森永ホットケーキミックス」と絵本『しろくまちゃんのほっとけーき』のコラボが「天才」と話題に 夢のコラボを生んだのは担当者の“原体験”(1/2 ページ)
こだわりも熱意もたっぷりのコラボ。
森永製菓のホットケーキミックスと、絵本『しろくまちゃんのほっとけーき』のコラボ商品が話題を集めています。
パッケージにしろくまちゃんがデザインされているだけでなく、裏側にある「作り方」にも、絵本でホットケーキを作っているシーンを採用。細部までこだわったコラボパッケージを、「森永の商品企画開発部に天才がいる」と漫画家のモチダちひろ(chitti_design)さんが投稿したところ、約20万件のいいねが集まり、「パッケージみて即買いでした」「説明が絵本なの最高です」などの声が寄せられました。どんな経緯でコラボに至ったのか、森永製菓に聞いてみました。
『しろくまちゃんのほっとけーき』は、絵本作家のわかやまけんさんが手掛けた「こぐまちゃんえほん」のシリーズの1冊。1972年に刊行されてから、50年以上多くの人に親しまれてきたロングセラー絵本です。
なぜこの絵本とコラボしようと思ったのか。森永製菓の担当者は、自身のホットケーキ作りに関する「幸せな原体験」が『しろくまちゃんのほっとけーき』にあったと気づいたのが、コラボのきっかけになったと言います。
担当者が森永ホットケーキミックスというブランドについてあらためて考えた際、「ふんわりと焼き上げられていくホットケーキを見ながら、さまざまなコミュニケーションを経て幸せな気持ちになる過程は『絵本の読み聞かせのようだ』」と感じたのだとか。そうして、「子どもの頃『しろくまちゃんのほっとけーき』を読んで感じた気持ちや想像したホットケーキの味を、森永ホットケーキミックスで多くの人に体験してもらえたら」と、企画に着手したそうです。
パッケージ裏の「作り方」に絵本の内容を取り入れたのは、ホットケーキができあがるまでの様子を丁寧に描いているのが『しろくまちゃんのほっとけーき』の重要な要素だと考えたから。なるべく絵本の内容をそのまま反映できるよう、出版社や関係者とも相談してデザインを作り上げたそうです。絵本を読んだ人にはおなじみの、「ぽたあん」「ぷつぷつ」といった音もパッケージ裏に取り入れられています。
コラボパッケージの森永ホットケーキミックスは、発売後たちまち話題に。森永製菓にも「子供が先に売り場で見つけてきてくれた」「久々にホットケーキ食べたくなった」など、多数の反響が届いているそうです。販売については、期間限定商品ということもあり、残念ながら無くなり次第終了予定となっています。
森永製菓の担当者のコラボへの思い(全文)
森永ホットケーキミックスという商品について分析を行うにあたり、歴史や商品特徴などを踏まえブランドを再検証したところ、森永ホットケーキミックスブランドとは、作り始めから食べ終わりまでの間に、どんな味や形になるんだろうといったわくわく感や、温かさや甘さ、ふんわりした食感からくる家庭的なぬくもりや安心感といった気持ちを家庭で分かち合うことの出来る、ほっとする存在であるということが分かりました。
また同時に、作っていく過程で誰でも簡単にふんわり厚く焼き上げられ、きれいな茶色く丸い焼き目が付きやすい品質だからこそ、家族の間で様々なコミュニケーションが生まれ、一緒に一つの対象を囲み眺めながらわくわくどきどきし、最後には幸せな気持ちになるというところが、まるで絵本の読み聞かせの様だなと感じました。
子供の頃、ホットケーキは憧れの存在でした。幸せが広がる香り、かわいい丸型、贅沢なボリューム、その全てが幸せの象徴であり、食べられると分かった時は胸が躍りました。そしてその原体験にあったのが何度も何度も読み聞かせてもらった『しろくまちゃんのほっとけーき』でした。
カラフルな世界で自主性を持ってホットケーキ作りを進めていくしろくまちゃん、そしてそれをそっと支えるおしゃれなお母さん。少しずつ焼けていくホットケーキはなんておいしそうで、キッチンでの調理はなんて楽しそうなんだろうと思い、胸はいっぱい、反対にお腹はぺこぺこに空いていたものです。
そんなおいしそうで、尚且つ心温まる存在である『しろくまちゃんのほっとけーき』と森永ホットケーキミックスは、みなさんの持っているイメージがとても近いのではないかと思い、絵本が好きなお子様はもちろん、昔子供だった大人たちに、子供の頃『しろくまちゃんのほっとけーき』を読んで想像を膨らませた味わいや幸せの感覚を、森永ホットケーキミックスで再び体感して頂けたらと思い、コラボレーションの企画をさせて頂きました。
【訂正:2023年10月25日18時 記事掲載時、本文内の書籍情報に一部誤りがございました。お詫びして訂正いたします】
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